Match Preview
- 2/25 福岡戦
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今季初のアウェイ。スタジアム、ピッチで受ける圧をはね返し、今季初勝利を飾りたい
今季初のアウェイゲームとなる明治安田生命J1リーグ第2節。セレッソ大阪は、アビスパ福岡のホームに乗り込み、今季初勝利を目指す。
アルビレックス新潟をホームに迎えて行われた開幕戦は、2-2のドローに終わった。序盤、ハイプレスがハマらず新潟にスペースを使われ先制を許したが、すぐさま為田大貴のゴールで追い付くと、守備ブロックの位置を修正し、新潟の攻撃を防ぐ。
すると、後半途中から入った加藤陸次樹、鈴木徳真、さらには12年半ぶりにセレッソへ復帰した香川真司が変化を付けて勢いをもたらし、一時は逆転に成功した。直後にセットプレーから失点し、勝利こそ逃したが、チーム全体の層の厚さ、試合の中での修正力、選手個々の能力の高さは示した。「相手もクオリティーのある、いいチームだったので、もちろん改善するところはありますが、開幕戦ということを考えたら、セレッソとしても、いいゲームができたと思います」とレオ セアラも試合を振り返る。
今節の相手、福岡は、開幕戦は0-1で敗れたが、昨季までの[4-4-2]から[3-4-2-1]にシステムを変え、攻撃面で変化を付けてきた。山岸祐也やルキアンといった既存戦力だけではなく、シャドーに入った新戦力、紺野和也もしっかりと抑える必要がある。高さのある選手も多いだけに、セレッソとしてはセットプレーも警戒したい。その上で、相手の守備をどうこじ開けるかがポイント。「開幕戦はDAZNで見ていて悔しかったので、次、試合に出たらプレーでチームを助けたい」と話す上門知樹やレオ セアラ、「得点を取る、シュートを打つために、周りにどんどん要求していきたい」と意気込む加藤らFW陣の奮起に期待したい。さらには、早速の古巣戦となるジョルディ クルークスのパフォーマンスにも注目だ。
自身について、「日に日にコンディションは良くなっている。もっともっと試合でのフィーリング、プレーの精度も高めていきたい」と話し、今節に向けては、「（福岡の）チームメイトやファンにも愛されていたと思うので、またそのスタジアムでできることは嬉しい。僕のプレースタイルや強みは相手も分かっていると思うし、分析もしてくると思うが、同時に彼らが知らないプレーも生み出して、実行に移したい」と決意を込める。今週の公開練習では、ゴール前における攻守両面の質を高めることに注力した。攻撃での精度、守備での耐久力、勝利に向けて、その両方を発揮したい。
振り返ると、昨季はスタートでやや苦しんだだけに、今季は1試合でも早く勝点3を奪い、軌道に乗せていきたい。福岡のホームは独特のアウェイ感があるスタジアムであり、「セカンドボールのバトル、球際のバトルも大きな割合を占める」（小菊監督）タフな試合になることは間違いない。そうしたスタジアム、ピッチで受ける圧をはね返し、アウェイに駆け付けてくれるサポーターとともに、今季初勝利をつかみたい。
試合前日コメント
小菊昭雄監督
Q：今節に向けて、練習の中から強調したことについて
「新潟戦を振り返り、まずは自チームの攻守を微調整しました。守備のところでは、プレスに行くタイミングとブロックを形成するタイミング。攻撃のところは、速い攻撃で仕留めるところと、ボランチを基準に全員で距離感よく前進しながらシュートに向かう、もしくはカウンタープレスで奪い返すところ。今週は、福岡の強みを全員で共有することと、新潟戦を受けての攻守の微調整を図りました」
Q：福岡の特長も含め、今節のポイントについて
「福岡は新潟とも違う強みを持っているチームです。前線の個の質を生かして早いタイミングでボールを入れてきます。そこから派生するセカンドボールのバトル、球際のバトルが大きな割合を占めてきます。そうしたバトルのところもしっかりと準備してきました。戦術的なところと同様、本質的なところの戦いも大事になってくると思います」
Q：一人に特定はできないとは思うが、今節キーになるプレーヤーを挙げると？
「ゲームコントロールのところでは、攻守において、ボランチの2枚がキーマンになってきます。もちろん、全員大事な選手ですが、攻守にゲームをコントロールするところでは、ボランチのタスクが重要になります」
