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Match Review

  • 8/20 横浜FC戦
  • メディア

リスク管理も徹底しつつ、ボールを握ってチャンスを量産。レオ セアラの決勝点で、リーグ戦3試合ぶりの勝利をつかむ



■試合データ(選手・監督コメント/スタッツ)

https://www.cerezo.jp/matches/result/2023082005/



前節の柏レイソル戦から中7日。再び敵地に乗り込み、横浜FCとの明治安田生命J1リーグ第24節に臨んだセレッソ大阪。先発は前節と同じ11人。今節はベンチにも7人全員が揃い、リーグ戦3試合ぶりの勝利を目指した。

立ち上がり、横浜FCの攻撃を受ける場面もあったセレッソだが、6分のピンチは毎熊晟矢が戻ってカバー。9分のシュートもGKヤン ハンビンがキャッチ。前々節は8分、前節は4分と開始早々の失点が続いていた嫌な流れを断ち切ると、10分過ぎからボールをもつ時間を増やし、主導権を握る。香川真司と喜田陽のボランチ2人を中心にパスを展開、左右に振り分けつつ、チャンスとみるや縦に差し込むと、22分、この試合、最初のビッグチャンス。相手のバックパスがズレたところを拾ったレオ セアラが縦に運び、マイナスのクロス。飛び込んだ香川、カピシャーバ、ジョルディ クルークスがゴールに迫った。23分には香川、クルークス、毎熊とつないで右サイドを崩し、毎熊のクロスにレオ セアラがヘディングシュート。29分にも、クルークスと毎熊のコンビで右サイドの深い位置を取ると、折り返しに喜田、クルークスが立て続けにミドルシュートを放ってゴールを脅かした。36分には、喜田のパスを中央で受けたカピシャーバがドリブルからシュート。わずかに枠を外れたが、際どいコースを狙った。序盤以降は横浜FCにカウンターの機会を与えずセカンドボールも拾い続けたセレッソは、その後も香川を起点に右サイドからチャンスを作り続けたが、1点が遠く前半は0-0で折り返した。





守備でのリスク管理を徹底しながらボールを握り、ゴールも目指した前半の内容は決して悪くなかったが、先制点へ向けてもう一つギアを上げたい後半。開始早々、連続してクルークスが右サイドを突破して好機を作ると、49分、待望の瞬間が訪れる。香川を起点に毎熊が中にカットインして相手を動かしながら、再びパスを受けた香川の正確なサイドチェンジを受けたカピシャーバが対面の相手を抜いてフワリとしたクロス。ニアに上門知樹、毎熊が飛び込み相手DFを引きつけると、ファーでマークを外してフリーになったレオ セアラが打点の高いヘディングを叩き込んだ。3試合ぶりの先制点に歓喜を爆発させるセレッソイレブン。その後も攻撃の勢いを止めることなく2点目を狙う。54分、毎熊のクロスにレオ セアラがヘディングシュート。61分にはショートカウンターから決定機。カピシャーバがドリブルで運び、レオ セアラへラストパス。決定的な形だったが、シュートはGKに防がれた。





62分、横浜FCは2枚替え。ここから次第に横浜FCにボールをもたれる時間も増えていく。66分、67分と自陣左サイドからピンチも招くと、69分、小菊監督も鈴木徳真と柴山昌也を投入。システムを4-5-1に変え、「中盤の5枚でしっかりブロックを作った中で、ボックス(のスペース)を消していく」(小菊監督)狙いをもって試合を進める。77分、横浜FCが次なる交代で前線を2トップに変更。前線の圧力を増していくと、79分、今度はマテイ ヨニッチと渡邉りょうを投入し、システムを5バックに移行させた小菊監督。クロス対応も含め、「ボールを奪う守備からゴールを守る守備に変更」する。89分にはカウンターから柴山がボールを運び、ゴールに迫るシーンも作りつつ、後半アディショナルタイム、サイドの深い位置まで進入されたピンチではヨニッチがカバー。守備を厚くした効果が出た。




試合はこのまま1-0で終了。「目標のトップ3へ入っていくためには勝点3がマストの試合」(小菊監督)で見事リーグ戦3試合ぶりの勝利をつかんだ。「2点目を取れれば試合は決まった。取れるチャンスはあったので、その精度は課題」(香川)「(押し込まれた終盤、チーム全体の)守備の強度は上げていかないといけないと感じた」(毎熊)と選手はそれぞれ課題も述べつつ、交代枠もフル活用しながら3位・名古屋グランパスとの勝点差を縮めることに成功したセレッソ。次節はその名古屋をホームに迎えるシックスポイントマッチだ。「ここからラスト10試合、トップ3、そしてトップ3に入ってからは優勝争い。そこに全員で挑んでいけるように、大一番である次の名古屋戦に向けて準備したい」と小菊監督。今節の収穫と課題を糧に、さらなる上昇を目指す。


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