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Match Preview

  • 10/21 広島戦
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3週間ぶりのJ1再開。連敗ストップ&上位再浮上へ。広島のホームに乗り込み、勝点3を目指す

 

前節の湘南ベルマーレ戦から3週間の中断期間を経て再開される明治安田生命J1リーグ。セレッソ大阪はアウェイに乗り込み、サンフレッチェ広島とのJ1第30節に挑む。現在、今季初の3連敗中のセレッソとしては、是が非でも連敗をストップし、上位に踏み止まりたい一戦だ。

 

シーズン中としては長い3週間の中断期間も、負傷者が増えて内容も下降気味になっていたセレッソにとっては大事な時間となった。最初の1週間はリフレッシュに重きを置いて、心身両面の回復に努めた。そこから徐々に、3連敗中の課題を洗い出す作業や改善など、戦術面にも着手。攻撃では、今季ここまで積み上げているボール保持の質を高めること、さらには相手ファイナルサードに入った中での崩しのバリエーションを増やすなど、「もう一つ、二つ、全員で共有事項を増やしていくこと。その中でクオリティーを求めていく」作業にトライ。守備面でも、全体をコンパクトにした状態で前向きにボールを奪い、“いい守備からいい攻撃”につなげる本来の良さを再確認した。今週は非公開での練習が続いた中で、「継続するところと、変化をもたらすところ。色んなトライをする中で、選手もアグレッシブに取り組んでくれた」と小菊昭雄監督も手応えを覗かせる。また、この3週間を振り返って指揮官は、「競争の激化」にも言及。14日に行われたヴィッセル神戸との関西ステップアップリーグは2-0で勝利したセレッソだが、中盤で攻守に好プレーを見せた奥埜博亮や鈴木徳真、DFラインで奮闘し、先制点の起点にもなったマテイ ヨニッチら状態を上げている選手も多いだけに、今節ピッチに立つ11人に注目したい。

 


広島には、昨シーズンも含めて現在公式戦5連敗中と分は悪い。今シーズンもホームで対戦した第10節では0-1で敗れただけに、そろそろ一矢報いる勝利を掴みたいところだ。「(広島は)夏に補強した選手も活躍し、さらにレベルアップしている。ただし、我々も前回対戦から成長している。このタイミングで広島と対戦することをポジティブに捉えて、正面からぶつかっていきたい」と小菊監督も腕を撫す。攻撃では、広島のプレスをいかに外して前にボールを運べるか、運んだ先のゾーン3での決定力も高めたい。守備では、広島のカウンターやサイド攻撃に警戒したい。21年にセレッソへ加入し、今年の7月まで共に戦った加藤陸次樹とも、今回が初対戦となる。クロスへの入り方もうまいだけに、セレッソとしてはCBを中心に中でしっかり跳ね返すこと、さらにはシュートを打たせるスペースを与えないように心がけたい。また、前節はセットプレー絡みで2失点を喫しただけに、攻守におけるセットプレーの改善も、今節のポイントになる。

 

前節の結果、7位に順位を下げたセレッソだが、依然としてACL出場圏内であるトップ3を巡る争いは混戦模様。今節、勝点1差で追う広島との直接対決に勝利することで、再び追い抜くと同時に、トップ3に肉薄していきたい。3週間ぶりのJ1再開。「試合を楽しみに待っていただいた皆様を、勝利で笑顔にできるように」と小菊監督。連敗ストップ&上位再浮上へ、チーム全員で勝点3を掴み取る。


試合前日コメント

小菊昭雄監督

Q:3週間という長めの中断期間となったが、この間はどのような時間になったか。また、今週は非公開ということもあり、話せる範囲で構いませんが、特にどのようなことを重点的に準備されましたか?

「この3週間は、我々にとって有意義な時間となりました。蓄積疲労がある選手も数名いた中で、まずはしっかりリフレッシュした上で、新たなトライをすることもできました。継続するところと、変化をもたらすところ。色んなトライをする中で、選手もアグレッシブに取り組んでくれました。発見もありましたし、競争も激化しました。様々な意味で、この3週間は非常に大きな時間になったと思います」

 

Q;広島とは昨年から激闘を繰り広げ、勝利まであと一歩という試合が続いています。今節、対広島で大事になること、チームとして表現したいことは?

「広島は攻守に強度が高く、常にゴールを目指す、ボールを奪いにくるアグレッシブなチームです。その中で、私たちは自分たちのサッカーを全うしながらも、相手の良さを消していくことも大事です。あとやはり、広島相手に、サッカーのベースとなるところ、特にセカンドボールのバトルは非常に大きなポイントになると思います。もちろんそこは個人としても重要ですし、チームとしても意図的にボールを拾えるように、そういったデザインも共有して臨みたいと思います」

 

Q:「継続するところと、変化をもたらすところ」という言葉もありましたが、言える範囲で、どういったことを指すのか?

