Match Review
- 9/30 湘南戦
- メディア
チャンスは作るもゴールが遠く、今季初の3連敗。中断期間で課題の修正を図る
■試合データ(スタッツ/試合レポート)
https://www.cerezo.jp/matches/result/2023093006/
鹿島アントラーズ、ヴィッセル神戸と敵地で続いた上位対決で連敗。苦しい状況の中、セレッソ大阪は3試合ぶりにホームに戻り、湘南ベルマーレとの明治安田生命J1リーグ第29節に臨んだ。先発は前節から3人変更。GKキム ジンヒョンが13試合ぶり、奥埜博亮が12試合ぶり、西尾隆矢は第2節・アビスパ福岡戦以来、27試合ぶりのスタメンとなった。
互いに序盤から前への意識が強く、スリリングな展開に。セレッソは1分、舩木翔のサイドチェンジからジョルディ クルークス、毎熊晟矢と右サイドでチャンスを伺う。4分には、湘南にロングボールからチャンスを作られたが、ここはキム ジンヒョンが好セーブでしのぐ。8分、セレッソは左サイドでつないでゴールに迫ると、12分にもレオ セアラがペナルティーエリアの外から巻いたシュートでゴールを狙う。積極性が光る背番号9は、22分にも、相手CKのこぼれ球を拾って独走。ゴール前まで運び、シュートに持ち込んだ。直後には毎熊が起点となり、カピシャーバがシュート。35分にも、キム ジンヒョンが高精度のキックをカピシャーバに届け、レオ セアラの落としを受けた喜田陽がミドルシュート。両チーム、攻め合った前半はセレッソもチャンスを作った一方、守備での連動性に欠けて湘南にロングカウンターを許す場面や、低い位置でのビルドアップに詰まり、ボールを奪われてショートカウンターを浴びる場面など、失点につながってもおかしくないピンチも招いた。そのあたりは試合後に小菊昭雄監督も、「前からプレスをかけたい選手と、ブロックを組みたい選手で温度差があった。前後左右をコンパクトに、全員でボールを奪う共通認識が今日は悪かった」と振り返った。
後半も立ち上がりはいくつか危ない場面もあったセレッソだが、長いボールで背後への意識も高めつつ押し込むと、次第に攻撃もスピードアップ。より湘南ゴールに迫る形を作り出していく。58分には、自陣でのスローインから喜田、奥埜、レオ セアラ、毎熊とつなぎ、最後はジョルディ クルークスがカットインから強烈なシュートを放つ。61分にも、CKからニアで毎熊が頭で合わせてゴールに迫る。この時間帯はセレッソが敵陣に入る回数を増やしていく。72分、小菊監督は2枚替え。上門知樹、柴山昌也をピッチに送ると、75分、この試合、最大の決定機が訪れる。中盤で喜田がボールを奪い、香川、カピシャーバとつないで左サイドからクロス。ファーに流れたところを拾った柴山のクロスに中でレオ セアラが合わせたが、ヘディングシュートはわずかにクロスバーを越えた。自分たちの時間帯で得点を取り切れずにいると、79分、CKから失点。さらに87分にもCKからの2次攻撃で追加点を決められ、苦しい展開になる。その後は最後まで上門らがゴールを目指して攻めたが、反撃の1点は遠く、0-2でタイムアップ。悔しい3連敗を喫してしまった。
ここからリーグ戦はしばらく中断期間に入り、次節は10月21日(土)、アウェイでのサンフレッチェ広島戦になる。「反省すべき内容と、改善すべき部分をしっかり考えて、ラスト5試合に臨みたい」と香川。復帰戦でブランクを感じさせないプレーを見せたキム ジンヒョンも、「流れを変えるのは選手たち。ここからの中断期間をメリットにして、次節まで3週間、いい時間にして、次の試合を迎えたい」と顔を上げた。今季の締めくくりが問われるラスト5試合。直近の3連敗で噴出した課題に取り組み、次節こそ流れを変える1勝を掴む。