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Match Preview

  • 8/20 横浜FC戦
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リーグ戦3試合ぶりの勝利へ向け、改善したい試合の入り。リスク管理も徹底し、得点と勝点3を目指す

前節の柏レイソル戦から中7日。セレッソ大阪は再び敵地に乗り込み、横浜FCとの明治安田生命J1リーグ第24節に挑む。公式戦では3試合、リーグ戦では2試合勝利がなく足踏みをしているチームにとって、現状打破へ向け、勝点3だけが求められる一戦だ。



前節の柏戦は、前半4分という早い時間帯で先制を許す展開となったが、時間の経過とともに猛攻を仕掛け、ゴールに迫ったセレッソ。途中で迎えたピンチでは、GKヤン ハンビンの好守やCB鳥海晃司のシュートブロックなど体を張って2失点目は防ぐと、0-1で迎えた90+6分。カピシャーバの突破からのクロスに進藤亮佑が頭で合わせ、執念で勝点1をもぎ取った。チームの現状について、今週の練習後、小菊昭雄監督は次のように話した。「中断前の浦和戦、天皇杯ラウンド16、直近のリーグ2試合はボール保持率で相手を上回っている。相手の戦い方もある為、それが全てではないが、常に優勝争いするようなチームは攻撃で主導権を握れるチーム。昨年は5位だったが、そこを上回るために、今年は堅守速攻に加えて、上積みとして攻撃面をテーマに掲げてやってきた中で、確実に成長は見られる。あとは決め切るところ。乗り越えていかないといけない課題。その課題をクリアできれば、さらに強いチームになる」。



公開された17日の練習では、ゴール前での4対4などラスト3分の1をこじ開けるメニューも行われた中、各選手が高い意識でゴールに迫る姿が印象的だった。得意のミドルシュートを何本も打ち込んだジョルディクルークスは、「攻撃は機能している。あとは結果に結びつけて、試合で点を取れれば、どんどん上向きになっていく。明日はそのような試合にしたい」と語り、積極的にゴールやアシストを目指すことを誓った。前節は出場機会が訪れず悔しい思いを溜めた新井晴樹もアグレッシブな姿勢を披露していた一人。「仕掛けてシュートまでもっていくことは意識していた。最後の質を高めていくことが大事。続けていくことで、試合でも必ず結果につながる」と前向きな表情で練習を振り返った。チームとして、選手個々として、得点を奪うためのクオリティーを上げる作業に取り組んでいる成果を今節こそ発揮したい。



対する横浜FCは、シーズン途中から明確に堅守速攻に戦術を切り替え、攻守にやり方を徹底している。3バックを中心とした固い守備、そこから繰り出されるカウンターには鋭さがあり、前々節は首位のヴィッセル神戸も2-0で撃破。自分たちのやり方に手応えも得ているだろう。セレッソとしては、ボールをもった状態でどう相手の守備を打開するか、また、守備ではカウンターへのリスク管理が求められる一戦になりそうだ。そしてもう一つ、今節は試合の入りもポイントになる。リーグ戦の直近2試合、セレッソは開始早々に失点を喫しており、自ら試合運びを難しくしている側面がある。「立ち上がりのゲーム運びは今週のミーティングでも確認した。まず前半を失点ゼロで抑えることは意識したい」(進藤)。「(序盤の失点を減らすために)チーム全体で意思統一して、割り切ることも必要。ハッキリしたプレーを心掛けたい」(喜田陽)。今節は直近2試合と同じ轍を踏まないためにも序盤はシンプルにプレーし、不用意なボールの失い方をしないことも重要だ。今節を入れて今季のリーグ戦も残り11試合。1試合ごとの重みは増していく中、「これからも一戦必勝で戦いたい。目の前の1試合1試合に勝てるように、取り組んでいく」と小菊監督。今節、勝利すれば、昨日、試合を終えた3位・名古屋との勝点差を縮めることができる。目標のトップ3へ向け、チーム一丸で勝点3をつかみたい。


試合前日コメント

小菊 昭雄監督


Q:直近の数試合、数多くのチャンスを作れている手応え、勝点3に結びついていないもどかしさ。様々な思いがあると思うが、今週は選手たちと何を共有して、練習に取り組んできましたか?

「内容はいい中で結果が伴っていない大きな要因の一つに、試合の入りに問題があります。ここ3試合、早い時間帯で失点して、相手のやることが徹底される、集中力が強固になる。そうした中でこじ開けていくことは困難になっていきます。試合の入りのところ、どのように試合を進めていくのか。そこはもう一度、見直しました。そして、いま継続して取り組んでいる、ボールを保持しながら自分たちで主導権を握ること、ファイナルサードでの崩しの共有、個々のクオリティーアップ。そのあたりを全員で準備してきました」

Q:公開練習では、選手個々のゴールに迫る強い意識が感じられたが?

