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Match Preview

  • 8/26 名古屋戦
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3位・名古屋グランパスとの大一番。上位進出へ、是が非でも勝点3が求められる一戦に

 

リーグ戦3試合ぶりに勝利した前節の横浜FC戦から中5日。セレッソ大阪は、ホームに戻り、名古屋グランパスとの明治安田生命J1リーグ第25節に挑む。両チームの勝点差は『6』。6位のセレッソにとって、3位の名古屋は今季の目標達成の上で乗り越えねばならない相手。8月最後のホームゲームで、是が非でも勝点3が求められる一戦だ。


前節の横浜FC戦は、立ち上がりこそ相手にシュートを許す場面もあったが、序盤の失点という、ここ数試合続いていた課題を乗り越えると、次第にボールをもち始め、主導権を握る。右サイドを中心にチャンスを作った中で、前半こそ0-0で折り返したが、迎えた後半4分、香川真司のサイドチェンジを受けたカピシャーバが対面の相手をはがしてクロス。飛び込んだレオ セアラが打点の高いヘディングで合わせ、ネットを揺らした。その後も攻撃の手を緩めることなく敵陣に進入したセレッソは、2点目のチャンスを何度も作る。ただし、ここで追加点を取れなかったことで、後半の終盤は横浜FCの反撃を受ける形となったが、最後はマテイ ヨニッチも入れた[5-4-1]の守備で失点は許さず、見事、クリーンシートを達成。敵地で貴重な勝点3をつかんだ。もっとも、ここで一息つくことはできない。前節の試合後、「次の試合、相手は(3位の)名古屋。継続できるかが重要になる」と香川も話したように、より攻守の練度や球際の強度が上がる相手に対し、ここまで積み上げてきたことを発揮して勝利してこそ、目標に向かって道が開けてくる。「どの試合も大事ですが、明日勝てるかどうかで、今後が大きく変わってくる。一戦必勝の中でも、明日は勝利に強くこだわって戦いたい」。前日会見における小菊昭雄監督の言葉も、より一層、力が込められていた。


名古屋との前回対戦時、セレッソは開始4分に幸先良く先制するも、そこから「強い矢印を向けてきた」(小菊監督)相手に対し、飲み込まれるような形で前半だけで3失点。その過程では、主審の判定を巡ってナーバスになるなど、メンタル的に崩れた印象も残った。その意味では、今節は、まずは心身両面で名古屋に競り負けないタフなプレーが大前提として必要になる。その上で、相手の堅守をどう破っていくか、相手の鋭いカウンターにどう対処するか。攻守両面での集中力と精度が求められる。攻撃では、直近のリーグ戦2試合連続で鋭い突破からアシストを決めているカピシャーバが絶好調であり、右サイドのジョルディ クルークスと毎熊晟矢のコンビネーションも成熟度は増している。何よりも欲しい先制点を奪うために、現在の強みになっているサイドをうまく生かしたい。そのためには、香川と喜田 陽の中央でのゲームメイクも重要になる。守備では、一瞬の隙を突いてくる名古屋の攻撃に対し、常にアラートな状態を保ち、「危機察知能力やセンサーを働かせて」(進藤亮佑)失点を回避したい。局面における個々のバトルで競り負けないことも必要だ。前節と同様、試合の入りにも十分、気を配りたい。



今季も残すところ、今節を含めて10試合。シーズンの最後まで上位争いを続けられるか、中位に飲み込まれてしまうか。今節は、その分水嶺とも言える大一番だ。リーグ戦では2試合続いたアウェイからホームに戻って戦えるこの試合、8月最後のホームゲームでチーム、選手、サポーターが一体となって名古屋を撃破し、上位に食らい付いていきたい。


試合前日コメント

小菊昭雄監督


Q:大一番となる今節へ向けた意気込み、今週の取り組みについて

「明日のゲームは本当に大一番、大切な試合です。名古屋の強度の高いディフェンスに対し、我々はどのように得点を奪いにいくか。相手の速いカウンターにどのように対処するか。また、名古屋はポゼッションでもしっかり前進してくるチームですので、守備での共有。そのあたりを全員で確認しました。前節しっかり勝ち切ったこと、システムの変更もしながら各自がタスクを全うしてくれて、全員で勝ち取った勝利だったこともあり、今週はいつもに増して集中力が高く、強度の高い練習ができました。明日もチーム全員で大切な試合に向かっていきたいと思います」


Q:前回の名古屋戦は非常に悔しい試合になったが、あの試合からここまで積み上げてきたことは?

