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Match Preview

  • 8/6 FC東京戦

目標のトップ3、上位へ向かうためにも求められる勝点3。新たな攻撃陣の躍動に期待 

120分+PK戦の激闘となった天皇杯ラウンド16・湘南ベルマーレ戦から中3日。セレッソ大阪は、舞台をJ1リーグに移し、FC東京との明治安田生命J1リーグ第22節に挑む。現在、リーグ戦では5位につけるセレッソ。目標のトップ3へ向け、ここからの13試合は一戦必勝の試合が続く。まずはホームで迎える再開初戦に勝利し、上位を追撃したい。

 

天皇杯の湘南戦は、ショッキングな結末となった。開始早々に先制される苦しい展開も、選手交代や布陣変更などで打開を試みると、後半アディショナルタイム、カピシャーバが獲得したPKをレオ セアラが決めて同点に追いついた。タイトルへ向けて執念を見せると、延長戦では再びセアラに決定機が訪れたが、ここはGKに防がれる。勝負の行方はPK戦に委ねられた中、奮闘を見せたのがGKヤン ハンビン。相手のシュートを2本止めるなど勝利をグッと手繰り寄せたかに見えたが、最終的には4-5で敗戦。「3つ目の星を刻む」目標はラウンド16で潰えることになった。試合後、小菊昭雄監督は唇をかみしめ、「残りリーグ戦13試合、目標を達成するために気持ちを切り替えて向かっていきたい」と話した。今季、残された最後の大会、明治安田生命J1リーグへ全員で気持ちを集中させ、今節に臨みたい。


対するFC東京は、今季はシーズン途中で監督交代を行った。第18節から、かつて清水エスパルスやモンテディオ山形で指揮を執ったピーター クラモフスキー監督が就任。初陣となった名古屋グランパス戦に2対0で勝利すると、そこからリーグ戦では2勝1分1敗。一定の立て直しには成功したと言える。監督交代により変化した部分は、より球際への圧力が増したこと、攻撃に縦への速さが生まれたことだ。パスでつなぐ部分にもこだわりを見せていたアルベル前監督に対し、クラモフスキー監督はダイレクト志向が強く、ボールを奪ってからシュートに至る時間も短縮されている。セレッソとしては、相手の球際に負けず、鋭いカウンターには十分警戒したい。その一方で、相手のDFラインは高い傾向にある。背後をうまく突き、ゴールへの道筋を描いていきたい。失意の天皇杯から気持ちを切り替えて臨む今節。毎熊晟矢は、「まだリーグ戦のタイトルやACL出場という目標は終わっていない。次はそこへ向けてやるしかない」と決意を話す。今節はレオ セアラが累積警告で出場停止だが、渡邉りょうや柴山昌也のJ1デビューも期待される。上門知樹、北野颯太を含めた新たな攻撃陣がどのように躍動するか。期待をもって見ていきたい。


敗れたとは言え、天皇杯ラウンド16のスタジアムの雰囲気は素晴らしかった。チームを、選手を鼓舞する空気に満ち溢れ、時間の経過とともに一体感で包まれた。“ヨドコウデビュー”を飾った渡邉も「いいスタジアムだと感じました。サポーターとの距離も近いですし、応援がダイレクトに伝わってきます」と明るい表情で話した。今節も、舞台は聖地・ヨドコウ桜スタジアム。チケット完売となった前節の浦和戦に続き、今節も多くの観客数で埋まることが予想されている。“天皇杯ショック”を吹き飛ばし、リーグ戦で上位に向かうためにも、スタジアムに集う全員の力で勝点3をつかみたい。


試合前日コメント

小菊昭雄監督

Q:天皇杯での敗退から中3日。心身両面でのリカバリーも含め、今節に向かうチームの様子について

「天皇杯のタイトルへ向けて、全員でモチベーション高く、一丸となって臨んでいましたので、敗退は非常に残念ではあるのですが、全員がしっかりと気持ちを切り替えて、リーグ戦での目標達成のために、いい準備ができました。今まで通り、選手個々の成長、クラブの明るい未来に向かってやり続けることが大切です。まずはリーグ戦でのトップ3、その目標に向かって全員でやっていきたいと思います」

 

Q:今節はレオ セアラ選手が出場停止です。新たに加わった選手も含め、今節の攻撃陣に期待することは?

