Match Preview
- 5/20 湘南戦
- メディア
攻守で精度向上に取り組んだ今週の取り組みを結果につなげ、今季2度目の連勝を目指す
アウェイ連戦となる今節。セレッソ大阪は、1-0で勝利した前節の京都サンガF.C.戦に続く連勝を目指し、湘南ベルマーレとの明治安田生命J1リーグ第14節に挑む。
京都戦ではシステムを[4-4-2]に変えて臨んだ中、リーグ戦では10試合ぶりの先発となったジョルディ クルークス、同じく8試合ぶりの先発となった加藤陸次樹、さらにはリーグ戦では今季初先発を果たした進藤亮佑、新たに入った3選手が躍動。クルークスは右サイドで起点となってチャンスを作り、加藤はスペースに進入して相手のオウンゴールを誘発し、進藤は後半の厳しい時間帯でもしっかり跳ね返す力強い守備を見せた。
小菊昭雄監督も彼ら3選手の貢献を称えつつ、「京都のストロングポイントを全員が理解して、攻守に意図的にコントロールする時間が長かったことは良かったところ」と前節を振り返る。その上で、今週は[4-4-2]における攻守の約束事やポジショニングを再確認。より精度を高めるべく準備を重ねた。特に重点を置いたのが守備で、攻撃力の高い湘南に対し、相手の良さを出させないことは今節の大きなポイントになる。相手の時間帯でもしっかり耐える粘り強さを発揮することも勝利には欠かせない。
攻撃では、レオ セアラと加藤、ジョルディ クルークスと毎熊晟矢など、[4-4-2]でのストロングポイントになり得るポジションで、ユニットとしての機能性を高めることが得点力アップにつながる。「前節、レオと2トップを組んで1試合やったことで、今週の練習でも、関係性が良くなっていることは実感している。次の試合ではそれを全面に出していきたい」と加藤は話すが、前から押し込む中で、手数をかけずに2トップにボールを集め、相手の3バックを攻略していきたい。もちろん、速攻一辺倒になるのではなく、ときに中盤でリズムを作りながらうまく試合をコントロールする時間帯も必要だ。湘南は現在3連敗中。さらには今節も含めたホーム3連戦を2連敗で迎えただけに、並々ならぬ意気込みで向かってくるだろう。セレッソとしては、そうした相手のリバウンドメンタリティーに負けない気持ちを出すことも重要。「湘南の現状に関係なく、選手たちは相手をリスペクトした中で戦いますし、全員が100%を出さないと勝てない相手であることは分かっています」と指揮官も話すように、前節見せた球際での執念、泥臭くとも勝点3をもぎ取る姿勢を発揮することも必要になる。
リーグ戦の折り返しまで今節を含めて残り4試合。前半戦の目標を勝点30以上に設定しているチームとしては、1戦1戦が大きな意味をもつ。「トップ3が見えてくるかどうかの分岐点になる試合」(小菊監督)である今節。ベンチも含めた18人全員の力で今季2度目の連勝を果たし、上位グループに食い込んでいきたい。
試合前日コメント
小菊昭雄監督
Q:前節の良かったところ、課題も踏まえて、今週の練習で落とし込んできたことは?
「京都戦は、久しぶりに4-4-2で、メンバーも少し変えて臨みました。その中で良かったところは、ルヴァンカップで京都と戦った2試合を踏まえて京都のストロングポイントを全員が理解して、攻守に意図的にコントロールする時間が長かったことです。攻撃では、自分たちのストロングポイントを出しながら、局面では質的優位を出しながら戦えました。守備でも全員でしっかり守る時間帯は守るなど、たくさんの時間でやるべきことを共有できたことは良かったです。ただ、4-3-3での約束事を重ねてきた中で、守備の部分では、少し異なる部分もあります。4-4-2での守備の役割やポジショニングは、映像を使ってもう一度ミーティングして、グラウンドでも確認しました。攻撃のところも、もう一度、立ち位置やそれぞれの役割を整理しました」
Q:湘南は、京都とシステムこそ違うが、チームカラーやスタイルは似た部分も多いと思う。今節に向けてポイントになるところは?
