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Match Preview

  • 6/10 神戸戦
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リーグ前半戦ラストの一戦。選手、サポーター、セレッソファミリー全員の力で首位撃破を成し遂げたい


明治安田生命J1リーグの前半戦ラストとなる今節。セレッソ大阪は、ヨドコウ桜スタジアムに首位のヴィッセル神戸を迎え撃つ。6位のセレッソにとって、首位が相手ではあるが、上位グループに引き離されないためにも勝点3だけが求められる一戦になる。

今季初の3連勝と勢いをもって臨んだ前節の名古屋グランパス戦。必勝を期した上位対決は、開始早々、カピシャーバのJ1初ゴールでセレッソが先制に成功。その後も良いボールの動かし方からチャンスを作るなど、試合の入りは素晴らしかった。ただし、徐々にプレスの強度を強めてきた相手に対し、ビルドアップで後手を踏み始めると、セットプレーも含めた守備の連係やポジショニングにも課題を残し、前半だけで3失点。選手を入れ替えつつ臨んだ後半は、ボール保持の時間も増やし、敵陣に攻め込む回数こそ増えたが、ラストパスやフィニッシュに精度を欠き、無得点。セレッソにとって「学びの多い」(小菊昭雄監督)一戦となった。そうした内容を踏まえ、今節に向けて改めて、「戦術的、技術的なところに加え、ゲームコントロール、セルフコントロールも共有」(小菊監督)することで、再びチームとしての団結を図った。名古屋戦から中3日で行われた天皇杯2回戦は、リーグ戦では出場機会の少ない選手、若手選手も躍動し、5-0の快勝を収めた。「競争はより激化された」(小菊監督)中で、今節ピッチに立つ11人にも注目したい。

対する神戸は、前節が台風2号の影響で延期になり、消化試合が1試合少ないながらも首位に立つ。得点数はリーグ3位、失点数は最少という数字が物語る通り、攻守にバランスの取れた、穴の少ないチームだ。何より大迫勇也、武藤嘉紀、汰木康也の前線3トップの前で収める力、推進力は突出しており、セレッソとしては、彼ら3人をいかにチーム全体で抑えるかが重要になる。全体をコンパクトにした状態で、1対1のバトル、チャレンジ&カバー、個として、組織として、しっかり対応していきたい。攻撃面に関しては、「神戸の出方を見ながら長短のパス、もしくは中央とサイドを織り交ぜながら自分たちの時間帯を増やしていくこと」を指揮官はポイントに挙げる。守備での圧力も強い相手に対し、前節の二の舞を踏まないよう、より賢くボールを前に運んでいきたい。そうした中で、フィニッシュ、ゴールが期待されるレオ セアラは今節に向け、「首位を走っている神戸との試合なので、当然、難しさはあるが、自分たちのサッカーをしっかりすれば、勝利できる」と断言する。気温が上昇するにつれて強さを発揮する彼にボールを集め、神戸の守備を打ち破っていきたい。

今節は、前売りの段階でチケットは完売。ヨドコウ桜スタジアム史上最多の入場者数で埋まる可能性もある大一番だ。「素晴らしい環境で試合ができることに感謝の気持ちでいっぱい。その感謝の気持ち、喜びを、ピッチで100%発揮したいと思います」と指揮官は言葉に力を込める。強度の高い、切り替えの速い好ゲームが期待される中で、内容とともに結果にも強くこだわり、選手、スタッフ、サポーター全員の力で“首位撃破”を成し遂げたい。


試合前日コメント

小菊昭雄監督


Q:前節の敗戦を受けて、改めて、今節に向けて選手たちと共有したことは?
「名古屋戦は本当に学びの多い試合でした。たくさんの学びがあった中で、もちろん戦術的なところ、技術的なところも全員で共有しましたが、何よりもゲームコントロール、セルフコントロール、そういった面も共有しました。試合の中では、いい時間帯だけではなく、困難な時間帯も当然あるわけで、そのときに攻守に全員で力を合わせること、我慢強く全員でカバーし合いながら乗り越えること。たくさんの学びを共有できたことは、私たちにとっては非常に大きな試合でした。神戸も名古屋と同様、強度の高い守備からのカウンターを大きな武器にしていますので、ゲームコントロールや攻守にやるべきことを全員で共有しながら戦っていきたいです」

Q:神戸の強みは昨季とはまた変化している部分もあるが、勝利するために発揮しなければならないプレーをどう考えますか?
「神戸も自分たちのボール保持の時間と、相手が嫌がることを徹底する時間帯を使い分けてきます。何より経験ある選手たちが攻守にハードワークして、存在感を見せているチームです。私たちも、しっかりとボールを奪いにいくこと、全体をコンパクトにしてセカンドボールにバトルすること、球際での1対1などベースのところは大きなポイントになります。攻撃に関しても、ボールを保持するところと、神戸の出方を見ながら長短のパス、もしくは中央とサイドを織り交ぜながら自分たちの時間帯を増やしていくこと。そういったことも大事になると思います」

Q:神戸はセカンドボールを拾う再現性がとてもよく発揮されているが、そうした強みをどう見ていますか?
「チームの強み、個の強みを100%出すデザインされた攻撃、守備をされていると思います。強度の高い、バトルに強い選手たちを存分に生かすサッカーをしながらも、技術の高い選手、経験ある選手でボールを保持しながらのコントロールもできています。そうした色んな使い分けができる素晴らしいチームだからこそ、首位を走っているのだと思います」

