2023.03.31

Match Preview

4/1 横浜FM戦

反攻に出たい4月。その初戦は、昨季王者との大一番。レオセアラの初ゴールにも期待

代表ウィークが明け、リーグ戦としては２週間ぶりの開催となる今節。セレッソ大阪は、ホームに昨季のJ1王者、横浜F・マリノスを迎える。昨季はホーム、アウェイとも2-2の打ち合いとなったこのカード、今季も激しい試合になる予感は十分だが、セレッソは勝利だけを求め、試合に挑む。

開幕から１分２敗とスタートにつまずいたセレッソだが、前々節のサガン鳥栖戦でリーグ戦の今季初勝利を飾ると、前節・川崎フロンターレ戦もアウェイで勝点１を獲得。3月はカップ戦も含めて公式戦2勝2分1敗と勝ち越しで終え、巻き返しの兆しを見せている。「負けていないことは大事。ただ、内容はもっと良くしていける」と話すのは香川真司。4月の戦いでは、より攻守の精度に磨きをかけ、勝点を積み重ねていくペースを上げていきたい。その初戦となる今節、相手の横浜FMは、近年のJ1を引っ張るビッグクラブであり、標榜する“アタッキング・フットボール”は脅威。セレッソとしては耐える時間も出てくるだろう。そうした展開でも粘り強く守るとともに、前からアグレッシブにプレスをかけて、奪った後は素早く相手のハイラインを突いていきたい。また、そうした堅守速攻だけではなく、「相手の強度の高いプレスに対し、いかに自分たちがゲームをコントロールしながらボールを運んでいけるか」（小菊昭雄監督）といった、自分たち主導の時間帯も作っていきたい。

この試合に強い思いで臨むのが、昨季まで2年間、横浜FMでプレーしていたレオセアラ。「横浜FMでの2年間は素晴らしい2年間でした。得点もたくさん取れて、良い経験でした」と振り返りつつ、「いまはセレッソのユニフォームを着て、セレッソのために戦うことしか考えていません。明日はセレッソでの初ゴールを決められるように頑張りたい。ゴールを勝利に結び付けたいと思います」と力強く語る。小菊監督もその活躍に太鼓判を押す。「攻守に規律を全うしながらも、彼の一番の良さを生かしてあげることが大事。練習の中でもパフォーマンスは高い状態ですので、明日は勝負を決定付けるゴールを決めてくれると確信しています」。そうした攻撃面での期待とともに、いかに試合を締めるかもポイント。昨季の横浜FMとの2試合は、いずれも先制しながら最終的にはドローで終えている。勝利を手繰り寄せる追加点を狙うと同時に、1点を守り抜く胆力も披露したい。

反攻に出たい4月は公式戦7試合が予定されているが、そのうち5試合はホームでの開催となる。サポーターの力強い後押しも力に変えて上位追撃を目指す中で、昨季王者との一戦をモノにする価値の大きさは計り知れない。強度の高い、激しい試合になることは間違いない。その中で、「全員がハードワークして、もてる力を出し切って、勝ちたい」（小菊監督）。徐々に傾いてきた今シーズンの流れをさらに良い方向へと向けるべく、全身全霊で挑む大一番となる。

試合前日コメント

小菊昭雄監督

Q：昨季の横浜FM戦はホーム、アウェイとも2-2の点の取り合いになった。改めて、その2試合を振り返ると？
「強度の高い、攻守の切り替えの速いゲームでした。明日もタフな好ゲームになると思います。勝利するための準備はしっかりとやってきました。一つ、リスタートも大きなカギを握ると思います」

Q：昨季はあと一歩で勝てなかった相手に勝利すれば大きな自信になるが、勝つためにポイントになるところは？
「怯まず前からアグレッシブにボールを奪いにいくこと、そして、相手の強度の高いプレスに対し、いかに自分たちがゲームをコントロールしながらボールを運んでいけるか。そのあたりが大きなポイントになると思います。難しい試合にはなると思いますが、厳しい時間帯でも我慢強く戦って、自分たちのペースにもっていくことも大事。相手の特長はハッキリしているので、そこをしっかり抑えて、ウィークを突いていきたい。全員がハードワークして、もてる力を出し切って、勝ちたいと思います」

Q：古巣戦となるレオセアラ選手について
「人間的にも真面目で、チームの勝利のためだけに戦ってくれる選手です。キャンプから我々のチーム戦術を理解しようと努力もしてくれていました。その中で、マリノスでのやり方、さらには過去にやってきたやり方と違うところもあったので、微調整を重ねてきた中で、いまは攻守の規律をしっかりと理解してくれています。タイミングを共有するために、常々、コミュニケーションも取ってくれています。攻守の規律を全うしながらも、彼の一番の良さを生かしてあげることが大事。この間のダービーもそうですし、練習の中でもパフォーマンスは高い状態ですので、明日はチームのために戦う献身性と同時に、勝負を決定付けるゴールを決めてくれると確信しています」

レオセアラ選手

Q：自身にとって特別な意味をもつカードだが、試合前日の気持ちは？
「本当に楽しみです。古巣ということで、いろんな知り合いもいますし、彼らと対戦することは楽しみでたまらないです」

Q：改めて、横浜FMでの2年間を振り返ると？
「素晴らしい2年間でした。得点もたくさん取れて、良い経験でしたが、いまはセレッソのユニフォームを着て、セレッソのために戦うことしか考えていません。明日はセレッソでの初ゴールを決められるように頑張りたい。ゴールを勝利に結び付けたいと思います」

Q：明日は“セレッソのレオセアラ”を示す試合になるが、サポーターへメッセージをお願いします。
「セレッソの勝利につながるゴールを決めたいです。そのために練習もしています。ゴールを決める準備もしています。試合後、サポーターの皆さんと喜びを分かち合いたいと思っています」

Q：横浜FMを倒すためにポイントになりそうなことは？
「昨年は接戦でした。今年も素晴らしい試合になると思います。ただ、いま僕はセレッソにいるので、セレッソに勝利を呼び込みたいと思います」