「京都のスタイルと似ているところはたくさんあります。その相手の良さを全員で共有する、ウィークも共有する中で、守備で相手の出どころを潰す、抑えることは大事なポイントになります。攻撃では、相手がチームとしてどうボールを奪いにくるのか、そのあたりは今週も確認してきましたので、実際にピッチで把握しながら、いい立ち位置を取って強みを生かしていく。そういう時間帯を多く作れるかも大事になります」
Q:湘南はここ数試合、勝利がなく、今節へ受けて並々ならぬ気持ちで向かってくると思われる。こちらとしても、試合に向けた気持ちで負けないことも大事になる?
「昨年、湘南とはルヴァンカップも含めて4試合戦いました。私たちが一番、湘南の強さは理解しています。4試合とも厳しい試合が続きました。湘南の現状に関係なく、選手たちは相手をリスペクトした中で戦いますし、全員が100%を出さないと勝てない相手であることは分かっています。私たちにとっても明日は大切な試合です。トップ5、トップ3が見えてくるかどうかの分岐点になる試合ですので、全員でこの大切な試合に向かっていきたいと思います」
Q:湘南とは、昨季は公式戦で3勝1分。それ以前も含め、接戦を勝ち切っている結果が残っているが、どういったところがうまく出せて、結果につながっていると感じますか?
「湘南は全員がアグレッシブにボールを奪いにくる、ゴールを取りにくるチームです。その相手に対し、粘り強く戦えていますが、過去の試合も含め、一進一退のゲームが続いています。自分たちの強みである、しんどい時間帯でも全員で耐えること。そこからカウンターやリスタートで仕留めること。そういった集中力、紙一重のプレーは明日も大事になります。一つ一つの球際、バトルも勝敗を分けるポイントになりますので、途中出場の選手も含めてチーム全員で勝てるように戦いたいと思います」
Q:前節はメンバーも変えながら勝利したが、監督が仰っている「日常の競争でいい選手を使う」ということでは、いい意味での悩みも生まれていると思う。そのあたりも含め、現在のチーム状況をどう見ていますか?
「前節は久しぶりに先発で出たジョルディ クルークス、加藤陸次樹、進藤、彼らが素晴らしいパフォーマンスで勝利に貢献してくれました。それをチームメートも見ていますし、次は自分の番だと思っている選手も多くいると思います。来週はルヴァンカップもあり、連戦です。そうした状況もあり、今週はさらに強度の高い、競争意識の高い練習ができました。私としても、コンディションが上がってきたなと思う選手、成長著しいなと感じる選手もいます。選手にも伝えたのですが、『この連戦は総力戦でいく』と。その中で、新しい力、ヒーローが出てくることを期待しています」
ジョルディ クルークス選手
Q:前節は第3節・浦和戦以来の先発となったが、試合に臨む前の気持ちについて
「(前回出ていた)試合の中では厳しい時間もありました。その後、(先発から外れて)大変な時期もありました。それだけに、ピッチに戻れたことが嬉しかったです。そこへ向けて頑張ってきたので。久々の先発で、いい結果に結びついたことは良かったです」
Q:試合の中での手応えと、さらに良くしていきたいところは?
「僕の強みの一つは、左足でもって仕掛けること。ただ、読まれやすいところもあったと思う。右足でも仕掛けたり、クロスを上げたりすることも工夫することで、前節はいい結果に結びついたと思います。守備面で、ゾーンでの対応は、もっとうまくできると思うので、守備でのブラッシュアップは必要だと思っています」
Q:毎熊晟矢選手とのコンビネーションについて
「彼とはよく会話もしていますし、ピッチの上だけではなくピッチの外でもいい関係性を築けていると思うので、このまま続けていきたいです」
Q:小菊監督は、試合に出られなかった時期の取り組みも評価されていたが、その間、自身で意識していたことはありますか?
「当然、どの選手も全試合に出たい気持ちはあります。その中で、出られなくても練習をしっかりやることはもちろんですが、オフザピッチで家族に支えてもらった部分もあります。監督やスタッフとも色んな話をしたり、アドバイスをもらったりして、その会話も踏まえて自分の中でやるべきことを考えて、実践していました。ハードワークをすることも忘れずにやっていました」
Q:連勝を目指す今節に臨む意気込みについて
「もちろん連勝を目指していますし、連勝できるチームだと思っています。ここから勝ち続けることで、上位に入っていきたいです」
試合情報
明治安田生命J1リーグ 第14節 vs.湘南 15:00 キックオフ @レモンガススタジアム平塚
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