「公開トレーニングでもそうですし、ここ数日の非公開のトレーニングでも、意図的にチームで崩すシーン、または個の力で、2、3人のグループでこじ開けるイメージの共有は、回数も多く、アグレッシブにトライしてくれました。今節も試合展開によっては、横浜FCの強固なブロックをどのように破っていくのか。そのあたりは大きなポイントになってきます。いま取り組んでいることを明日しっかり発揮したいと思います」

Q:試合の入りについて。改善するために練習やミーティングで共有したことは?また、ある程度、序盤はリスクをかけずにプレーすることも必要になる?

「私たちもそうですが、試合の入りは、どのチームも攻守に重心を前に傾けてきます。そこでどう主導権を握っていくのか。両チームの争いが始まります。私たちはどこに優先的にボールを運ぶのか。攻撃ではどこにポイントを作るのか。そこからどう全員で守備を仕掛けていくのか。攻守でやるべきことを、ミーティングも含めて共有しました。最初はリスクをできるだけ背負わないことも必要です。攻撃でも、相手が嫌がるポイントにいかにボールを運ぶのか。その過程で、つなぎたい選手とハッキリしたい選手で少し温度差がありましたので、チームとして試合の入りを徹底することは、今週の練習で取り組みました」

Q:立ち上がりについては、メンタルよりも、戦術を徹底することが大事になる?

「そうですね。どの試合もゲームプランは全員で共有しているのですが、もう一度強く、全員で共有する作業をしてきました。メンタルについては、試合前のアップからミーティングの雰囲気も含め、選手たちは素晴らしい準備をしてくれています。集中力を高く、『全員でこの試合を勝ちにいく』という雰囲気が作られています。メンタル的な部分はどの試合でもいい準備をしてくれています。あとは攻守で、試合の入りの徹底ですね。そこを全員で共有した1週間になりました」

Q:公式戦3試合未勝利が続く中、「次こそ勝たないといけない」という重圧などはありますか?

「開幕から1試合1試合、全てに勝ちたい、勝つための準備を選手もスタッフもしてきました。その中で、明日の試合も同じように素晴らしい準備ができました。残り11試合も一戦必勝で戦いたい気持ちは変わりません。目の前の1試合1試合に勝てるように、取り組んでいきたいと思います」

ジョルディ クルークス選手


Q:直近の柏戦を含め、公式戦ここ3試合は数多くのチャンスを作りながら勝利がないが、どう振り返りますか?

「確かにここ数試合、ボールポゼッションやチャンスの数では相手を上回っていますが、最後に決め切れない問題があります。ただ、そこも改善に向かっていると思いますし、うまく攻撃は機能しています。あとは結果に結びつけて、試合で点を取れれば、どんどん上向きになっていくと思います。明日はそのような試合にしたいと思います」

Q:クルークス選手と毎熊選手の連係で崩す右サイド、カピシャーバ選手と舩木選手で組む左サイド。サイド攻撃は機能していると思うが、得点につなげるために必要だと感じることは?

「両サイドは、僕はマイクと、カピは翔と、練習中から会話は多いので、そこからいいコンビネーションが生まれているのだと思います。最終的にゴールにつながっていないことは、運も少しなかったのかなと。少しの運があれば入っているゴールもあったと思いますし、一つでも決まれば勢いに乗って、ゴールを量産できると思います。まず一つ、ゴールを取ることに集中したいです」

Q:(このオンライン取材の)画面越しだと、お顔が少しシャープになった印象も受けるが?

「この暑さなので、体重は全選手が少し減っていると思います(笑)。ただ、コンディションは何の異常もないですし、いい状態を作れています。いつでもプレーできるように、準備は万端です」

Q:やはり日本の夏は暑いですか?食事など何か対策はしていますか?

「そうですね。福岡での2年で慣れたかな?と思いましたが、やはり日本の夏は暑いですね(苦笑)。ただ、特別なことはしていません。いつも通りに過ごすことを心掛けています」

Q:今週の練習ではゴールへの強い意識を感じたが、今節に臨む意気込みについて

「横浜FCとは、ホームで対戦したときもアグレッシブないい試合ができました。今節は敵地ですが、同じようにプレーして勝ちたいですし、今節こそ輝く時間が僕らに来ることを願って、勝点3を持ち帰りたいと思います」

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