Match Preview
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≪3位へ近づくための「必勝戦」。ホームで敗れた借りを敵地で返したい≫
直近の柏レイソル戦から中3日。セレッソ大阪は、再び敵地に乗り込み、FC東京との明治安田生命J1リーグ第25節に挑む。本来は8月13日に行われる予定だったこの試合、台風の影響で延期となり、この時期での開催となった。両チームの勝点差は4。上位に位置するセレッソとしてはライバルを叩き、目標の3位以内へ向け、前進したい一戦となる。また、明日は3位・サンフレッチェ広島の試合はない。セレッソは勝てば3位との勝点差が1に縮まる。「下との勝点差はみんな気にしていない。とにかく上のチームとの勝点差を縮めて、何としてもACL圏内に入れるように、ということだけです」と為田大貴はチームの思いを代弁する。直近の公式戦は3勝4分と負けなしが続いているセレッソだが、直近のリーグ戦は3試合連続で引き分け。「ゲームコントロールでは成長の跡も見られますが、勝ち切れていません」と小菊昭雄監督。それだけに、今節へ向けては、「しっかりとゴールを決め切る、勝ち切る、そこにこだわったゲームをしたい」と言葉に力を込める。前節の柏戦では、相手が守備に重心を傾けてきたこともあるが、公式戦9試合ぶりに無得点に終わった。そこから中3日と準備期間は短いが、「立ち位置はもう一度みんなで確認した。細かいところは小菊さんや(高橋)大輔さんと話し合いながら、うまく試合に向けて調整できたと思います」と為田。「どの選手をフリーにするか、どの選手を前向きにするか、そこはチームとして確認できた。うまく前にスイッチが入るようなシーンを多く作って、ゴールに迫っていきたい」と試合へ向けてイメージする。選手一人一人の状態は悪くないだけに、チームとしての連係を高めていくことが重要であり、ラストパスや最後のクロス、フィニッシュの精度を高め、ゴールネットを揺らしたい。
また、FC東京は今季からアルベル監督の下、ビルドアップにも力を入れている。そうした相手に対し、セレッソとしては、ここまで積み重ねてきた、いい守備からのいい攻撃、プレスとカウンターの意識も強く持ちたい。自分たちでボールを握ってゲームをコントロールする時間帯、守備からリズムを作って仕留める時間��、その両面で相手を上回ることができれば、より勝利にも近づく。もっとも、FC東京も選手個々の能力は高く、守備での堅さともに、カウンターの鋭さもある。簡単に勝てる相手ではないが、「ハードワークのところも全員で高め合って」(為田)、勝利に対する気持ちの面でも相手を上回りたい。
今節を終えると、次の公式戦はJリーグYBCルヴァンカップ決勝になる。「再びアジアへ」というリーグ戦での目標へ向けても大きく前進した上で、広島とのファイナルに臨みたい。「明日、勝つことによって、さらにチームも成長し、雰囲気も高まる。色んな意味で結果は大事だと思っていますので、しっかりと勝って、ファイナルへ向かっていきたいと思います」と小菊監督。「声出し応援適用試合」となる今節。アウェイの地ではあるが、味の素スタジアムに集うサポーターとともに一丸で戦い、リーグ戦4試合ぶりの勝利を目指す。
≪試合前日コメント≫
■小菊昭雄監督Q:順位が近いFC東京との一戦。試合に挑む意気込みについて
「ACL出場、3位以内という目標を達成するためには必ず勝たないといけない試合です。厳しい試合になるとは思いますが、ホームで敗れた相手ですし、全員で一丸となって勝ちたいと思います。ここ最近は7試合負けなしで、3勝4分と負けていないことは素晴らしいですが、リーグ戦のここ3試合は、ゲームコントロールでは成長の跡も見られますが、勝ち切れていません。FC東京も、柏レイソルと同じく強度の高い、カウンターも鋭い相手ですが、しっかりとゲームコントロールしながら、ここ最近、成長が見られる前進をして、しっかりとゴールを決め切る、勝ち切る、そこにこだわったゲームをしたいと思います」
Q:ルヴァンカップ決勝前、最後の試合になるが、確認しておきたいことはありますか?
「1試合1試合、我々は成長するために日々のトレーニングから取り組んでいます。明日の試合も積み上げてきたサッカーのクオリティーを上げていく。全員でそうした思いを共有して臨みたいと思います。そして、何よりも結果です。明日、勝つことによって、ファイナルへ向けてさらにチームも成長し、雰囲気も高まります。色んな意味で結果は大事だと思っていますので、しっかりと勝って、ファイナルへ向かっていきたいと思います」
■為田大貴
Q:順位が近いFC東京との一戦。試合に挑む意気込みについて
「下の順位や下との勝点差はみんな気にしていないと思います。とにかく上のチームとの勝点差を今節で縮めて、何としてもACL圏内に入れるように、ということだけです」
Q:中3日でリカバリー中心にはなったと思うが、今節に向けて取り組んできたことは?
「立ち位置はもう一度みんなで確認しました。細かいところは、小菊さんや(高橋)大輔さんと話し合いながら、うまく試合に向けて調整できたと思います。あとはしっかり、ハードワークのところも全員で高め合って、試合に臨めたらと思います」
Q:タイトル獲得とACL出場権獲得を目標にして始まった今シーズン。その2つを達成できる位置まで来ています。改めて、シーズン終盤への思いは?
「個人的には、試合に絡めていることがなによりですし、チームとしても、今までやってきたことをブレずに、毎試合、毎試合、表現していくだけだと思います。自分たちができることはそんなに多いわけではないと思っているので、自分たちの良さをしっかり試合で表現して、勝点3を積み重ねて、タイトルやACLに向けて進んでいきたいです」
Q:「立ち位置の確認」という話がありましたが、具体的に意識したところは?
「どこでどういう選手をフリーにするか、そういうところをもう一度、明確にしました。この選手がこの位置に立つから、この選手がフリーになるなど、FC東京に対するチームとしての戦術もそうですし、今節、意識するところをみんなで確認したという感じです」
Q:FC東京は後ろからつなぐ印象も強いが、前からハメにいくプレスも、より必要になる?
「もちろん前からハメにいくシーンもあると思いますし、流れによっては後ろに引く時間帯もあると思います。CBやボランチなど、後ろの選手の声も聞きながらも、FWやサイドハーフが行けると感じた時は、自分たちで発信してプレッシャーをかけたい。(行くところと行かないところは)うまく使い分けたいと思います」
Q:前節の柏戦は、ボールを握りながらも無得点に終わった。より決定的なシーンを増やすために、柏戦の後に話したことや、意識を統一したことはありますか?
「先ほども言いましたが、どの選手をフリーにするか、ど��選手を前向きにするか、そこはチームとして確認できました。うまく前にスイッチが入るようなシーンを多く作りたい。そうした形を作りながら、よりゴールに迫っていきたいと思います」