「まずは攻撃のところですね。ここ数試合、自分たちが積み上げてきたビルドアップ、ゾーン3(ファイナルゾーン)の崩しの共有、個々のトライ。そういったところがたくさん意図的に出せるようになってきました。ビルドアップの安定感も増したと感じています。その中で、堅守を誇る相手に対し、前回敗れた相手に対し、どれくらい発揮できるのか。個人的にも楽しみにしています。そして、前回対戦時は、クリーンシートが続いて3連勝した後の試合でしたが、失点したことによって、バタバタとチームが自滅した形、ゲームコントロールを失った形になりましたので、そのあたりの精神的なタフさ、粘り強く戦うことも取り組んできました。メンタル的に成長した姿も明日は見せたいです。何より大一番で、勝点3を取りたいと思います」

 

Q:3位・名古屋との勝点差は6。上位に食らい付いた状態でリーグ終盤に挑めるかどうか、問われる一戦になるが、今節の位置付けについて

「ここまで毎試合、精一杯の準備をして、勝点3を目指して戦ってきました。1ポイント1ポイントを重ねてきた結果が、現在の勝点39、6位という位置にいると思います。その中で、どの試合も大事ですが、本当に明日は勝てるかどうかで、今後が大きく変わってくる。今後を占う大一番です。勝てば3位の背中がハッキリ見えますし、そこから上位争い、優勝争いにも絡んでいける。そういったゲームだと思います。一戦必勝の中でも、明日は勝利に強くこだわって戦いたいと思います」


Q:そうした大一番だからこそ、今週の練習でやってきたことはありますか?

「相手の対策ということでは、いつもと変わりません。名古屋をしっかり分析した上で、強みとウィークを全員で共有しました。我々がどのように崩していくのか。相手のストロングポイントの一つであるカウンターをどう防ぐか。そこも全員で共有してきました。あとは、名古屋との試合はいつも強度の高い球際のバトル、セカンドボールのバトル。そういったところの戦いが大きなウエイトを占めますので、ベースのところ、戦うことも全員で確認して準備してきました」


進藤亮佑選手


Q:明日の名古屋戦に向けた意気込みについて

「名古屋は常に上位にいるチーム。抜け目なく、多少、泥臭くても確実に勝点を重ねてくるチーム。そうした相手に勝つことができれば、勝点3以上の重みがあると思っています」


Q:前回対戦時は3失点と悔しい思いをしました。試合後、進藤選手も「しっかり分析したい」という話もありましたが、“対名古屋”の守備で気を付けることは?

「中盤には、球際で激しくボールを奪える選手がいて、両サイドにも、走力があって、攻守において隙を作ることなくプレーできる選手がいます。3バックも代表クラスの選手が揃っていますし、前の3人も特長がある選手がいる。どのポジションにもレベルの高い選手がいる相手に対し、僕らは前線の選手を含めて規律をもって守備ができる強みがあるので、しっかり組織で対応することが大事です。その上で、個人での対応。クロスを上げさせない、シュートを打たせない。そこは、より求められる試合になると思います」


Q:最終的にはキャスパー ユンカー選手や永井謙佑選手を抑えることが必要になってくると思うが、前回との変化という意味では、マテウス選手がチームを離れ、森島司選手が加わりました。そのあたりで、守備で気を付けるポイントに変化はありますか?

「森島選手は間で受けたり、スペースが狭いエリアでもターンしてパスを出せる印象があります。それに反応する選手も当然レベルは高いので、ピッチの中で、自分の危機察知能力やセンサーをしっかり働かせて守りたいと思います」


Q:攻撃に関しては、前々節の柏戦ではゴールを奪っています。今節もチャンスがあれば攻撃参加も狙っていきたい?

「柏戦と横浜FC戦に関しては、僕らがボールをもつ時間が長く、相手コートでどういうプレーをするか、どういう効果的なパスを出せるか。その意識を強くもって臨みましたが、

明日がどういう展開になるか分かりません。ただ、名古屋も先制点を取って、あとは後ろを固めてカウンターで2点目を狙いにいく意識が強いチーム。もちろん先制点を与えないことが大事になりますが、固められたとしても、これまでの2試合と同様、しっかりとボールを保持して得点を狙いたい。前節は自分の縦パスがズレたりする場面もあったので、そこは反省しつつ、ミスを恐れずプレーしたいです。名古屋が相手だから、というわけではなく、攻撃的にボールを運ぶ、サイドチェンジをする、クサビのパスを狙う。それをアグレッシブにトライしなければ、自分が出ている意味がなくなってしまう。ミスしたときこそボールを受けるなど、やり続けたいと思います」


Q:ここ数試合、特に進藤選手の大きなサイドチェンジが光るが?

「意識はしています。蹴った先にはがせる選手もいるので。長いパスはショートパスに比べてつながらない可能性もありますが、リスクを負ったとしても、つながった先でリターンは大きい。それだけの価値がある選手が左サイドにはいるので、続けていきたいです。先ほども言いましたが、それを止めてしまえば自分がプレーする意味もなくなってしまう。蹴れるのに蹴らないのはもったいないので」


Q:無双しているカピシャーバ選手を生かさない手はない?

「そうですね。もちろん全ての選手に特長はありますが、特に左サイドは強みになっています。相手も警戒していますが、警戒しても突破してしまえる強さがある。ファウルで止められると思いきやかわしていくシーンもある。そういう選手にはパスを出したくなりますし、サイドを見せておくことで、中も空いてきます。チームの武器と自分の得意なプレーがリンクしているので、チームに貢献できるポイントだと思っています。ゴールから逆算して、相手が嫌がるスペースへ蹴ることは意識しています」


名古屋グランパス戦特設サイト


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