• X
  • LINE
  • Facebook

Match Review

  • 7/27 PSG戦
  • メディア

ジョルディ クルークス、北野颯太、香川真司のゴールでパリ・サン=ジェルマンFCを撃破。新戦力も躍動し、実り多き一戦に


■試合データ(スタッツ/試合レポート)

https://www.cerezo.jp/matches/result/2023072810/


ヤンマースタジアム長居に3万2千人を超える大観衆が集まった真夏の夜の夢。「Paris Saint-Germain JAPAN TOUR 2023」セレッソ大阪vsパリ・サン=ジェルマンFCの一戦は、3-2でセレッソが逆転勝利。リーグ・アン(フランス)連覇中の世界的ビッグクラブから大きな一勝をつかんだ。


 

前半、セレッソは前から果敢にボールを奪いにいく姿勢を見せると、6分、相手のミスを誘ってCKを獲得。ジョルディ クルークスが鋭いボールを入れてチャンスを作る。ただし、そこからは相手の巧みなボールポゼッションに対し、セレッソは徐々にプレス位置が後退。守備ブロックを落としつつ、コンパクトな陣形で対応すると、大きなピンチもなくしのいでいたが、17分に失点。PSGのカウンターを受けると、最後は自陣右サイドから入れられたクロスに相手のワントップ、ヒューゴ エキティケにCBの背後を取られ、決められた。それでも、この失点で怯まず反撃に出るセレッソは、21分、山中亮輔のフィードからレオ セアラが抜け出しチャンス。ここはDFにシュートを防がれたが、続く22分、同点に追いつく。GKヤン ハンビンのロングキックに対し、PSGのCBの2人が重なり、処理をミス。この隙をクルークスが逃さず、ボールを奪って前に運び、左足で強烈なシュートを決めた。勢いに乗るセレッソは、29分にも決定機。上門知樹がプレスでボールを奪い、セアラがドリブルでもち運びシュート。ただし、ここはGKの好セーブに遭い、ゴールならず。そこから10分ほどはPSGの攻撃を受ける展開となるも守備陣が体を張って守ると、45分にはカウンターからビッグチャンス。惜しくもゴールとはならなかったが、自陣からパスをつないでカピシャーバがドリブルでスピードアップ。良い攻撃の形を作った。




1-1で折り返した後半、セレッソは、セアラを除く10人が交代。開始早々、北野颯太がドリブルで運んでシュートを放つと、48分にも、分厚い攻めから最後は進藤亮佑がシュート。セレッソが攻勢をかけたが、49分、自陣でのパスミスから相手につながれ、最後は巧みなワンツーで中央を割られて失点。再びリードを許す展開になった。それでも57分、香川真司が北野とのワンツーでシュートを放ってゴールに迫ると、58分には、PSGの決定機で山下達也が好カバー。攻守に集中したプレーを続けたセレッソが、67分、再び同点に追いつく。60分にピッチに入り、セレッソデビューを飾った渡邉りょうが前線の右サイドでプレス。奪ったボールを素早く中央に入れると、ペナルティーエリア内で受けた北野がワントラップから左足で強烈なシュートを叩き込んだ。相手GKが一歩も動けない鋭い弾道の一撃で勢い付いたセレッソは、続く68分にも渡邉がシュート。3点目を狙う。

 



ここから試合は一進一退の攻防に。72分には、途中出場のアクラフ ハキミに右サイドを破られ決定的な場面を作られたが、ニア上を狙ったシュートはGK清水圭介がビッグセーブで防ぐ。すると、79分、この男が試合を決定付けるゴラッソを披露。クロアチアでのプレーを経て、今夏に再び加入した新井晴樹が果敢なプレスでボールを奪い、ドリブルでもち込んで香川へパスを送ると、ペナルティーエリアの少し外で受けた背番号8が、相手GKも届かない絶妙なコースへ巻いたシュートを決め、ネットを揺らした。この試合セレッソが初めてリードを奪うと、ここからは攻守にギアを上げてきたPSGの猛反撃をしのぎ、セレッソが3-2で逆転勝利。「ゴール前を固める消極的なサッカーではなく、よりアグレッシブにボールを奪いにいくサッカーを90分やれたことが今日の勝因」と小菊昭雄監督。同時に、「今日の勝利で、セレッソの魅力、サッカーの素晴らしさ、戦うことの素晴らしさなど、いろんなことを感じていただけたと思います」と語り、笑顔を見せた。




前後半でほぼ総入れ替えしながら多くの選手がピッチを踏んだPSGとの一戦は、普段のリーグ戦に常時出場している選手だけではなく、新加入の新井や渡邉が躍動し、北野や石渡ネルソンら若手も堂々としたプレーを披露。後半のチームを引っ張った香川は、「今後に向けて素晴らしい経験になったと思う。若い選手にとっては、このゲームが一つの自信になる。チームとしても、これからの後半戦に向けて、いい試合になった」と試合を総括した。次週に控える湘南ベルマーレとの天皇杯ラウンド16、さらには、FC東京との明治安田生命J1リーグ第22節へ向けて弾みをつける、大きな一勝を手にした。



TOP > ニュース一覧 > Match Review