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Match Review

  • 7/16 浦和戦
  • メディア

外国籍選手の活躍が光った真夏の大一番。攻守で浦和を上回ったセレッソが快勝を収める


■試合データ(スタッツ/試合レポート)

https://www.cerezo.jp/matches/result/2023071606/


天皇杯3回戦・大宮アルディージャ戦から中3日。浦和レッズとの明治安田生命J1リーグ第21節に挑んだセレッソ大阪。先発は、前節のサガン鳥栖戦と同じ11人。大宮戦からはカピシャーバを除く10人を入れ替えて、サマーブレイク前ラストの一戦に臨んだ。


 

試合は前半、セレッソが主導権を握る展開に。開始4分、進藤亮佑のサイドチェンジから舩木翔、カピシャーバとつなぎ、カピシャーバのクロスにレオ セアラがヘディングで合わせてゴールに迫ると、8分、先制に成功。舩木のスローインを受けて浦和の右サイドを突破した加藤陸次樹が相手DFにマークに付かれながらもクロスを上げると、中でフリーになったレオ セアラが右足で合わせた。7月に入り公式戦3試合連続ゴールと“夏男”の一撃で優位に立ったセレッソは、その後も2点目を目指して果敢に攻める。15分には、レオ セアラが収めたところからテンポよく中央でパスをつなぎ、最後は毎熊晟矢が猛然と前線に駆け上がってGKと1対1のシーンを作ったが、惜しくもシュートは西川周作に防がれた。それでも勢いが止まらないセレッソは、飲水タイム明けの25分に追加点。浦和の前線にボールが入ったところを香川真司、喜田陽、鳥海晃司と3人で囲んで奪うと、鳥海が素早く右サイドのスペースへパス。走り込んだジョルディ クルークスがドリブルでもち上がり、最後は右足で切り返して左足で巻いたシュートを放つと、GKも届かない絶妙なコースに見事に決めた。徹底して浦和のサイドの背後を狙うセレッソは、36分にもカピシャーバのドリブルから好機を得たが、ここはジョルディ クルークスがシュートにいく手前で相手DFのクリアに遭い、ゴールならず。3点目こそ奪えなかったが、攻守両面で距離感よくプレーした前半は守備でもコンパクトな陣形を維持。香川と喜田が絶妙な距離感で攻守に関わりながら浦和のシュートを1本に抑え、圧倒して終えた。



 

ハーフタイムで選手を1人代えてきた浦和に対し、セレッソは交代なしで後半に入る。48分、セレッソは香川のCKにファーで進藤が折り返し、中で鳥海が合わせてチャンスも、ヘディングはクロスバーを越えた。後半はボール保持の時間を増やしてきた浦和の前に守勢に回ったセレッソだが、カピシャーバの突破などカウンターやCKから3点目を狙う。後半、最初の決定機は浦和。59分、セレッソの左サイドで起点を作られ、最後は逆サイドにこぼれたところを、後半から入った早川隼平に狙いすましたシュートを打たれたが、わずかに枠を外れて事なきを得た。浦和に傾きかけた時間帯で、小菊昭雄監督は最初の選手交代を決断。2トップのレオ セアラと加藤に代え、上門知樹と鈴木徳真を投入。守備時は[4-5-1]になる[4-3-3]にシステムを変えた。この変更で守備では中央を厚くするとともに、ボール保持でも余裕が生まれたセレッソだが、76分、左サイドを浦和に崩されると、最後は舩木の足が相手選手にかかったとされ、浦和にPKを献上。この絶体絶命のピンチに立ちはだかったのがGKヤン ハンビンだった。「事前に蹴るコースは分析していた」と、PKの名手・アレクサンダー ショルツのキックを見事にストップ。このビッグプレーで息を吹き返したセレッソは、直後の80分、途中出場の北野颯太が果敢なプレスでボールを奪い、ショートカウンターを発動させると、上門、ジョルディ クルークスとつないで決定機。ただし、背番号11の右足でのシュートはわずかに枠を外れて3点目とはならず。それでも、2点のリードを守り切ったセレッソが4位の浦和に快勝。上位直接対決を制し、トップ3との勝点差を縮めることに成功した。


 

チケット完売、熱気渦巻くヨドコウ桜スタジアムで見事勝利を収めた試合後、「私たちのチームはまだまだ成長します。個人個人を見ても、まだまだ成長する選手がたくさんいます。全員で競争しながら、中断期間も成長していきたいと思います」と力強い言葉を述べた小菊監督。28日にはパリ・サン=ジェルマンFCとのビッグマッチも控えている中、練習からチーム力を高め、中断明けの天皇杯ラウンド16、リーグ戦へと向かっていきたい。



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