「攻守に誰が出てもチームの規律を全うする。その準備はずっとしてきました。また、この夏に加入した選手たちも、非常に高いクオリティーを日々のトレーニングから発揮してくれています。レオの出場停止をチーム一丸で乗り越えて、逆に新しいエネルギー、パワーが出せることを楽しみにしています」

 

Q:渡邉りょう選手、柴山昌也選手は出場すればJ1デビューになるが、チームへのフィット具合はどう映っていますか?

「合流して日は浅いですが、トレーニングとミーティングを重ねる中で、随分、このクラブにいるかのようです(笑)。戦術理解力も高いですし、素晴らしいクオリティーをもっている選手たちです。明日、FC東京を相手に躍動してくれると信じています」

 

毎熊晟矢選手

Q:「国立決勝」を目指していた天皇杯はラウンド16で敗退。ショックもあったと思うが、気持ちの切り替えはできた?

「そうですね。すぐに試合、リーグ戦があるということもありましたし。国立決勝も僕たちの大きな目標でしたが、まだリーグ戦のタイトルやACL出場という目標は終わっていないので。次はそこへ向けてやるしかない、という思いでトレーニングに切り替えました」

 

Q:前節・浦和戦のように、カウンターの迫力や攻め切るスピード、決定力が高まっている部分もある一方、天皇杯の湘南戦のように、ボールをもちながらゴールが遠い試合もある。その両面があるが、現状、毎熊選手が感じている攻撃での手応えや課題は?

「迫力の部分では、ジョルディ、レオ、カピの外国籍トリオの迫力は凄くあると思います。僕たちも、しっかり守って、その3人に繋げる部分は意識的に取り組んでいる部分でもあります。ただ、その3人だけに頼ってはいけない。相手も対策はしてきます。最後のクオリティーを高めることや、チームとしてのファイナルゾーンでの崩しは意識的に練習しています。湘南戦ではなかなかゴールに結びつかなかったですが、惜しいシーンは増えています。あとはどう仕留めるか、チャンスの回数を増やすことは、チームとして継続してやっていかないといけないと思います」

 

Q:右サイドバックから攻撃に厚みを加える部分では、前節の浦和戦でもゴール前に進入していく場面が見られました。クルークス選手との連係も含め、攻撃での手応えは増している?

「そうですね。今までは結構、ジョルディが外に張って自分が中を取ることが多かったですが、最近はジョルディも中に入ったり、プレーの幅は広がっています。僕自身、外でも強みを発揮できると思っているので、ジョルディとは中と外を固定せず、お互いどちらでも強みを出せる関係性にはなってきたと思います」

 


Q:今節はレオ セアラ選手が出場停止で、加藤選手も移籍したということもあり、FWのメンバーが変わると思うが、攻撃面で何か変化を加える部分はありそうか?

「レオとムツキの2トップは収まるし強力でしたが、ジョー(上門)にもまた違った強み、良さがあります。ジョーは、背後はもちろん、1.5列目の相手の嫌なスペースで受けて前を向ける選手です。(渡邉)りょうくんも身体能力が高くて無理が利く選手だと感じています。その2人のコンビネーションに加え、(北野)颯太も絡んで、レオの役割を果たすというより、新たに入る選手の良さを自分たちも引き出したいですし、どんどん出して欲しいと思います」

 

Q:練習を見た感じ、新加入の柴山選手は右サイドMFでプレーする機会が増えそうだが、彼との関係性は、どうイメージしていますか?

「話した感じ、彼も『中でも外でもプレーしたい』ということでした。自分が『こうして欲しい、ああして欲しい』と幅を狭めるより、ある程度、自由にやってもらった方が彼の良さは出ると思います。自分が(縦関係を)組むことがあれば、最初は自由にやってもらって、やりやすいようにサポートしたいと思います」

 

Q:話は変わりますが、現在の日本代表はサイドバックの選手も求めています。代表は意識しますか?

「昨シーズンから、監督には『目指せ』と言われていますし、『どれだけ自分を信じてやれるかだぞ』とも言われているので、昨シーズンから意識はしています」

 

Q:そのような高い目標をもつことで、今年に入って何か、自分の中で変化は感じたりしていますか?

「変化というか、これまでもずっとですが、自分に満足することがありません。それがより強くなったというか。何て表現したらいいか分からないですが、常に乾いている、欲している、もっともっと良くなっていきたい、という強い思いはずっとあります」


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