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Match Preview

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≪必要な継続と改善。今季初の連敗を乗り越え、天皇杯・準決勝進出を目指す≫

明治安田生命J1リーグ第28節・北海道コンサドーレ札幌戦から中4日。セレッソ大阪は、舞台を天皇杯に移し、サンフレッチェ広島との準々決勝に挑む。会場はヨドコウ桜スタジアム、キックオフは18時半となっている。

今季、セレッソは広島にリーグ戦で2敗を喫している。記憶に新しいホームで行われた前々節は、0-3の完敗に終わった。それだけに、今季3度目の対戦となるこの試合へ向け、小菊昭雄監督、選手たちの意気込みは強い。前回の広島との対戦後、キャプテンの清武弘嗣は、「幸運にも、広島とまた試合ができる。チャンスだし、3連敗はできない。もう一回、気持ちを入れて臨みたい」と話した。加藤陸次樹も、「選手全員、悔しい気持ち。天皇杯は負けられないというモチベーションで、これからの練習にも取り組んでいきたい」とリベンジを誓った。改善点を具体的に述べたのは鈴木徳真。「やることを変える必要はないですが、球際のちょっとしたところ。1失点目も、ボールを取ったけど、その後、取られて、ガチャガチャっとなって、僕も取り切れなかった。そこから相手の攻撃は始まった。ああいう場面での強度を上げること。何かを変えるとしたら、そういう際(きわ)の戦いだと思います。天皇杯に向けて、細かいところはもっとこだわって戦うことが大事だと思います」

前々節の広島戦に続き、前節の札幌戦にも敗れたことで、今季のリーグ戦、さらには公式戦全体としても今季初の連敗を喫したセレッソ。それだけに、今回の天皇杯準々決勝へ向け、より強調した部分は「メンタル」だと小菊監督は語る。連敗のショックを乗り越え、再び力強く前に進めるか。今回の一戦は、そうした自分たちとの戦いにもなる。もっとも、この2試合、「内容としては、自分たちが意図した攻撃、守備ができた時間帯も多く、チャンスもたくさん構築することができた」(小菊監督)ことも事実。広島戦では、相手のプレスをかいくぐるビルドアップが機能。札幌戦では、相手のビルドアップに対し、前から奪ってショートカウンターからチャンスを作った。そうした攻守を発揮し、ゴールに迫ることはできているだけに、あとは決定力を高めていくことが必要だ。また、攻撃とセットで、ボールの���い方に気を付けること、カウンターへのリスク管理も求めていきたいポイントになる。

5月の“大阪ダービー”以降、前々節の広島戦を迎えるまで、公式戦12勝5分1敗と快進撃を続けてきたチームに吹いた久しぶりの逆風。ただし、ここを乗り越えることができれば、シーズン終盤へ向け、再び状態を上げていくことも可能。「最高のタイミングで、もう一度、広島と対戦できる。(直近の)2連敗の学びをぶつけて、今、Jリーグでも1、2を争う強敵相手に内容、結果で示すことができれば、ここからまた力強く前進できる。全員の力を結集し、ベスト4に進出したい」と小菊監督は熱い胸の内を語った。広島に対し、3度目の正直となるリベンジ、さらには己の心とも向き合い、その全てをはね返し、シーズンを再加速させる大きな勝利、天皇杯準決勝進出を全員で掴み取りたい。

≪試合前日コメント≫

■小菊昭雄監督

Q:天皇杯準々決勝へ向けて、強調して取り組んできたことは?
「シンプルに、メンタルのところです。今季初の連敗を喫して、選手たちは少し精神的にも落ち込んでいました。その中で、私が選手に伝えたかったことは、この連敗はしっかり受け止めないといけないですが、試合の内容としては、広島戦も札幌戦も、自分たちが意図した攻撃、守備ができた時間帯も多く、チャンスもたくさん構築することができました。勝つために細部を詰める作業はしていかないといけないですが、『私は全く心配していない』ということを伝えました。大事なことは、しっかりと気持ちを切り替えて、今まで通り、日常を大切に、やってきたことをやり続けること。そこはブレずにやることを強調しました。あとはいつも通り、自分たちのサッカー、相手のサッカーを知る、そういう時間にしました」

