Match Review
- 5/7 鹿島戦
- メディア
降りしきる雨の中、攻守で懸命に戦うも、セットプレーからの失点で無念の敗戦
■試合データ(選手・監督コメント/スタッツ)
https://www.cerezo.jp/matches/result/2023050709/
劇的な勝利を飾った前節の大阪ダービーから中3日。セレッソ大阪は、ホームに鹿島アントラーズを迎え、ゴールデンウィーク3連戦ラストとなる明治安田生命J1リーグ第12節に臨んだ。先発は直近2試合と同じ11人。サブには、4試合ぶりにジョルディ クルークスが入った。
試合前から降りしきる雨の影響により、ピッチのところどころで水が溜まるコンディションの中、序盤は互いにロングボールを蹴り合う展開に。そうした中でも、セレッソは左サイドを中心にボールをつなぎ、チャンスを作る。すると23分、両チーム通じて最初の決定機をつかむ。原川力の縦パスを為田大貴がフリックし、左サイドを崩すと、香川真司の折り返しに最後はゴール前で原川がシュートを放ったが、相手DFにブロックされゴールならず。守備では、マテイ ヨニッチと鳥海晃司を中心に相手の攻撃を跳ね返し、決定機を作らせない。さらに、この試合はセカンドボール対策としてあらかじめ奥埜博亮のポジションを落とし、原川とダブルボランチを形成。中盤での競り合いでも鹿島に引けを取らず、前半は0-0ながら悪くない展開で折り返した。
後半は、前半にイエローカードをもらっていた為田に代わり、開始から上門知樹がピッチに入る。56分、その上門が縦に突破して打開を図ると、63分にビッグチャンス。左サイドの深い位置でのスローインからレオ セアラが収めて上門につなぎ、上門の折り返しに香川が合わせたが、シュートはミートしなかった。後半、鹿島はセレッソの左サイドを徹底して狙ってきた。ボールが止まるピッチコンディションも利用し、じわじわ押し込んでくる鹿島に対し、セレッソも鳥海が何度も好カバーを見せるなど対応。危ない場面は作らせなかったが、67分にスローインからCKを与えると、このセットプレーから失点。ファーサイドで折り返されたボールがDFに当たって軌道が変わる不運もあったが、逆サイドで関川郁万に押し込まれた。
ここから反撃に出たいセレッソだったが、71分、上門が足を高く上げる危険なプレーにより、一発退場に。数的不利に陥った中、75分、小菊昭雄監督はジョルディ クルークスと進藤亮佑を投入。キック精度の高さと個の強さで打開の糸口を探る。ただし、鹿島の堅い守備を破れないまま時間は経過。90分、ジョルディ クルークスのクロスに北野颯太がヘディングで合わせたが、後半のシュートはこの1本に留まった。
試合はこのまま0-1で終了。鹿島に与えた決定機らしい決定機は失点の場面のみだったが、相手の堅守を崩すことができず、タイムアップ。前節の大阪ダービーに続く連勝はならず、上位浮上のチャンスを逃す結果となった。次節は1週間空いて、敵地での京都サンガF.C.戦。連敗したルヴァンカップでの借りを返すべく、しっかりと準備して臨みたい。