Q:高校時代の1学年後輩である吉田孝行監督との対戦について
「昨年は私がコロナにかかってしまい、対戦できなかったのですが、今年はこうして、青春時代をともにした仲間とお互い監督という立場で、J1の舞台で戦えることを嬉しく思います。お互い高校時代に色んな学びがあっての今があります。恩師の黒田監督を始め、たくさんのOBの方々、関係者の皆様の前で、幸せを感じながら、精一杯、戦いたいと思います」

Q:当時はどのような後輩でしたか?
「1年の頃からストライカーとして活躍していました。努力家で、明るくて、真面目な選手でした。当時は縦関係の厳しい時代でしたが、当時から友達のように接していた後輩でした」

Q:現在、神戸を引っ張っているマネジメントをどう見られていますか?
「昨シーズンが終わった後も、2人でお疲れ様会をして、監督としての悩みや学びなど色んな話をして、私自身も充実した時間になりました。お互い、チーム状況や環境は違いますが、たくさん共有することはありました。彼自身もヴィッセル神戸を首位で引っ張っていることはリスペクトしかないです。私たちとしては、明日、勝って、神戸の背中を脅かす。そういう順位で後半戦に向かっていきたいと思います」

Q:今節は前半戦ラストの試合になるが、ここまでの戦いについて
「キャンプを終えて、順調に来ていた中で、キャプテンの清武を中心にけが人が出て、開幕3試合を1分2敗、17位からのスタートになりました。昨年と同様、困難なスタートになりましたが、選手、スタッフの頑張りのおかげで現在は6位まで上げることができました。
昨年の折り返しは勝点26だったのですが、現在も26ということで、何とか第一の目標はクリアしたかなと思っています。30を目標にしていたのですが、明日、勝つことで29までもっていくことができます。そうすれば目標の60まで到達することも十分可能だと思っています。明日勝って、目標の勝点に近づけて前半戦を締めくくりたいと思います」

Q:首位との一戦を前に、選手たちにはどのような言葉をかけられた?
「毎試合ですが、相手のサッカーを知る、自分たちのサッカーを全うする。そこが勝利へ向けた一番の近道だと思います。名古屋戦の敗戦から、選手たちは目の色を変えて準備してくれました。水曜日の天皇杯では、たくさんの新たな力が試合で発揮されましたので、競争はより激化されました。そうした中で迎える明日の試合を楽しみにしています」

Q:明日は前売りでチケットが完売。ヨドコウ桜スタジアム史上最多の観客数で埋まる可能性もあるが、改めてセレッソサポーターへメッセージをいただけますか。
「そういった素晴らしい環境で試合ができることに、私たちは感謝の気持ちでいっぱいです。その感謝の気持ち、喜びを、ピッチで100%発揮したいと思います。首位・神戸を相手に強度の高い、切り替えの速いゲームになるとは思いますが、セレッソファミリーの皆様の後押しも受けながら、精一杯、戦いたいです。勝って、トップ3、上位争い、優勝争いに加わっていきたいと思います」

レオ セアラ選手


Q:首位・神戸との大一番です。試合に臨む現在の心境は?
「首位を走っている神戸との試合なので、当然、難しさはありますが、Jリーグの試合に簡単な試合はありません。自分たちのサッカーをしっかりすれば、勝利できると思います」

Q:勝利するために、チーム、個人として必要なプレーをどう考えますか?
「前節はアウェイで負けてしまったのですが、そこを修正して、同じ過ちをしないように、今週、準備してきました。明日は準備してきたことを発揮したいと思います」

Q:前節からの改善として、具体的にどのようなことに取り組んでこられた?
「毎試合、違う準備をしています。名古屋戦でも準備をしていたのですが、分かっていた相手の強みでやられてしまい、本当に悔しい試合になりました。神戸戦はまた違う試合になると思います。準備してきたことをしっかり出せれば、今度は勝つことができると思います」

Q:マテウス トゥーレル選手とのマッチアップについて
「昨年も対戦しましたが、素晴らしい選手です。同じブラジルから日本に来て戦っている選手として、普段は支え合っていますし、助け合う仲間です。ただし、明日は試合です。互いにチームを代表してピッチに立っていますし、チームを守らなければならない。素晴らしい戦いになると思いますが、彼よりもいい結果を残したいですし、自分に結果が転んでくれることを願っています」

Q:夏に強いイメージがあるが、その秘訣は?
「自分としては、あまり違いはなくプレーしているつもりですが、皆さんに『夏に強い男』と思って下さっていることは嬉しいです。昨年も一昨年も夏に結果が出ているから、そういう見られ方をしているのだと思います。今年も同じように夏に爆発的な活躍をしたいです」

Q:天皇杯2回戦では60分から出場された中、5-0という勝利を収めたことについて
「自分の出場時間は短かったですが、今まで出場機会の少なかった選手たちが多く出場して勝てたことは自信になりました。さらに、若い選手たちがゴールして、自分たちの力になりました。セレッソにさらに勢いが生まれたと思います」

Q:明日でリーグ戦も前半戦の折り返しになるが?
「チーム状態は良くなってきました。もう少し良い位置にいてもおかしくなかったと思いますが、後半戦でさらに上にいくためには、まず明日、勝って前半戦を終えることが必要です」

Q:明日はヨドコウ桜スタジアムが満員で埋まることが予想されるが?
「サポーターの皆さんの応援は力になっています。ホームだけではなく、アウェイでもたくさんの力をいただいています。明日は首位の神戸に勝って、勝利をプレゼントしたいと思います」

ヴィッセル神戸戦特設サイト

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