Match Review
- 8/2 湘南戦
- メディア
天皇杯ラウンド16は120分の激闘の末、PK戦で敗退。タイトルへの道が閉ざされる
■試合データ(スタッツ/試合レポート)
https://www.cerezo.jp/matches/result/20230802/
ヨドコウ桜スタジアムに湘南ベルマーレを迎えた天皇杯ラウンド16。「天皇杯に懸ける思いは強く、深い。タイトルを獲って、アジア(ACL)に進出する。その大きな目標を達成するためにも、明日は大事な試合」(小菊昭雄監督)と強い意気込みで臨んだセレッソは、直近のパリ・サン=ジェルマンFC戦から先発を1人変更。山中亮輔に代わり、舩木翔が左サイドバックに入った。
立ち上がり、セレッソの入りは悪くなかったが、11分、自陣右サイドにパスを通されると、対応したマテイ ヨニッチが足をかけてPKを献上。これを決められ、早い時間に先制を許す展開に。直後、今度はレオ セアラが相手ペナルティーエリア内で倒されたかに見えたが、ここは笛が鳴らず。その後も攻め立てるセレッソは、23分に決定機。左サイドを抜け出した上門知樹のクロスに松田陸がワントラップからシュート。枠内に飛んだが、戻ってきた相手DFにクリアされ、ゴールならず。45分にも決定機。FKからヨニッチと松田が連続してシュートを放ったが、いずれも相手GKに止められ、同点とはならない。前半は1点ビハインドで折り返した。
後半開始から、セレッソは鈴木徳真に代わり香川真司がピッチに入る。開始早々、セレッソに決定機。カピシャーバの突破からのクロスに上門が詰めたが、DFのブロックに遭い、ゴールにつなげることはできない。55分にも、今度は右サイドの松田のクロスに逆サイドでカピシャーバが合わせたが、シュートはクロスバーを越えた。固められた相手の守備を崩せない展開が続くと、後半の中盤は湘南に決定機も作られたが、相手のシュートがポストに当たるなど、2失点目は防ぐ。79分、ジョルディ クルークスが縦に突破し、ペナルティーエリア内で相手に倒されたかに見えたが、ここでも笛は鳴らない。残り時間も少なくなってきた82分、小菊監督は勝負に出る。ボランチの喜田陽に代えて渡邉りょうを投入し、攻撃的な布陣に変更。61分に上門との交代で2トップに入っていた北野颯太が下がり、香川と中盤を形成した。すると、後半アディショナルタイム、カピシャーバがPKを獲得。これをセアラが決めて、セレッソが土壇場で同点に追いついた。
延長に入り、前半は湘南のサイド攻撃に苦しめられたセレッソだが、ここを失点ゼロで防ぐと、延長の後半は渡邉のポストプレーからセアラに決定機。ただし、シュートはGKに防がれ、勝ち越しゴールとはならず。試合はこのまま1-1で120分が終了。決着はPK戦に委ねられた。後攻のセレッソは、1本目から毎熊晟矢、舩木翔、セアラ、渡邉が成功。湘南の5本目をGKヤン ハンビンがストップし、セレッソは“決めれば勝ち”の状況を作ったが、香川が失敗。続く湘南の6人目もヤン ハンビンが止めたが、セレッソの6人目、北野のシュートはクロスバーを直撃した。すると、7人目が決めた湘南に対し、セレッソは新井晴樹のシュートがGKに止められ、試合終了。最後まで諦めずに戦い抜いたセレッソだったが、PK戦の末、湘南に敗退。タイトルの道が閉ざされてしまった。「残りリーグ戦13試合、目標を達成するために気持ちを切り替えて向かっていきたい」と小菊監督。今季、残された最後の大会、明治安田生命J1リーグへ気持ちを集中させ、“トップ3”を目指す。