Match Preview
- チーム
≪ファイナル進出へ近づく大きな1勝を、スタジアム全体で奪いにいく≫
直近の明治安田生命J1リーグ第30節・ジュビロ磐田戦から中3日、舞台をJリーグYBCルヴァンカップに移し、セレッソ大阪は、浦和レッズとの準決勝・第1戦に挑む。まずはホームで迎えるこの試合で先勝し、敵地での第2戦につなげていきたい。磐田戦当日に帰阪したチームは、その後、台風の影響も受けることなく、準備ができた。「雰囲気は相当いい」と松田陸。7連戦の6試合目と蓄積疲労はあるにせよ、ファイナル進出へ向け、選手一人一人のモチベーションは高く、チーム全体の士気も上がっている。リーグ戦に挟まれる日程で行われる試合が多いルヴァンカップは、チームの総合力が問われる大会でもあるが、今大会のセレッソもまた、グループステージの初戦から準決勝に至るまで、チーム全員の力で勝ち上がってきた。明日の一戦も、オーストラリア代表に選出されたアダム タガート、U-21日本代表に選出された西尾隆矢は不在。さらにはコンディション不良などで数名の選手を欠くことにはなるが、「出られない選手の思いも背負って、チーム一丸で戦いたい」と小菊昭雄監督は話す。これまでの勝ち上がりと同様、明日もチームの総力で勝利を目指す一戦になる。
浦和とは、1週間前にリーグ戦で対戦したばかり。この試合では、前半に奪った加藤陸次樹のゴールが決勝点となり、セレッソが1-0で勝利した。また、「守備でゲームをコントロールできた」と試合後に小菊監督も語ったように、ファーストディフェンダーから始まる11人全体の守備組織が機能。浦和に許したシュートはわずか4本と、隙を与えず試合を運ぶことに成功した。今回の一戦でも、しっかりと中を閉め、相手にスペースを与えないことを心掛けながら、チーム全体で、良い守備からの良い攻撃を目指していきたい。第1戦がホームのセレッソとしては、浦和にアウェイゴールを与えないことにもこだわり、無失点で終えることができればベスト。今季のリーグ戦では2勝している相手に対し、「自信を持って戦えます。やり辛さはない」と松田。リベンジに燃える浦和を気持ちの面でも上回り、結果につなげていきたい。
ホームで第1戦を迎えることについて、「ポジティブに捉えています。サポーターの力もお借りして、勝ってスタートすることで、浦和にプレッシャーを与えたい」と小菊監督。「声出し応援適用試合」でもあるこの試合。ゴール裏のサポーターを中心とした後押しも受けながら、ファイナル進出へ近づく大きな1勝を、スタジアム全体で奪いにいく。
≪試合前日コメント≫
■小菊昭雄監督Q:ルヴァンカップ準決勝第1戦へ向けて
「ここまで勝ち上がってくることができたのも、選手、スタッフの頑張りのおかげ。明日、試合ができることを嬉しく思います。グループステージ初戦、アウェイでの大阪ダービーから始まり、1試合1試合、全員の力で思いをつなげて、勝利を重ねて、積み上げてきた大会です。明日も、代表(選出)で出られない選手もいますが、全員の思いを背負って、チーム一丸で戦っていきたいです」
Q:やはり、チーム全員の力で勝ち上がってきた思いが強いですか?
「そうですね。色んな選手が精一杯、戦って、つなげてくれました。移籍した選手も含めて、たくさんの思いが詰まった大会であり、明日の試合です。昨年と同様、準決勝は浦和レッズとの試合になります。浦和とは、今シーズンのリーグ戦2試合、昨年のルヴァンカップ準決勝の記憶も鮮明に残っています。改めて、うまくて強い相手ですが、我々もしっかりと、やってきたことを発揮して、いい結果につなげていきたいです」
Q:ホームで第1戦を迎えることについて
「やはり、アウェイゴールを許したくない。そこは一つ、大きなポイントになります。リーグ戦の2試合と同様、相手の良さをいかに消していけるか、その中で、自分たちの良さを出していけるか。継続してやっていきたいです。第1戦をホームでできることは、ポジティブに捉えています。サポーターの力もお借りして、勝ってスタートすることで、浦和にプレッシャーを与えることもできます。無失点で勝てれば最高ですが、いい形でアウェイにつなげていけるように、勝ちを目指したいと思います」
Q:チーム状況について
「残念ながら、ケガや体調不良などで数名の選手は出られないですが、今年に関しては、コロナも含めて、キャンプから色んなことを想定して、全員が攻守に同じ規律を持ってやっていけるようにと、取り組んできました。まさに明日からの連戦は、��の真価が問われます。
全員がいい準備をして、取り組んでくれています。明日に向けてもしっかりと、いい準備ができました。この2試合、総力戦で、全員の力で決勝に進みたいと思います」
Q:直近の磐田戦で、接触プレーで膝を痛めた清武選手の状態について
「離脱する期間が長い、大きなケガから戻ってきた選手ですので、我々も慎重に考えていかないといけないと思っています。おっしゃる通り、この前の試合中にケガをして、少し痛みもある中で、明日の試合だけではなく、2試合トータルで考える必要はあります。ただし、今日は元気にトレーニングにも合流できましたので、まずはホッとしています」
Q:アダム タガート選手が不在のFWについて
「好調のタガートが代表でチームを離れることは痛いですが、我々の攻撃陣は、個性豊かな選手が揃っています。組み合わせも含めて、また違う良さが出せると思っています。明日は組み合わせもしっかり考えて、コンディションも見極めながら、決断したいと思います」
Q:U-19日本代表から戻ってくる北野選手について
「颯太は本日、大阪に帰ってきます。我々も、彼の代表でのパフォーマンスもチェックしている中で、非常に素晴らしいパフォーマンスを発揮してくれています。今日、大阪に帰ってきて、我々のスタッフの下で体を動かすので、コンディションも見極めながら、決断したいと思っています」
■松田陸
Q:ルヴァンカップ準決勝第1戦へ向けて
「絶対に勝たないといけないですし、昨年、決勝まで進みながら優勝できなかったので、今年は絶対に優勝したいです」
Q:昨年の準優勝だけではなく、17年には優勝も経験されています。ルヴァンカップへの想いも強いのでは?
「そうですね。今大会も、リーグ戦もある中で、サブの選手も含めてしっかり勝ち進んでくれました。全員で勝ち進んできた大会なので、自分たちも絶対に負けられないです」
Q:監督もこれまで何度も話されてきたが、「優勝する景色を今年の選手にも見せてあげたい」と。松田選手としても、同じ思いですか?
「そうですね。あの舞台に立てるのは、最後の1チームしかない。あの景色は今でも忘れないですし、もう一度、今のチームメートと見たいですね」
Q:そのためにも乗り越えないといけない準決勝。相手が浦和ということに��いては?
「リーグでは2勝しているので、自信を持って戦えますし、やり辛さはないですね」
Q:現在のチームの雰囲気は?
「雰囲気は相当いいです。天皇杯は負けましたが、『何か一つ、タイトルを獲りにいこう』という話は全員でしていますし、そこに向けて全員が日々のトレーニングからしっかりやれているので、雰囲気は相当いいです」
Q:ホームで第1戦を迎えることについて
「失点ゼロで抑えたいですね。ただ、負けなければ、アウェイでの第2戦でチャンスもあると思っているので、最低でも1失点までには抑えたいです」