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Match Review

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■試合データ(選手・監督コメント/スタッツ) https://www.cerezo.jp/matches/2022-09-10/
天皇杯準々決勝・サンフレッチェ広島戦から中2日。セレッソ大阪は、リーグ戦での連敗、公式戦での3連敗を止める勝利をつかむべく、明治安田生命J1リーグ第29節・サガン鳥栖戦に挑んだ。先発は広島戦から同じ11人、ベンチには清武弘嗣も戻った。
試合は、序盤から球際での激しい攻防が随所に見られる一戦に。守備時から可変して攻めてくる鳥栖に対し、セレッソも中は堅く締め、サイドも丹念なプレスバックで穴は空けない。攻撃では、前からプレスをかけてくる鳥栖に対し、長いボールも効果的に使いつつ、背後を狙う。13分、奥埜博亮のパスにアダム タガートが抜け出しチャンスになりかけると、21分には、鳥海晃司のフィードに斜めのランで背後を取った毎熊晟矢がボールを収めてネットを揺らしたが、ここはオフサイドでノーゴールに。すると27分、セレッソにこの試合、最初の決定機が訪れる。自身が起点となり、為田大貴のパスを受けたアダム タガートがコントロールしたシュートを放ったが、ここはGKの好セーブに阻まれた。前半は、セレッソがボールを握る時間を増やしながら押し気味に試合を進めたが、両チームともにシュートは少なく、「少し我慢比べのような」(小菊昭雄監督)展開で折り返した。
後半、先に動いたのは鳥栖。システムを3バックに変え、攻撃に変化をつけてきた。ただし、その隙を突き、後半も最初に決定機をつかんだのはセレッソ。48分、奥埜の縦パスを加藤が収め、右サイドの毎熊へパス。毎熊が勢いよく走り込み、縦に持ち出してシュートを放ったが、惜しくもサイドネットに。51分には、松田陸のフィードに抜け出したアダム タガートがシュート。前半以上に鳥栖ゴールへ迫ると、52分、待望の先制に成功。山中が蹴ったCKのクリアボールを鈴木徳真がダイレクトでシュート。ドライブ回転がかかった軌道のシュートがクロスバーに当たって下に落ち、ネットを揺らした。「当てて落とすイメージはしていましたが、それが見事、ああいう軌道になって、ゴールに入りました。(自身にとっての)ベストゴール」と振り返る背番号17のゴラッソが決まった瞬間、スタジアムは大いに沸いた。
ここから、幅を使った攻撃を仕掛けてくる鳥栖に対し、セレッソもブロックの位置を落としつつ、全体をコンパクトにして対応。62分、加藤に代わって清武がピッチに入ると、背番号10を中心に遅攻と速攻を使い分け、ゲームをコントロール。75分には、鈴木のボール奪取から毎熊、清武とつなぎ、清武のスルーパスに抜け出したアダム タガートがシュート。決定的な形だったが、DFに阻まれた。逆転負けを喫した直近2試合の反省も踏まえ、攻守に安定感を持って試合を進めていたセレッソだったが、82分、両サイドをうまく使った鳥栖の攻撃に対し、マークを捕まえ切れずに失点。またも終盤に追い付かれる展開となったが、ここから再び顔を上げ、敵陣へ攻め込む。86分、3人の攻撃的な選手が同時に入ると、ギアが加速。89分、清武のパスからジェアン パトリッキがチャンスを迎えると、90+2分には、鈴木のボール奪取から中原輝、ブルーノ メンデス、ジェアン パトリッキ、清武とパスがつながり、決定機。最後は清武の折り返しに松田がシュートを放ったが、わずかにクロスバーを越えた。それでも諦めないセレッソが、90+3分に決勝点。清武のカーブがかかったピンポイントクロスにジェアン パトリッキが飛び込み、ネットを揺らした。
中2日ながら最後までタフに走り切った選手たち。攻守にアグレッシブな鳥栖に負けない戦う姿勢を発揮しての勝点3に、「選手の頑張りを誇らしく思います」と小菊監督も称えた。また、声出し応援があった今節。最後まで選手を後押しし続けたサポーターに対しても、「感謝の気持ちを伝えたいです」と指揮官は話した。チーム、選手、サポーター全体で天皇杯敗退のショックから立ち上がり、力強く再スタートを切る1勝をつかんだ。

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