Match Review
- 6/24 札幌戦
- メディア
北の大地でビューティフルゴール4連発!札幌へのリベンジ成功から後半戦はスタート
■試合データ(選手・監督コメント/スタッツ)
https://www.cerezo.jp/matches/result/2023062401/
今節から明治安田生命J1リーグの後半戦がスタート。セレッソ大阪は、敵地に乗り込み、北海道コンサドーレ札幌との一戦に臨んだ。先発は前節のヴィッセル神戸戦から1人変更。奥埜博亮が外れて加藤陸次樹が入り、レオ セアラとの2トップを組んだ。
試合前日、「高いラインを保ちながら全体をコンパクトにして、ファーストディフェンダーがアプローチする。いい守備からいい攻撃につなげる」ことをテーマに挙げていた小菊昭雄監督だが、ピッチに立った選手たちは開始からそのマインドを体現。2分、香川真司が素早くリスタートを始めると、舩木翔の前方のキックに加藤が抜け出し、対応にきたDFに体を当ててスペースへ進入。サイドからのクロスにレオ セアラがうまく合わせてネットを揺らした。ここから攻撃のギアを上げてきた札幌。5分には、FKのこぼれ球から金子拓郎にミドルシュートを打たれたが、ここは鳥海晃司が懸命に頭に当ててクリア。クロスバーを直撃して難を逃れると、12分には舩木がゴール前で相手選手のシュートを阻止。前々節の名古屋戦では早い時間での先制後、劣勢の展開で失点を重ねたが、今節は17分に追加点。札幌の後方からのビルドアップに対し、連動したプレスを発動。香川が狙いを定めて体を寄せ、相手選手のパスミスを誘うと、奪った加藤が遠めの位置から迷わず狙う。強烈な弾道のミドルシュートが決まり、セレッソがリードを広げた。
その後、21分にジョルディ クルークスが迎えた決定機こそ相手GKに防がれたが、38分に3点目。レオ セアラが収め、カピシャーバがクロス。ここはジョルディ クルークスに合わずに流れたが、高い位置まで上がった香川が拾い、毎熊晟矢が中へクロス。こぼれたところを喜田陽が左足で一閃。GKも届かない左上のコースに射抜き、自身にとって嬉しいプロ初ゴールを決めた。喜田は17年6月のルヴァンカップ札幌戦、札幌ドームでトップチームデビューを果たしている。「(J初ゴールまで)長かった。やっと決めることができた」と試合後は笑みを浮かべた。守備では、札幌のキーマン金子にカピシャーバと舩木の複数で対応するなど決定的な仕事は許していなかったが、45分、CKから1点を返され前半は終了。1失点こそ喫したが、セレッソにとって想定以上の素晴らしい前半だった。
後半、立ち上がりの札幌の攻撃をしのぐと、セレッソも攻勢に出る。53分、舩木のクロスに合わせた加藤のヘディングはクロスバーを直撃。54分、ジョルディ クルークスの直接FKもポストを直撃。4点目こそ奪えなかったが、前がかる札幌を牽制。攻撃の脅威をちらつかせる。その後、札幌の攻勢が強まった67分、小菊監督は加藤に代えてマテイ ヨニッチを投入。第12節・鹿島アントラーズ戦以来、6試合ぶりとなる背番号22が復帰を飾り、3バックの真ん中に入る。
札幌とシステムをかみ合わせる5-4-1で守備を固め、カウンターを狙うと76分、試合を決定付ける4点目がセレッソに入る。決めたのは香川。喜田のサイドチェンジを受けたレオ セアラのラストパスに走り込み、GKの前でふわりと浮かせる芸術的なループシュートを決めた。直後には舩木に代わり西尾隆矢が出場。毎熊が左サイドに移り、西尾は右サイドに入る鉄壁の守備ラインを形成し、札幌の反撃を許さずタイムアップ。第7節での前回対戦の借りを返す快勝を収め、後半戦の白星スタートに成功した。試合後、「トップ3、優勝を目指して戦う中で、後半戦、いいスタートを切れたのでは?」との問いかけに対し、「そのためには要求するところは要求しないといけない。一人一人がレベルアップしないといけない。一人一人が意識して、日々の練習からやり続ければ、可能性はあると思う」と答えた香川。チームで掲げた目標に向かい、日々の競争の中から切磋琢磨し、よりチーム、個々のレベルアップを目指す。