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Match Review

  • 3/8 FC東京戦
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カピシャーバが決勝点。無失点で今季初勝利を飾り、ルヴァンカップの好スタートを切る


■試合データ(スタッツ/試合レポート)

https://www.cerezo.jp/matches/result/2023030810/


「2年連続準優勝ということで、私だけではなく、セレッソファミリーの皆さんにとっても、ルヴァンカップに懸ける思いは深いモノがあります。もう一度あの舞台に戻りたい、リベンジしたい、そういう思いが深く、私の中にもあります。まず明日、いいスタートを切れるようにしたい」。試合前日、小菊昭雄監督がそう話して迎えた今季のJリーグYBCルヴァンカップ、グループステージ第1節。ホームにFC東京を迎えたセレッソ大阪は、直近のリーグ戦から先発を9人変更。松田陸、喜田陽が今季初出場、香川真司、中原輝、進藤亮佑が今季初先発を果たした。


 

試合は序盤から一進一退の展開に。互いに良い守備からの素早い攻撃でチャンスにつなげる。15分、セレッソは自陣でのミスが続きピンチも招いたが、西尾隆矢の落ち着いた対応などもあり無失点でしのぐと、17分に決定機。松田のインターセプトから分厚い攻撃を仕掛けると、上門知樹のクロスに加藤陸次樹がヘディングで合わせたが、わずかにクロスバーを越えた。21分には右サイドを崩され決定的なピンチも、ここは相手のシュートが枠を外れて事なきを得た。前半、セレッソはややつなぎの場面でミスもあったが、加藤と香川の2トップから始まる守備は整理され、ビルドアップの際は香川が中盤に落ちて構成力を高め、ボールを前進させていく。42分には、キム ジンヒョンからスタートした攻撃で、原川力、香川、中原、松田と経由して最後は加藤が際どいシュートを放った。

 


後半も、両チームが交互に主導権を握る時間帯が訪れながら、徐々にセレッソがボールを支配すると、57分、58分と連続して舩木翔を起点に左サイドを崩しかける。60分、FC東京は3枚代えで前からの圧力を強めてきたが、セレッソも相手のプレスの矢印を見ながら冷静に対応。慌てることなく試合を運ぶ。小菊監督も奥埜博亮、レオ セアラ、毎熊晟矢と立て続けに交代カードを切り、試合を動かしにかかる。80分には、セレッソでのデビュー戦となるカピシャーバも投入。すると、86分、待望の先制点を奪う。西尾のフィードをカピシャーバが収め、レオ セアラがドリブルで前進。ここから毎熊、奥埜、レオ セアラとつないで崩すと、最後はレオ セアラのクロスに逆サイドからカピシャーバが体ごとボールを押し込み、ネットを揺らした。

 



終盤、FC東京に攻め込まれる場面もあったが、「僕自身、『常に集中しろ、切らすな』という声はかけていた。一人一人の勝ちたい気持ちも出ていた。ピンチもあったが、そういう気持ちもあって、失点ゼロで終われたと思う」と西尾が振り返ったように、GKキム ジンヒョンを中心に最後まで集中力を高く保ち、無失点で試合を終えることに成功。「クリーンシートで勝てたことは、全員のハードワークの結晶」と小菊監督も称えた。総力戦の中で今季初勝利を手にしたことで、「チームの成長、絆を深める大きな一勝になった」(小菊監督)ことは間違いない。ただし、指揮官自身、「これからが勝負。次のリーグ戦に向けて、またしっかり準備したい」と気持ちは週末のリーグ戦へ切り替えていた。次なる戦いは、3日後に行われる明治安田生命J1リーグ第4節・サガン鳥栖戦。リーグ戦における今季初勝利を目指す。


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