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Match Preview

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≪運命の第2戦。アグレッシブな攻守を展開し、敵地でファイナル進出を果たしたい≫

1-1の引き分けに終わった第1戦から中3日で迎えるJリーグYBCルヴァンカップ準決勝・第2戦。セレッソ大阪にとっては、9月に入って7連戦のラスト。総力戦でここまで戦ってきた中で、現状の持てる力を全て発揮し、敵地でルヴァンカップのファイナル進出を果たしたい。

ホームで行われた第1戦、セレッソは、開始2分に先制。2トップの一角で起用された上門知樹が自身の代名詞とも言える無回転でのミドルシュートを決め、試合を優位に進めることに成功した。直後に迎えた大ピンチでは、GK清水圭介が圧巻のセーブで失点を阻止。試合の流れを渡さない。その後はカウンターから2点目も狙いつつ、浦和にチャンスを与えない盤石の内容で前半を折り返した。後半に入ると、浦和が両サイドを広く使った攻撃を展開。長いボールで左右に揺さぶられ、53分に失点してしまう。その後も浦和の攻勢を受ける形となったが、2失点目は防ぐと、逆にカウンターから決定機も迎えるなど、2点目のチャンスも作った。終盤は再び浦和に攻め込まれたが、チーム全員で体を張って守り、逆転は許さず試合終了。アウェイゴールこそ与えてしまったが、十分に第2戦での突破の可能性を残して第1戦を終えた。

迎える敵地での第2戦。第1戦の試合後、小菊昭雄監督は、「やることがハッキリする試合。攻守に重心を前に、ボールを、ゴールを奪いにいく。そうしたことは全員で共有したい」と話した。無得点では敗退が決まるだけに、得点は必須。ただし、浦和は相手を引き込んでのカウンターにも特長がある。こちらが重心を前にかけ過ぎれば、相手の巧みなビルドアップにはがされ、ゴール前までボールを運ばれてしまう危険もある。その意味では、全体が間延びすることなく、「プレスに行くところと行かないところのメリハリ」(上門)を付けた守備が大事になる。こちらが先手を取れば、今度は浦和に得点が必要な状況になる。再び状況は一変するだけに、セレッソとしては、やはり先制点が欲しい。「今までの、相手の良さを消すサッカーから、今回の試合は、我々のサッカーを貫く、全うする。そういったサッカーを表現したい。しっかりとゲームをコントロールしながら、90分の中で得点を取れるように、そういった���識も全員で共有していきたい」と指揮官は語気を強める。もっとも、川崎フロンターレとの準々決勝・第2戦では、0-2とリードされて迎えた90分以降に2点を奪って準決勝進出を決めた。当然、先制点は狙いつつ、たとえ先制されても最後まで諦めないことも重要だ。

第1戦の試合前、「(17年に優勝した)あの景色は今でも忘れない。もう一度、今のチームメートと見たい」と話したのは松田陸。試合後は北野颯太が、「優勝の風景を個人的にも見たいですし、チームとしても、『去年の忘れ物』という思いも全員が持っています」とファイナルへ向けた想いを話した。昨年、決勝まで進んで敗れた悔しさは、今季から加入した選手も含め、全員に共通した想い。2年連続でのファイナル進出まで、あと1試合。セレッソ大阪に関わる全て人たちの力で、必ずや成し遂げたい。

≪試合前日コメント≫

■小菊昭雄監督

Q:ルヴァンカップ準決勝・第2戦へ向けて
「連戦が続いたということで、選手たちは蓄積疲労もあるとは思いますが、ビッグマッチに向けて、変わらず元気に、素晴らしい雰囲気で練習に取り組んでくれました。いい準備ができたと思っています。第1戦は1-1ということで、決して悪い結果ではないと思っています。逆にやるべきことがハッキリして、ボールを奪いにいく、ゴールを取りにいく、そうした全員の意思統一ができている状態です。果敢に、アグレッシブに、ボールを奪い、ゴールを奪う、そういったサッカーを全員で表現したいと思います」