Q:今季初の連敗の中で、攻守に良い時間帯が多く、チャンスをたくさん構築していたことは傍目からも伝わったが、その中で、結果的に得点がなかなか奪えていないことについて
「やはり得点を取らないと勝てないスポーツですが、たくさんのチャンスを作れたことは自信になっています。最後の決め切るところ、その回数を増やすところは、今まで通り、継続して全員のイメージを共有していきたい。技術的なところ���もアプローチをしてきました。1発勝負の緊張感の中で、明日はしっかりと決め切ってくれると思っています」

Q:リーグ戦で連敗した広島を相手に勝利できれば、積み上げの自信も深まる。監督自身、広島に勝ちたい思いも人一倍、強いのでは?
「最高のタイミングで、もう一度、広島と対戦できると思っています。天皇杯のタイトル、もう一度、アジアで戦うためにも、このタイトルは全員で掴み取りたい。(優勝した)17年の光景は、今もなお、鮮明に覚えている大切な宝物です。日々、素晴らしい準備をしてくれている選手たちに、ぜひ、あの景色を目に刻んで欲しい。そういう思いでいっぱいです。(直近の)2連敗の学びをぶつけて、今、Jリーグでも1、2を争う強敵相手に内容、結果で示すことができれば、我々もここからまた、シーズンのラスト3分の1へ向かってワンランク、ツーランク、力強く前進することができます。明日は全員の力を結集し、ベスト4に進出したいと思います」

Q:過去2戦の広島戦を踏まえて、相手の良さを出させないために必要な要素はどんなところにあると考えていますか?
「今季3度目の対戦ですので、我々も広島のストロング、ウィークは全員で共有しています。その中で、広島は我々とよく似たスタイルを志向してくるチームです。おっしゃる通り、相手の良さを出させないことも重要になってきます。強度高く、前線からハイプレスをかけて、ボールを奪って、カウンターで仕留めてくる。そうしたストロングポイントを持つ相手に対し、我々がうまくかいくぐって、意図的に相手を動かしながら前進して、ファイナルゾーンに進出することができるか。そこは前回と同様、大事になると思っています。あとはゲームコントロールのところですね。相手は試合巧者でもありますので、自分たちでしっかりと攻守にコントロールできるか。そこも大きなポイントになると思っています」

■鳥海晃司

Q:天皇杯準々決勝へ向けて、意識して取り組んできたことは?
「一番は、メンタルのところですね。(前節の)札幌戦は悔しい形で敗戦し、なかなか気持ちを切り替えることが難しかったのですが、頭を切り替えて、練習から一つ一つ全力でやることを意識して過ごしてきました」

Q:展開として、ショッキングな逆転負けだっただけに、気持ちとしても難しさはあったと思���が、自分たちの良さを出せていた時間帯も多かったと思う。前節の内容を振り返ると?
「ボールを握る時間も多く、自分たちのペースで進められた時間は長かったのですが、最後のところでゴールをこじ開けることはできなかった…というところはあったのですが、最後で僕たちが守れていれば勝てた試合だったので、悔しいです」

Q:失点の仕方は2失点ともカウンターでした。そのあたりの対処はチームとしても修正したい?
「そうですね。ボールの失い方もあると思いますが、カウンターがきても耐えられるだけのコミュニケーションや守り切るところは大事になります。この2失点をいい材料にして、カウンターに対応する守備はもっと意識して高めていきたいです」

Q:広島には、リーグ戦で2敗しています。前回対戦時、鳥海選手は出場していませんが、相手の良さはどう実感している?
「ハードワークしてくるチームという印象があります。リーグ戦での順位もいいですし、チーム状態はいいのかなと思います」

Q:そうした相手を倒すことで、再び勢いをつけることもできると思う。明日、勝つために
必要になることは?
「球際で負けないこと、リーグで2敗しているので、勝ちたい気持ちを前面に出すことです。何よりホームでできるので、明日は絶対に勝ちたいと思います」

Q:前回の広島戦はどう見ていましたか?
「前半から握る時間は多く、自分たちの立ち位置もうまく取れて、あとは決め切るところだけだなと思って見ていました。ただ、一つの失点で状況が変わってしまったと思います。(それだけに)明日はトーナメントという意味でも、先制点は大事になってくると思います」

Q:広島は、人数をかけて2列目、3列目の選手が前に関わってくるが、そうした相手にどう対応することが必要?
「最後のところで守ることは大事です。僕とヨニッチら、CB陣が周りを動かして、全員で守ることが大事になると思います」

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