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Match Review

  • 5/14 京都戦
  • メディア

京都に今季初勝利。ルヴァンカップで敗れた借りを返し、上位追撃となる勝点3を獲得


■試合データ(選手・監督コメント/スタッツ)

https://www.cerezo.jp/matches/result/2023051402/


「Jリーグ30周年記念マッチ」と銘打たれた今節。セレッソ大阪は、京都サンガF.C.のホームに乗り込み、明治安田生命J1リーグ第13節に臨んだ。先発は前節の鹿島アントラーズ戦から3人変更。加藤陸次樹が8試合ぶり、ジョルディ クルークスが10試合ぶり、進藤亮佑がリーグ戦では今季初スタメンを飾った。



序盤、京都に押し込まれる時間帯もあったセレッソだが、キム ジンヒョンの好セーブや鳥海晃司のブロックで失点は防ぐと、攻撃ではクルークスがプレーする右サイドを起点に好機を作る。今節のセレッソは、高い位置でプレスを受けて失点を重ねたルヴァンカップの反省も生かし、足元でつなぐだけではなく、シンプルにスペースへ入れる長いボールも多用。前から来る相手を裏返すことでゴールに迫る。19分、山中亮輔のパスに抜け出しサイドを取った為田大貴からチャンスが生まれると、26分、先制に成功。高い位置でのスローインを為田が素早く始めると、ボールを呼び込んだ加藤が左サイドを突破し、縦に加速。中へ速いクロスを入れると、奥埜博亮、相手DFに当たってコースが変わり、ポストを直撃。さらにその跳ね返りが京都GKの頭部に当たって、ゴールイン。セレッソとしてはやや運も味方につけた先制点となったが、「ゴールに向かう姿勢が得点につながった」(加藤)。



ここからセレッソの攻勢は続く。キム ジンヒョンが蹴ったキックのセカンドボールを香川真司や奥埜が拾って2次攻撃につなげ、サイドに素早く展開。京都のサイドバックの裏を突いてゴールに迫る。前半アディショナルタイムには、再び高い位置でのスローインから好機。この試合では右サイドバックに入った毎熊晟矢がペナルティーエリア内に進入してシュートを放ったが、ここは惜しくもGKに防がれた。



1点リードで迎えた後半。京都は開始から2枚替えを行うなど、選手も変えつつ圧力を強めてくる。かつてセレッソでもプレーした豊川雄太が果敢にシュートを放ってきたが、キム ジンヒョンもゴールは割らせない。追加点が欲しいセレッソは49分、山中のカットからカウンターを発動。レオ セアラ、クルークスとつないでゴールに迫ると、56分に決定機。進藤、香川、毎熊とつなぎ、最後はクルークスのインスイングでのクロスがファーサイドのセアラへ届く。ただし、叩き付けたヘディングはわずかに枠を外れ、2点目とはならなかった。62分、京都は切り札のパトリックを投入。高さのあるFWにクロスを当て、セカンドボールを拾う分厚い攻撃を仕掛けてきた。そうした展開の中、78分、小菊昭雄監督は加藤に代えて西尾隆矢を投入。システムを[5-4-1]に変更し、中の枚数を増やして相手のパワープレーを跳ね返す策に出る。終盤はややラインも下がり押し込まれたセレッソだが、81分に守護神が連続して好セーブを見せると、83分には西尾が失点のピンチを救うカバーでゴールを守った。その後は進藤、西尾、鳥海で組む3バックとキム ジンヒョンを中心とした守備陣が危なげなく京都の攻撃をシャットアウト。前半の1点を守り、今季6勝目を飾った。



試合前日、「一つ一つの球際、バトル、走るところ、そこは京都のストロングな部分だが、そこでも上回っていくことが重要」と話していた小菊監督だが、まさに対人の球際でも競り負けず、無失点を達成。また、2トップへのシステム変更に伴う縦に速い攻撃、さらには前節の翌日に行われたヴィッセル神戸との練習試合で活躍した加藤やクルークスの先発起用など、今節に向けて準備してきたことが発揮されての勝利となった。再びアウェイでの一戦となる次節は湘南ベルマーレ戦。連勝でさらに勝点を伸ばし、上位との差を縮めていきたい。


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