Q：ボランチは、奥埜選手、原川選手、鈴木選手とレベルの高い競争が続いているが、改めて、選考基準について
「どのポジションもそうですが、まずはパフォーマンス、コンディション。そこがベースになります。その上で、相手のサッカーとの兼ね合いがどうなのか。そこも大事です。その2つを基準に、しっかり選んでいきたいと思います」
Q：中盤は特に個性を持った選手が多い。2枚にするにしても3枚にするにしても、今季のセレッソの強みになりそうなポジションだが？
「おっしゃる通りです。彼ら3人だけではなく、（喜田）陽、（岡澤）昂星、（石渡）ネルソン、（大迫）塁。将来有望なボランチがたくさんいます。キャンプから、いい見本、経験ある選手がすぐ近くにいますので、彼らもそうした選手からたくさんのことを吸収しています。成長も著しいです。切磋琢磨しながら、全員でレベルアップしていきたいです」
Q：開幕戦を終えて、ジョルディ クルークス選手にかけた言葉は？
「攻守に素晴らしいパフォーマンスを発揮してくれました。そこは彼にも伝えました。もちろん、ゴールにつながったシーンもそうですが、それ以外の部分でも、攻守に自己犠牲してハードワークできる選手。開幕戦を一緒に戦って、改めて素晴らしい選手だと感じました。明日は古巣戦ということもあり、高いモチベーションで今週も取り組んでくれました。先ほど挙げたボランチと同様、勝利に向けて、彼も今節のキーマンになると思います」
為田 大貴選手
Q：開幕戦での1点目について。西尾選手のパスを引き出して、うまく中で受けたことでサイドもうまく使えたと思うが、サイドを崩すために、中で受けるプレーも大切になる？
「ヤマ（山中亮輔）や（舩木）翔、逆サイドのマイク（毎熊晟矢）や（松田）陸くん、サイドバックはクロスが特長の選手が多いので、より高い位置でクロスを上げてもらうために、自分があのような位置でボールを受けて、前向きな形でサイドバックを生かすことは大事だと思います」
Q：今季は右サイドにジョルディ クルークス選手が加わったことで、逆のサイドハーフは第3のFWというか、開幕戦のように、クロスに入る回数も増えそう？
「そうですね。僕に限らず、匂いを嗅いでゴール前に飛び込んでいくシーンは増えると思います。その回数を増やすことで、ゴールだけではなく、流れも引き寄せていくことにもつながると思います」
Q：福岡は中も固めてくると思うが、今節のポイントについて
「どの試合もそうですが、まずはしっかりハードワークしないと勝てません。全員がハードワークした中で、自分たちが狙いとする攻撃や守備を少しでも多く出すことができれば、いい展開になると思います」
Q：自身のコンディションについて
「まだ始まったばかりですし、1試合しかしていないので、『状態は良いです』と即答はできませんが、みんなと長くプレーしているので、お互いの良さや、チームとしてやらないといけないことは、昨年以上に頭の中に叩き込まれています。体も覚えていると思うので、プレーする上での迷いはなくなっています」
Q：開幕戦での得点は、J1では7年ぶりのゴールだったが、周りからの反響は？
「いや、特には（笑）。なかったわけではないですが、昨年も何点か決めていたので。むしろ昨年の方が、結果に対しての反響はありました」
Q：個人的には、何か思うところはありましたか？
「自分もそこまで意識はしていなかったです。そんな『7年ぶりだ』みたいな感じはなかったです（笑）。でも、記事を読んだり、連絡をもらったり、ホッとした気持ちはありました」
Q：今季の個人的な目標はありますか？
「数字については、特に設定すると意識してしまうので、自分の中では決めていません。昨年は体と向き合って1年間を過ごしたので、今年も昨年以上に自分の体を気遣って、いい状態で1年間サッカーをすることが目標です。ケガをしないで過ごせば、試合に出るチャンスもありますし、メンバーとしてタイトルを獲る瞬間にピッチに立つチャンスも出てきます。個人としては、体に向き合うこと、自分の中でやれることをしっかりやり切ること。そして、ルヴァンカップや天皇杯だけではなく、リーグの頂点を目指して戦っていきたいです」
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