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Match Review

  • 4/23 柏戦
  • メディア

毎熊晟矢の決勝点に、今季2度目の無失点でウノゼロ勝ち。今季初の連勝で7位へ浮上

 

■試合データ(スタッツ/試合レポート)

https://www.cerezo.jp/matches/result/2023042304/


今季初のリーグ戦での連勝を目指して臨んだ今節。セレッソ大阪は、ホームに柏レイソルを迎えて明治安田生命J1リーグ第9節に臨んだ。先発は、前節のFC東京戦から1人変更。前々節の試合中に左肩を負傷した為田大貴が2試合ぶりに先発復帰を果たした。


 

立ち上がり、セレッソは小気味よくパスをつないで攻めてくる柏に対し、守備でやや後手を踏む展開に。取りどころが定まらず、容易くボールを前に運ばれるシーンもあった。ただし、最初のチャンスはセレッソ。8分、素早いリスタートから為田が狙い澄ましたロングシュートを放つと、ポストを直撃。その後もセットプレーからゴールに迫ると、23分、先制に成功する。柏の組み立てのパス交換がズレたところを香川真司がカット。すぐさまレオ セアラ、毎熊晟矢とつないでショートカウンターを発動させると、毎熊がGKとの1対1を冷静に沈めた。試合前日、「明日は結果にこだわって戦いたい。個人として、今節は自分の価値を示せるチャンス」と話し、自身に「プレッシャーをかけた」男の有言実行弾で、セレッソが試合の流れをつかんだ。ただし、その後の時間帯は柏に多くの決定機を作られる。それでも27分、マテウス サヴィオのシュートはクロスバーに当たって事なきを得ると、自陣でボールを奪われて迎えた29分のピンチでは、味方のミスをカバーすべく全員が体を張って相手のシュートは阻止。同点は許さず前半を終えた。


 

この試合では、アンカーを務める原川の脇で相手に起点を作られていたこともあり、「中で3人(香川と奥埜)で話しながら、おっくん(奥埜)が少し落ちて4-4-2っぽくやりました」(原川)と試合中に守備時の中盤を修正。後半も「前半最後の、いい距離感での守備を続けていこう、という話はしていた」(毎熊)と[4-4-2]でセットする形で柏を迎えた。ボールこそ柏に握られる時間も長かったが、安定した守備から追加点を狙うと、64分には、香川が起点となってボールを運び、最後は山中亮輔のクロスに奥埜がニアで合わせてビッグチャンス。70分にも、今度は奥埜が起点となって右サイドへ展開し、毎熊のクロスにニアでレオ セアラ、ファーで為田が飛び込み、ゴールまであと少しという場面を作る。83分には、交代で入った上門知樹が左サイドを突破してクロス。中で奥埜が合わせてネットを揺らしたが、上門がオフサイドでゴールとはならず。


 

結局、2点目こそ奪えなかったセレッソだが、後半は柏のシュートを2本に抑え、危なげない試合運びで今季2度目のクリーンシートを達成。「前半の最初は守備がうまくハマらなかったが、途中からバランスを見て修正できたことが良かった」とキャプテンマークを付けて最後尾から支えたキム ジンヒョンも納得の表情を浮かべた。「今日は耐える時間も長かった。もっとボールをもって、自分たち主導で勝てる試合も増やしたいが、それができないときにこういう勝ち方ができることも大きい」と話したのは原川。直近のルヴァンカップから中3日、さらには暑さも増してきた中での14時キックオフという条件の中、強かに試合を運んだ。今季初の連勝で順位も7位へ浮上。いよいよ上位の背中も見えてきたタイミングで、次節はホームにサンフレッチェ広島を迎える。昨シーズンは公式戦4連敗と苦渋をなめさせられた相手だが、「そこにとらわれても仕方ない。今年は今年。積み上げていることをぶつけたい」と香川。試合後の会見では小菊昭雄監督も、「今年のチームは成長したと、自信をもって日々取り組んでいけるように、1週間しっかり準備して、内容と結果にこだわって次節に向かいたい」と力強く話した。


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