• X
  • LINE
  • Facebook

Match Review

  • 6/30 福岡戦
  • メディア

前半の失点が重くのしかかり、福岡の堅守を崩せずウノゼロ負け。上位を目指す上で痛い敗戦を喫する


■試合データ(スタッツ/試合レポート)

https://www.cerezo.jp/matches/result/2023063001/


4-1で快勝を飾った前節の北海道コンサドーレ札幌戦から中5日。セレッソ大阪は、ホームにアビスパ福岡を迎えて「フライデーナイトJリーグ」に臨んだ。前節から先発は1人変更。負傷の毎熊晟矢が外れてマテイ ヨニッチが7試合ぶりに先発。進藤亮佑が右サイドバックに回った。


 

開始からボールを握ったのはセレッソだが、福岡のアグレッシブなプレスに対し、思うようにボールを前に運べない。即席の右サイドでは、ジョルディ クルークスが孤立気味。ボランチの喜田陽と香川真司にも効果的にボールが入ることが少なく、左サイドや前線に生きたパスを届ける機会もわずか。攻め手を見出せずにいると、22分に失点を喫してしまう。CKの2次攻撃から左サイドへ展開されると、金森健志の突破からのクロスにルキアンに頭で合わせられた。この場面では、金森に対して2人でマークに付いていただけに、悔やまれる失点となった。ここからさらに堅守速攻の色合いを強めてきた福岡。セレッソは28分にもカウンターから決定機を作られたが、ここは鳥海晃司が体を張ってブロック。2失点目を防ぐと、37分、この試合最初の好機を迎える。スローインの流れから、喜田のパスを受けたレオ セアラがペナルティーエリア内でシュートを放ったが、DFのブロックに阻まれた。結局、セレッソが前半で打ったシュートはこの1本のみ。攻撃で良い形をほとんど作ることができず、45分を終えた。


 

後半も立ち上がりは福岡にペースを握られたまま推移。セレッソはチャンスの糸口をつかめず、シュートへ持ち込めずにいたが、60分、相手のミスを突き、舩木翔のクロスに加藤陸次樹が飛び込む。ここは惜しくも合わなかったが、このあたりから試合の流れがセレッソに傾き始めると、64分、サイドに流れた加藤のクロスにクルークスが飛び込み、決定機。ただし、ここも合わせることができず、同点とはならない。さらに69分にもチャンス。カピシャーバのクロスをファーで加藤が折り返し、中で進藤が合わせたが、叩きつけたシュートはクロスバーを越えた。進藤は後半だけでシュート4本。セットプレーも含め、ゴールへの強い意欲を感じさせた。


 

77分、小菊昭雄監督は山中亮輔、上門知樹、北野颯太を3枚同時投入。クロスに加えて機動力を生かして福岡の守備をこじ開けにかかるが、DFを1枚増やして5バックで対応してきた福岡の守備を破れない。83分には、喜田に代えて西尾隆矢を入れ、進藤を前線に上げてパワープレーに出るが、思うようにボールを集めることができず、チャンスを作り切れない。後半は福岡のシュートを1本に抑えるなど、ほぼ相手陣地で試合を進めたが、「前半の失点が重くのしかかった」(小菊監督)展開に。試合はこのまま0-1で終了。セレッソの連勝は2でストップし、上位を狙う上で痛い敗戦を喫した。「札幌戦で自信を得て今日の試合に臨んだ中で、慢心したり楽観的になっていたわけではないけど、勝てなかったことは自分たちの実力。みんなで次の試合に向けてしっかり準備していきたい」と香川。次節、アウェイでのサガン鳥栖戦へ向け、再び顔を上げて進んでいきたい。


TOP > ニュース一覧 > Match Review