Match Preview
- 11/12 横浜FM戦
2位・横浜FMのホームに乗り込む大一番。目標の3位へ向け、前進する1勝を目指す
前節はガンバ大阪との大阪ダービーに挑み、1-0で勝利したセレッソ大阪。そこから約2週間の中断期間を経て、今節は2位の横浜F・マリノスのホームに乗り込み、連勝を目指して戦う。相手は優勝へ向けて負けられない状態であり、スタジアムの雰囲気も圧倒的なアウェイが予想されるが、そうした舞台をモチベーションに変えて、セレッソとしても現在高めているサッカーをぶつけたい一戦だ。
9日、チームから、「小菊昭雄監督との契約を更新し、2024シーズンもセレッソ大阪の指揮を執る」ことが発表された。受け止めを問われた指揮官は、「非常に嬉しく思います。来シーズンは自分にとっても勝負の年」と語る一方、「来シーズンのことは、プレシーズンにしっかり準備をして考えたい。とにかくこの3試合。1戦1戦、勝点3を積み重ねる。目標の3位以内を目指して最後まで全員で戦い抜く」ことに意識を集中させている。今季の残り3試合をどう戦ってシーズンを終えるかは、来季へ向けてもつながっていく。目標の3位へ向け、1戦1戦が非常に重要になるシーズン終盤だ。そうした中で、今節は、2位・横浜FMとの大一番に挑む。首位・ヴィッセル神戸を勝点2差で追いかける横浜FMとしては、優勝へ向けて勝つしかない状況。スタジアムにも多くのサポーターが集まるだろう。ただし、そうしたJリーグ全体としても注目の一戦で、セレッソとしても引き立て役で終わるつもりはない。前々節のサンフレッチェ広島戦から再び4-3-3に取り組んでいる中で、「チームとしてのパフォーマンス、個々が輝くシーン、グループがコンビネーションを奏でるシーンが増えてきた」と小菊監督。柴山昌也ら、新たなシステムでより輝きを放つ選手も出てきた。「今取り組んでいる自分たちのサッカーをしっかり表現できれば、横浜FM相手にも勝点3を取れるという自信を持って臨みたい」(小菊監督)。今節は、上位を相手に真価が問われる一戦でもある。
広島戦、G大阪戦は、前半から自分たちがボールを保持して試合を優位に進めることができた。引き続き、ボール保持からの崩しにトライしていく一方で、今節に関しては、攻撃力が高い相手に守備でゲームをコントロールする時間、我慢の時間も増えるだろう。中盤3選手も含め、守備での貢献も求められる中、「ジョーくん(上門)、真司さん、中盤の選手としっかりコミュニケーションを取って、強度の高い守備を見せたい」と柴山。中盤の空いたスペースで起点を作ってスピードアップを図ってくる横浜FMに対し、しっかりとスペースを消し、人に強く行く意識を持つことも重要になる。その上で、ハイラインを敷く横浜FMに対し、奪ってからのカウンターはチャンスになる。カピシャーバ、ジョルディ クルークスの両ウィングにボールを集め、手数をかけない攻撃の中から最後は古巣戦となるレオ セアラにボールを集めていきたい。ホームで行われた横浜FMとの第6節では、移籍後初ゴールを含む2得点を奪った背番号9。「昨年まで人生を共にした仲間と会えるのは楽しみだけど、今はセレッソのユニフォームを着ている。セレッソのためにベストを尽くしたい。勝利を呼び込むために必要なら、ゴールも決めたい」と抱負を語る桜のエースの2戦連発に期待したい。
もう一人、古巣戦に臨む山中亮輔は、5日に行われた神戸とのステップアップリーグで90分フル出場。状態は上がっている。「相手は優勝が懸かっている。でも僕たちもアジアの舞台に行きたい気持ちは強い。他力だけど、残り3つ勝って、他チームの結果を待ちたい。1試合1試合、勝ちを意識したい。自分自身も与えられた時間でインパクトを残すプレーをしたい」と話し、状況を見ながら出場機会を伺う。直近10試合では7勝2分1敗と横浜FMを圧倒しているセレッソ。そうした相性の良さも追い風に変え、3位へ向けて大きな弾みとなる勝点3を敵地で掴みたい。
試合前日コメント
小菊 昭雄監督
Q:先日、クラブより来季の契約更新の発表がありましたが、改めて、監督自身の思いを聞かせて下さい。
「非常に嬉しく思いますし、感謝の気持ちでいっぱいです。シーズンのスタートからで言えば来季が3年目になるのですが、1年目、2年目と毎年、昨シーズンにプラスαの積み上げができた実感もあります。その中で、来シーズンは自分にとっても勝負の年だと思っています。ただ、来シーズンのことは、プレシーズンにしっかり準備をして考えたいと思います。選手たちとも共有したのですが、今はとにかくこの3試合。1戦1戦、勝点3を積み重ねる。目標の3位以内を目指して最後まで全員で戦い抜く。その思いでこの2週間もしっかり準備してきましたので、明日の試合に全員で向かっていきたいと思います」
Q:今季のラスト3試合をどう終えるかは、来季へもつながっていくと思います。特に今節は、相手は優勝争いの渦中にあり、Jリーグ全体としても注目の一戦ですが、セレッソとしては、どういったサッカーを見せたいですか?
「相手は優勝が懸かっており、アウェイの雰囲気も凄い中でのゲームになると思います。ただ、そうした注目の一戦を戦えることを嬉しく思います。今取り組んでいる4-3-3で、ポジティブな点がたくさん出てきています。広島戦、大阪ダービーを経て、この2週間も素晴らしいトレーニングを積み重ねることができました。4-3-3のシステムの良さ、チームとしてのパフォーマンス、個々が輝くシーン、グループがコンビネーションを奏でるシーンが増えてきたと思っています。取り組んできたことを100%しっかり出せるかどうか。そこにかかっていると思います。自分たちがそのサッカーをしっかり表現できれば、横浜FM相手にも勝点3を勝ち取れるという自信を持って臨みたいと思います」
柴山 昌也選手
Q:システムが変わり、チャンスを掴んでいる印象もあるが、現在の自身の状況をどう捉えていますか?
「システムも変わり、ポジションも変わり、自分の特長がより生きやすい状況になったなと、素直に感じています」
Q:前節はJ1初先発も勝ち取りました。このチャンスをモノにしたい思いも強いですか?
「そうですね。チームの勝利のために、しっかりプレー出来たらなと思います」
Q:現在、自身の中でやれている部分、高めたい部分など、プレーに関しては?
「徐々にですが守備の強度も上がってきました。攻撃のところでは、ミスはゼロにしたい。ボールを触った時のミスは極限まで減らしたいと思います」
Q:今節は攻撃力が高い横浜FMが相手。守備で求められるシーンが増える可能性もあるが、中盤3選手も含めた守備については?
「ジョーくん(上門)、真司さん、中盤の選手としっかりコミュニケーションを取って、強度の高い守備を見せられたらと思います」
Q:攻撃面では、クルークス選手や毎熊選手との連係も取れている印象だが?
「そうですね。しっかりコミュニケーションを取って、攻守においてうまく連動出来ていると思います。続けていきたいです」
Q:2位のホームに乗り込む一戦。モチベーションが上がる部分もあると思うが、どのようなプレーを見せたい?
「個人的にはアシストや得点の部分にフォーカスして、それがチームの勝利につながればいいと思います」