Match Review
- 3/4 浦和戦
- メディア
為田大貴のクロスから先制も、無念の逆転負け。序盤に訪れた試練をチーム全員で乗り越えたい
■試合データ(選手・監督コメント/スタッツ)
https://www.cerezo.jp/matches/result/2023030404/
明治安田生命J1リーグ第3節、セレッソ大阪は、浦和駒場スタジアムに乗り込み、浦和レッズとのアウェイゲームに臨んだ。先発は、前節から4人変更。キム・ジンヒョン、鳥海晃司が今季初出場を果たすと、左SBには山中亮輔が戻り、鈴木徳真が今季初先発となった。
序盤、セレッソは守勢に回る時間を過ごすも、鳥海が何度も好カバーを見せ、失点は防ぐ。10分、レオ セアラが遠い位置からミドルシュート。DFに当たってゴールに向かったが、惜しくもクロスバーを直撃した。浦和のプレスに対し、キム ジンヒョンが正確なキックで裏返すなど、15分過ぎからセレッソもボールを握り始めると、27分には左サイドを崩してレオ セアラがシュート。28分には、浦和に速攻を浴びたが、シュートは枠を外れた。互角の展開で進んだ試合は33分、セレッソが先制に成功する。GK西川周作がFW目掛けて蹴ったキックに対し、マテイ ヨニッチが高い位置でクリアすると、セカンドボールを拾った為田大貴が迷わず縦に突破し、クロス。ファーサイドで上門知樹も詰めていた中、相手DFのオウンゴールを誘った。ここからセレッソの攻撃がさらに活性化。つなぎのテンポが上がり、守備でも即時奪回に成功。相手陣内で押し込むと、39分にはCKから決定機。ジョルディ クルークスのキックにマテイ ヨニッチが頭で合わせたが、GKの好守に防がれた。
1点リードで迎えた後半。前からプレスに行くFWに対し、やや後ろの押し上げが足りず、スペースが空き始める。52分、興梠慎三に背後を取られたが、ここはオフサイドで難を逃れる。ただし、59分、ビルドアップでのパスがズレたところを浦和に拾われ、カウンターを受けると、再び酒井宏樹のスルーパスから興梠に裏を取られると、たまらず鳥海がファウルでPKを与えてしまった。これをアレクサンダー ショルツに決められ同点に。それでも、失点後すぐに分厚い攻撃の中から、最後は左サイドを崩し、為田のパスに逆サイドでレオ セアラが合わせてネットを揺らしたが、VARオンリーレビューの結果、オフサイドの判定でゴールは取り消しになる。ここから両チーム、選手交代で打開を図ったが、攻勢に出たのは浦和。セレッソは押し込まれる展開の中、何とかしのいでいたが、82分に失点。その後は両サイドバックも変えて反撃に出たが、追い付くことはできず、無念の逆転負けを喫した。
「非常に悔しい敗戦になりました。チームとしても踏ん張りどころだと思います。昨年も決して良いスタートを切れなかった中で、全員が同じ方向を向いて、一つひとつ積み上げていきました。そういったところをもう一度大切にして、ここから大きくジャンプするために全員で頑張っていきたい」と小菊昭雄監督。次週は、いよいよ開幕するルヴァンカップに、J1リーグ第4節と、ホームでの連戦となる。何とかここで立て直し、反撃に打って出たい。序盤に訪れた試練を、チーム全員の力で乗り越えたい。