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Match Preview

  • 7/27 PSG戦
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パリ・サン=ジェルマンFCをヤンマースタジアム長居に迎えるビッグマッチ。セレッソらしさを存分に発揮し、勝負にもこだわりたい

チケット完売のホーム・ヨドコウ桜スタジアムで浦和レッズに勝利した明治安田生命J1リーグ第21節を終えた後、セレッソ大阪はサポーター感謝Day、3日間のオフを挟み、21日から再始動。暑さ厳しい中、攻守に磨きをかけるべくトレーニングに励んでいる。この間、複数の選手がチームを離れたが、藤枝MYFCから渡邉りょうが加入。一足早くチームに合流している今夏の新戦力、丸橋祐介と新井晴樹も出場へ向け、準備を重ねている。



公式戦は8月2日に行われる湘南ベルマーレとの天皇杯ラウンド16から再開されるが、その前に7月28日、リーグ・アン(フランス)連覇中のパリ・サン=ジェルマンFCをヤンマースタジアム長居に迎えるビッグマッチに挑む。相手は世界屈指のタレント集団。リオネル・メッシがチームを離れ、移籍騒動に揺れるキリアン・エムバペも来日メンバーには入っていないが、言わずと知れたスーパースター・ネイマールを筆頭に、イタリア代表のGKジャンルイジ・ドンナルンマ、モロッコ代表のアクラフ・ハキミ、ブラジル代表のマルキーニョス、イタリア代表のマルコ・ヴェッラッティ、新加入のスペイン代表マルコ・アセンシオら各国代表がズラリと並ぶ。25日に行われたアル・ナスル(サウジアラビア)との試合では、そうしたビッグネーム以外にも、チャンスをモノにしようとする若手の躍動など、シーズン前の構築段階として、各選手のアピールも見られた。



率いるのはルイス・エンリケ新監督。今季からPSGのかじ取りを任されたスペイン国籍の指揮官は、アル・ナスル戦では、[4-3-3]を基本布陣にしたボールを握るサッカーを展開。攻から守への切り替えも速く、早速、自らの色をチームに落とし込み始めている。セレッソとしては、相手のポゼッションに対し、“プレスにいく・いかない”も含め、いかに規律正しく、アグレッシブに、または我慢強く守れるかが最初のポイントになりそうだ。パススピードや対人の強さ、速さなど相手のフィジカル要素に体を慣らすとともに、奪ってからの速い攻撃、武器であるサイドからの仕掛けでゴールを目指したい。「注目される舞台でセレッソのサッカーを示す大きなチャンス。アグレッシブにボールを奪いにいく、ゴールを狙いにいく。正面からぶつかり、中身の濃い90分を送りたい」と小菊昭雄監督は意気込みを語る。



滅多にない対戦を前に、選手たちもそれぞれ試合へ向けた意気込みを、次のように話す。

 

「普段そうできる試合ではない。彼らはプレシーズンだし、調整だとは思うけど、試合になれば関係ない。お互いベストを尽くす。やるからには勝ちたい。逆に言えばプレッシャーもない。楽しみながら、みんなが色んなことを経験できればいいと思う」(香川真司)


 

「相手も素晴らしいチームだが、僕らはシーズン中だし、いい戦いができると思う。積極的にゴールを狙っていきたい」(ジョルディ・クルークス)

 

「素晴らしいチームと対戦できることは嬉しいけど、いつもと変わらずしっかり準備することが大事。僕らは自分たちらしくプレーして、僕も出たら点を目指したい」(上門知樹)

 

「欧州のクラブと対戦できる機会はそんなにない。いい糧にして、自分のレベルを上げていくことに集中したい。年代別代表で(世界の国と)対戦したときも、身体能力が違う相手に技術と組織力で対抗することを学んだ。今回も大切な時間にしたい」(鈴木徳真)

 

「スピード感は違うと思う。普段なら足が出てこない場面で出てきたり、そういう体験もできると思う。そこは楽しみ。色んな相手、色んなシチュエーションでプレーすることは、DFとして成長できるチャンス。全てのシーンを今後に生かしていきたい」(進藤亮佑)

 

「普段と同じような準備、プレーをして、しっかりできるか試したい」(鳥海晃司)

 

「世界でもトップレベルの選手、W杯でも活躍した選手がいるチームと対戦できることは、この歳でも経験になる。今後、人生の中で、もし将来、指導者になったとしても、子どもたちにいい影響を与える試合になる。勉強しながら、楽しみながら戦いたい」(松田陸)

 

「率直に楽しみ。チームとしてやるべきことをやった中で、世界は僕も目指しているところ。見ている人、欲を言えば、相手の監督やスタッフ、選手に『あの選手、面白いね』と言われるようなプレーを見せたい」(北野颯太)

 

「日々の練習を大切にしながら、目の前の試合でどれだけ自分をアピールできるか。監督、チームメートの信頼を勝ち取れるか。相手がパリ・サン=ジェルマンFCということで、注目は大きいかも知れないですが、自分のやるべきことをやれるように準備したい」(渡邉りょう)

 

昨年も“ジャパンツアー”を行ったPSG。結果は、川崎フロンターレに2-1、浦和レッズに3-0、ガンバ大阪に6-2と圧倒的な攻撃力を見せて3連勝を達成した。今年、Jリーグのクラブとして唯一、PSGと対戦するセレッソとしては、勝負にもこだわりたい一戦だ。真夏の夜の夢。見ている人たちをワクワクさせるエキサイティングな一戦で、セレッソらしさを存分に発揮したい。


試合前日コメント

小菊昭雄監督



Q:普段はなかなか戦えない相手、明日のパリ・サン=ジェルマンFC戦を、チームとしてどのような試合にしたい?