Q:こちらが前にかかれば、相手も背後を狙ってくる。バランスを崩せば失点のリスクもあるが、こちらが先制すれば、優位になる。やはり積極的に自分たちからゴールを狙っていく?
「今季、浦和とは3試合を戦って、まず浦和のサッカーを知ることが大事でした。彼らのビルドアップは一番のストロングポイント。彼らのサッカーを知り、その良さを出させないサッカーを、この3試合は重点的に行いました。その中で結果は2勝1分。やるたびに、うまくて強いと実感した相手に負けなかった。さらに、どの試合でも得点が取れた。それは我々にとって、大きな自信になりました。ただ、今回はまたシチュエーションが違う試合になります。今までの相手の良さを消すサッカーから、今回の試合は、我々のサッカーを貫く、全うする。そういったサッカーを表現したい。守備のところは、キャンプから、ハイプレス、引き込みながらリトリート。色んな守備を使い分けてきました。準備はできていますので、全員で意識を共有して、臨みたいと思います」

Q:先制点の重みについて
「先制点を取ることは、大きなポイントになると思います。ただ、攻め急いで失点するリスクも回避しないといけません。自分たちがしっかりとボールを握りながら、相手のスペースを突く、安定して前進させていく。そのあたりは、今週、短い時間でしたが、少し立ち位置の修正も行ってきました。しっかりとゲームをコントロールしながら、90分の中で得点を取れるように、そういった意識も全員で共有していきたいです」

Q:何人か戻ってこられそうな選手はいますか?
「コンディション不良の選手もいましたが、少しずつ練習に合流できている選手もいますので、ギリギリまで見極めて、決断したいと思います。そうした兆しが出てきたのは、チームとしてもプラス材料です」

Q:第1戦から、コンディション面での回復具合は?
「ここ最近は、少し暑さも残っていたのですが、夏場の連戦に比べれば涼しくなった影響もあってか、選手たちは元気に、いい状態で準備してくれました。何より、昨年の悔しさを晴らす、忘れ物を取りにいく、というモチベーションが高く、素晴らしい雰囲気の中で準備してくれました。明日は連戦の最後、勝利で飾って、ファイナルの舞台へ戻れるように、一丸となって戦っていきたいと思います」

■上門知樹

Q:ルヴァンカップ準決勝・第2戦へ向けて
「間違いなく、点を取らないと勝ち上がれない。逆にそれでやることもハッキリします。前からアグレッシブに行って、セレッソらしさを出せれば必ず点は取れます。誰が出ても、どこからでも点を取れるチームだと思うので、そこは自信を持ってプレーしたいです」

Q:チームとして、個人として、攻守に心掛けたいことは?
「守備は、失点しないこともそうですが、2トップはファーストディフェンスをかけないといけない。そこから始まるので、自分たちがしっかりスイッチを入れたい。前で取り切れればベストですが、相手もボールを扱うのがうまい選手が多いので、守備では、プレスに���くところと行かないところのメリハリをつけながらやることが大事です。攻撃では、距離感を大事にしたい。第1戦では、僕とムツキ(加藤陸次樹)の距離や、全体的にも距離が遠かった時間帯もあったので、そこは修正しながら試合に入りたいと思います」

Q:第1戦は修正ポイントもあったということですが、加藤選手との2トップは、お互いを見ながらプレスをかけたり、カウンターに出たり、コンビネーションは良い印象もあるが?
「そうですね。ムツキとは試合中に目が合うシーンも多いですし、2人で動きが重ならないように、うまくやれています。やりやすさは感じています。前からプレスをかけて、カウンターから奪ったマリノス戦のようなシーンも作れると思う。そのチャンスをモノにできるかがポイントだと思います」

Q:大舞台でプレーできることはサッカー選手冥利に尽きると思うが、明日、満員の埼スタでプレーする心境は?
「僕自身、埼スタでプレーするのは初めて。どんな気持ちになるかは試合当日になってみないと分からないですが、大観衆の前でできるのは、サッカー選手として貴重な経験。準決勝という舞台で戦えることにも有難みを感じながらプレーしたいです。セレッソのサポーターもたくさん来てくれると思うので、応援してくれるサポーターとともに、明日は勝って、決勝に進みたいと思います」

Q:第1戦のゴールで、遠いところからでも打ってくる印象を付けたと思うが、相手がそういう印象を持ったことで、第2戦につながるプレーはありますか?
「相手もシュートを打たせないように強く来ると思うので、そこを裏返せるように、背後の動きを狙いたい。それが効果的だと思います。まずは背後を狙うこと。でも、打てるチャンスがあれば、どこからでも狙いたいとは思っているので、チャンスをモノにしたいです」

Q:第1戦のゴールの反響は大きかったですか?
「そうですね。わりと連絡はたくさん来ました。ただ、試合には勝っていないので。連絡をいただいたのは有難いですけど、次は自分の得点で勝って、喜びたいと思います」

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