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Match Preview

  • 4/15 FC東京戦
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求められるリバウンドメンタリティー。連敗を阻止し、上位に食らいつく勝利を目指す

 

今季初めてホームで敗れた前節から中5日。セレッソ大阪は、敵地に乗り込み、FC東京との明治安田生命J1リーグ第8節に挑む。FC東京とのリーグ戦は19年の第13節(1-0)以来7試合勝利がないが、今節8試合ぶりに勝利し、今後の戦いに弾みを付けていきたい。

 

北海道コンサドーレ札幌をホームに迎えた前節は、点の取り合いの末、2-3で敗れた。「連勝で上位進出」という願いは叶わなかったが、オフ明け11日の練習後、チームの現状を問われた香川真司は、「負けたからといって、ベースを変える必要はない」とキッパリ語った。「本質的なところを見たときに、問題はない。前節は自分たちに負けた感じもする。一人一人が責任を持って、前節の負けを繰り返さないようにしないといけない。細かいところの積み重ねが大事。選手の意識やチームの取り組み方次第で、小さな積み重ねが最終的に大きな違いになる」と継続する重要性を説いた。

「昨季のベースである、全員でハードワークして堅い守備からの速い攻撃、そこは大事にしながらも、しっかりボールを保持して自分たちの時間を長くする、ゲームをコントロールする。トップ3、優勝を常に争っていくために、今季はそこにも取り組んでいる」と今季のチーム作りについて言及した小菊昭雄監督も、「全員でブレずに上積みしていくことが大事」と前だけを向いている。そうした中で、ルヴァンカップ第3節の京都サンガF.C.戦、前節の札幌戦では相手のプレスを受けて失点に直結する場面も見られた。“プレスにどう対応するか”は、ボール保持に取り組むチームの宿命とも言える。FC東京も中盤での守備の強度は高い。試合当日は悪天候の予報もあるだけに、足元でつなぐだけではなく、スペースへ走らせる長いボールも含め、状況に応じたプレー選択も心掛けていきたい。

 

アルベル監督率いるFC東京も、従来の強みであったカウンターに加え、良い立ち位置を取りながらボールを運ぶポジショナルプレーに取り組むなどチームのベースアップを図っている。セレッソとしては、相手のビルドアップに対して連動したプレスを仕掛け、素早い攻めからゴールに迫りたい。前線には個で打開してくる選手も並ぶだけに、1対1で負けない対人守備も求められる。また、直近2試合は前半の早い時間帯に失点し、自分たちで試合を難しくしているだけに、試合の入りも重要になる。相手の攻撃力をしっかりと抑えた上で、リーグ戦2試合連続2得点と爆発中のレオ セアラにボールを集めてゴールを奪い、勝利を手繰り寄せていきたい。

 

「前節は悔しい負け方をした。リバウンドメンタリティーが問われる」と今節に臨む心境を話したのは山中亮輔だが、まさに選手一人一人の勝ちへの執念も勝負を分けるポイントになる。「お互い勝点が近い中で、今節勝ち切ることによって、上位争いに絡んでいける大事なゲーム」(小菊監督)。上位に食らいつくために、譲れない一戦だ。


試合前日コメント

小菊昭雄監督

Q:リーグ戦の直近2試合は良さも課題もが出たが、継続するところ、改善すべきところなど、現状をどう捉えていますか?

「リーグ戦の前々節で横浜FMに勝って、そこからルヴァンカップではグループステージ突破へ向けて、リーグ戦では上位進出を目指したかったが、この2試合、残念ながら敗れてしまい、たくさんの課題も見えました。その中で一番の収穫は、いま積み上げていることを全員で共有できたこと。失点シーンも含めたゲームコントロール、課題を全員で共有できたことも収穫だと思っています。私自身、2006年からトップチームに関わらせていただき、毎年様々なチームの雰囲気を見てきましたが、私が経験してきた中でも、このチームの向上心は歴代1位、2位を争うレベルです。今週も全員が課題に対して真摯に取り組み、積極的にコミュニケーションを取り合う姿を見て、改めて私自身もこのチームを強くしたい、勝たせてあげたい思いになりました。色んなことを共有できた1週間でしたので、明日は内容と結果にこだわって、大切な試合に臨みたいと思います」

 

Q:昨季からの上積みとしてボール保持に取り組む中で、相手のプレスをどう回避していくべきか。

「昨年積み上げた堅守からの速い攻撃、それにプラスαとして、しっかりと自分たちで主導権を握るサッカーにもトライしています。もちろん、新しいことにチャレンジすることで生みの苦しみがあることも理解しています。その中で、ボール保持のクオリティーを高めていくことも必要ですし、3トップの個の強さ、良さを生かしていくことも必要です。うまいサッカーだけではなく、怖いサッカーにも私たちはチャレンジしています。その両輪は引き続き今後も追求していきたいです。守備にしても、昨年の4-4-2だけではなく、4-3-3での守備にもトライしています。タイミングやイメージの共有も大事になってきますが、今週は新しいトライに対してポジティブな面もたくさん見られました。明日は思い切って、今トライしている攻守をぶつけたいと思います」

 

Q:「怖いサッカー」という部分に関しては、中盤でのつなぎだけではなく、3トップの個を生かした速い攻めも状況に応じては必要だという認識でしょうか?

「そうですね。相手の状況がどうなのか、スペースがどこにあるのか。正しいジャッジをしていくことが大切です。それは昨年から私が求めていることです。ポゼッションとカウンター、サッカーはバランスだと思っています。そのバランスを大切にしながら、常にゴールを奪いにいく姿勢を出す。そこは今後もブレずにやっていきたいと思います」

 

Q:近年、FC東京とのリーグ戦は分が悪い。警戒すべき点と試合のポイントについて

「FC東京も昨年から新たなトライをされていると思います。個の強さを生かしながら、しっかりと主導権を握るサッカーもされているイメージがあります。カウンターの迫力は強いですし、しっかりとボールを保持できるクオリティーの高い選手も揃っています。守備もタイトに厳しく来ます。今、我々がトライしている攻守をチャレンジする意味では素晴らしい相手だと思っています。アウェイでFC東京に勝利することによって、自分たちのやっていることに対しての自信も一気に深まります。内容と結果にこだわって戦いたいと思います」

 

鳥海晃司選手

Q:リーグ戦では第3節の浦和レッズ戦から先発で出続けているが、自身の状態について

「開幕直後はコンディションも上がっていなかったのですが、試合に出続けることによって、いい状態になってきました」

 

Q:前節は3失点して敗れたが、失点も含めて前節をどう受け止めていますか?

「簡単に失点し過ぎました。1失点目は、完全に僕のところで抑えられなかったことが原因です。簡単に失点すると、あのような難しい試合になってしまうと痛感しました。それを教訓に、今週はトレーニングの中から球際のところもしっかり戦うように練習してきました」

 

Q:組織としての守備も大事だが、前提として、改めて個で競り負けないことが重要になる?

「そうですね。球際も含めて細かいところが失点につながると実感しました」

 

Q:FC東京も個で打開してくる選手が並ぶが、今節、守備で重要になることは?

「前向きに守備をすることは全員で意思疎通を図りました。前から奪ってショートカウンターも仕掛けたいですし、前向きに奪う守備がたくさんできたらなと思います」

 

試合情報

明治安田生命J1リーグ 第8節 vs.FC東京 16:00 キックオフ @味の素スタジアム

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