「まず二つ、言えることはあります。一つは、人のところです。先ほども触れましたが、ずっと試合に出ている選手は、蓄積疲労がある選手、痛みを抱えながら戦ってくれていた選手もいました。コンディション、パフォーマンスをフラットに見て競争し、いまベストなコンディション、パフォーマンスを発揮できる選手が明日スタメンに名を連ねます。もう一つは、戦術的なところです。いまのチームの課題を明確にした中で、その課題に対して新たなチャレンジをするところ。その2点が、変化を加えるところの答えになると思います」

 

Q:3連敗中の試合では、サッカーのベースのところで後手に回る試合も続いてしまった印象もあるが、チームの課題の中には、それらも含まれますか?

「そうですね。ここ数試合、鹿島、神戸、湘南と、我々の守備に対してシンプルにロングボールを入れて、セカンドボールの回収、バトル(を挑んできた)。もちろん、相手も対策をされますし、私たちのスタイルを理解した上でどのように戦ってくるのか(を決めます)。

明日の広島戦も、そうしたセカンドボールの争いは大事になる中で、強度、コンディションは大きなポイントになります。明日は、フレッシュでエネルギーのある選手を使いたいと思います。ラスト5試合、改めてそうした基準を大切に、選手を選びたいと思っています」

 

Q:広島は加藤陸次樹選手も先発で出てくることが予想されるが、彼にいい形でやらせないために守備で大事になることは?

「ムツキもそうですし、前線にもクオリティーの高い選手がいます。アグレッシブで、強度の高い選手が起用されています。そうした選手を抑えるために、時間とスペースを与えないことが一番大事になります。90分間、コンパクトに時間とスペースを与えない中で、しっかりとボールの出どころに行くところと、逆に少しブロックを作って相手にボールを持たせる時間帯と、その使い分けも大事になってくると思います」

 

Q:戦い方としては、「いい守備からいい攻撃」という部分を再確認する3週間にもなりましたか?

「守備のところは、もう一度、自分たちの強みを全員で共有しました。広島のサッカーも理解した上で、整理しました。攻撃のところも、ビルドアップの課題を全員で共有しました。広島の守備の仕方、ジャンプ(プレス)の仕方、スペースがどこにあるのか。そういったところも共有した上で、ビルドアップもこの3週間、取り組みました。明日は攻守両面で、新たなスタイルで、オフェンシブに挑んでいく。そういった姿をお見せできればと思います」

 

Q:久しぶりの試合ということや、日本代表での毎熊選手の活躍を見て、明日の試合を楽しみにされているサポーターも多いと思います。明日、エディオンスタジアム広島に駆けつけて下さる方も含め、ファン、サポーターへメッセージをお願いします。

「そうですね。やはり3週間試合がなければ、私たちもそうですし、ファミリーの皆様も明日の試合をずっと楽しみに待っていただいていたと思います。明日は私たちのサッカーで、そして勝利で、皆様を笑顔にできるようにしたいです。全員で勝って、大阪に帰ってきたいと思います」

 

ジョルディ クルークス選手

Q:前節から3週間という長い中断期間があったが、チームとして取り組んだことは?

「3連敗していたので、チームとしてミーティングを行い、何が足りなかったのか分析して、それをこの3週間に取り入れてきました。明日、ピッチの上で実現することが大事だと思います」

 

Q:明日に向けて高めてきたことは?

「多くは語れませんが、一つ言えることは、セットプレーもしっかり準備しました。明日、セットプレーでも、ピッチでいい表現をして、得点につなげることができればと思います」

 

Q:この3週間、個人的に重きを置いていたことはありますか?

「3週間あったので、フィジカルやスタミナを落とさないように気を付けていた点が一つと、

クロスやシュートの精度を上げることも意識しました。FWの選手も含めて、フィニッシュの練習は重ねてきました」

 

Q:この中断期間中、日本代表として毎熊選手が躍動していました。普段からチームで縦関係を組むクルークス選手としては、変化を感じる部分はありますか?

「毎熊選手は素晴らしい選手です。代表に選ばれて活躍する姿は、僕も嬉しいです。セレッソにいる時はセレッソの一員として、いつもと変わりなくハードワークしてくれて、一生懸命プレーしてくれます。そういった意味では、特に何かが大きく変わったという印象は、僕自身にはありません」

 

Q:久しぶりの試合ということで、楽しみにしているサポーターも多いと思います。明日の試合に向けて、意気込みをお願いします。

「ファンの皆さんの応援が必要です。アウェイにはなりますが、ピッチで応援して下さる姿を楽しみにしています。皆さんの応援が僕らの力に変わるので、ピッチの上でまた皆さんと会えることを楽しみにしています」


試合情報

明治安田生命J1リーグ 第30節 vs.広島 16:00 キックオフ @エディオンスタジアム広島

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