「世界を肌で感じることができる貴重な時間になると思います。選手たちには、正面からぶつかっていって欲しいですし、アグレッシブにトライして欲しい。濃厚な時間にして欲しいと思います。セレッソファミリーだけではなく、明日、初めてサッカーを見に来られる方、初めてセレッソの試合を見に来られる方にも、サッカーの素晴らしさ、セレッソの魅力をお伝えすることができる大きなチャンスだと思います。勝負にこだわって、キャンプから大事にしてきた、積極的にボールを奪いにいく、ゴールを目指す、そのサッカーを90分間トライしたいと思います」

 

Q:選手それぞれ、どのような試合、時間にして欲しいですか?

「対戦することでしか感じることができないクオリティーや強度があると思います。明日の試合で今後のセレッソの未来、選手たちの未来がまた拓けてくると思いますので、自分がもっている全てを出して、勇敢にチャレンジして欲しい。それが明日、私が選手たちに要求する一番のポイントです」

 

Q:改めて、パリ・サン=ジェルマンFCはどのようなチームだと分析されますか?

「世界のサッカーを引っ張っているチームだと思いますし、一人一人を見ても素晴らしいクオリティーをもった選手の集合体。局面の質、球際のバトル、駆け引き(全てに優れている)。相手がゲームをコントロールする時間も増えてくるとは思います。ただ、私たちとしても下がることなく、自分たちでボールを奪いにいく、ゴールを目指してトライする。そういうサッカーをしたいです。もちろん勝負にこだわって、勝利を目指して戦います。サッカーは何が起こるか分かりません。局面、局面、そしてトータルスコアにもこだわって、全員で戦いたいと思います」

 

Q:過去に対戦した親善試合の中で、試合後に変わった選手もいましたか?

「そうですね。パルマ、セビージャ、マンチェスター・ユナイテッド。全ての試合を鮮明に覚えています。選手たちも目を輝かせながら世界を肌で感じて、トライして、自分たちの今後に生かしていきました。トレーニングの心構えや姿勢も変わっていったのを覚えています。試合をして感じることはたくさんあると思うので、今回も大切な90分にしたいと思います」

 

Q:明日の試合で、具体的に注視したい選手はいますか?

「今なかなか公式戦で出番の少ない選手も明日はトライさせようと思っています。普段から素晴らしいトレーニングをしてくれています。また、ネルソンや北野颯太を始め、若い選手がどれだけ世界のトップを相手に勇敢にトライできるかも期待しています。今、準備していることを発揮して欲しいと思います。残念ながら、若手の中でも、このタイミングでコンディション不良の選手もいるのですが、元気な選手は世界を相手にトライさせたいと思います。もちろん主力組も使います。できるだけたくさんの選手を起用したいと思っています」

 

Q:パリ・サン=ジェルマンFCの中でも警戒する選手は?

「素晴らしい選手がたくさんいますので、まず対戦が楽しみです。名前を挙げることは難しいのですが、私個人としては、ハキミ選手ですね。彼は世界でもナンバーワンのサイドバックだと思うので、そういった選手と私たちの選手たちが対戦することで、吸収して欲しい。うまさだけではない、タフさ、力強さも感じて欲しいなと思います」


鈴木徳真選手


Q:チームとして、明日のパリ・サン=ジェルマンFC戦はどのような試合にしたい?

「少し中断した中での試合なので、全員でサッカーを共有して、リーグ、天皇杯に向けてチームがまとまっていく試合になればいいかなと思います」

 

Q:個人として、明日の試合に挑むにあたってテーマはありますか?

「ボランチとして、球際や質の勝負で負けたくない。世界を代表する選手がいっぱいいる中で、ヴェッラッティ選手は注目しています。対峙したときに自分がどれくらいできるのか、勝負したいと思います」

 

Q:昨年、パリ・サン=ジェルマンFCが来日したとき、奥埜選手もヴェッラッティ選手を注目に挙げていました。「同じボランチで、同じくらいの体格で、技術的にも参考になることが多々ある」と話していました。実際、明日、対戦しながら盗めるところは盗みたい?

「奥埜さんと同じ意見です。身体能力が高い、身長が高い選手が並ぶ中でも、自分の特長をうまく生かしながらパフォーマンスを維持し続けている。そこは、僕らの身長で戦っている選手は見習わないといけない。世界のトップで戦っている選手から盗んで、自分にも生かしていきたいです」

 

Q:アル・ナスル戦では、パリ・サン=ジェルマンFCは[4-3-3]でボールを保持しながら戦っていたが、そうした相手にどう対抗していくことが大事になりそうか?

「ビルドアップでズレは出てくると思うので、そこにどれくらい圧をかけて、ボールをもたせないか。そこは重要になってくると思います。時間帯によっては、(プレスに)いけるとき、いけないときはあると思うので、そこは管理しないといけないですが、もたれない、もたせない。そこが、相手が嫌なことだと思います。消すプレーができたらいいと思います」

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