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Match Review

  • 6/18 G大阪戦
  • メディア

今季のルヴァンカップはグループステージで敗退。大きな糧として、今後の戦いにつなげていきたい


■試合データ(スタッツ/試合レポート)

https://www.cerezo.jp/matches/result/2023061810/


JリーグYBCルヴァンカップEグループ最終節。セレッソ大阪は、ホームにガンバ大阪を迎える大阪ダービーに臨んだ。先発は直近のリーグ戦から4人変更。CBに西尾隆矢、ボランチに原川力が入り、出場停止でレオ セアラが不在の2トップには加藤陸次樹と北野颯太が並んだ。

 


グループステージ突破へ向け、条件は厳しい中での一戦となったが、「大阪ダービーはどんな状況でも結果だけ。勝たないといけない」(小菊昭雄監督)と強い気持ちで挑むと、前半は相手にボールをもたれる時間こそ長かったが、[4-4-2]の守備組織を崩されることなく対応。シュートは打たせず試合を進めると、奪ったボールは素早く展開、個で違いを見せるジョルディ クルークスとカピシャーバを中心に両サイドからチャンスを作る。18分、ゴール前でカピシャーバが倒されてFKを得ると、原川力が直接狙ったが、ここはGK谷晃生に防がれた。23分にはクルークスと加藤で右サイドを突破。喜田陽のクロスにファーサイドからカピシャーバが飛び込む。25分には、カピシャーバが左サイドを突破してチャンスを作る。ただし、いずれもシュートまでは持ち込めずにいると、再びガンバにボールを握られる時間も増え始め、37分、CKから失点。セレッソも前半だけで5本のCKを獲得したが、仕留めることができず、攻守におけるセットプレーの質はこの試合の課題となった。



後半も立ち上がりからカピシャーバがサイドを突破しCKを獲得。前半以上に相手を押し込み、高い位置までボールを運んでサイドを起点にチャンスを作る。50分、カピシャーバの突破からのクロスに加藤がニアへ飛び込むと、58分に決定機。再びカピシャーバが縦に突破しクロスを上げると、加藤がうまくヘディングで合わせたが、枠内に飛んだシュートは谷のビッグセーブに防がれた。65分、上門知樹、奥埜博亮、香川真司と3選手が同時にピッチに入ると、起点が増えたセレッソの攻撃がより活性化。両サイドに展開しつつクロスからゴールに迫ったが、「あとボール一つ、二つ」(小菊監督)合わないシーンが続く。こうした展開になると、逆にカウンターから失点を食らいがちになるが、攻から守への切り替えが速く、カウンタープレスをうまく発動。西尾と鳥海晃司、両CBの個での対応も光り、後半はガンバのシュートをゼロに抑えた。5人目の交代選手として石渡ネルソンも投入しつつ、最後まで同点を目指して戦い抜いたセレッソだが、相手の粘り強い守備を打ち破ることができず、タイムアップ。2021年9月以来、大阪ダービーの公式戦としては8試合ぶりの敗戦を喫することとなった。



一昨年、昨年とファイナル進出を果たしながらタイトルまであと一歩、届かなかっただけに、今年のルヴァンカップに懸ける思いはチームとしても強かったが、今年はグループステージで敗退。試合後の選手たちは一様に悔しさも口にした。ただし、「この6試合の学びをリーグ後半戦、天皇杯に生かしていく」(小菊監督)こともチームとして一致している。首位と勝点7差で迎えるリーグ後半戦、そして、天皇杯。残された2つの大会で一つでも上の位置で終わるために、「チーム一丸となって、いい競争をしながら」(西尾)これからのシーズンを戦っていきたい。


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