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Match Preview

  • 11/25 京都戦
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今季のホーム最終戦。サポーターへ感謝の思いを示す勝利をチーム一丸で掴み取る

 

横浜F・マリノスとのアウェイゲームから約2週間の中断期間を挟み、セレッソ大阪は再びホーム・ヨドコウ桜スタジアムに戻り、京都サンガF.C.との明治安田生命J1リーグ第33節に挑む。この試合はセレッソにとって今シーズンのホーム最終戦。「1年間、支えて下さったセレッソファミリーの皆様に、素晴らしい内容と、何よりも勝利。その2つをお届けしたい」と小菊昭雄監督も力を込める。


 前節は2位・横浜FMのホームに乗り込み、真っ向勝負を挑んだ中、前半5分、8分と右サイドを崩してチャンスを迎えたが、ともにジョルディ クルークスのシュートはクロスバーを越え、好機を生かせず。すると、逆転優勝へ向けて士気が高く襲い掛かってきた横浜FMの攻撃を防ぐことができず、前半だけで2失点。後半はセレッソがボール保持の時間を増やして敵陣に入ったが、最後まで1点が遠く、0-2の敗戦を喫した。昨年のリーグ王者であり、今季も最後まで優勝を争っているチームの力に屈した格好となったが、セレッソとしても収穫がなかったわけではない。相手のプレスをはがしつつ前進していくビルドアップは成長の跡も見られ、システムが変わったことで輝きを増している柴山昌也ら選手個々の伸びもシーズン終盤に来て感じられる。組織、個人の両方で最後まで進化し続ける姿勢を示すことは、必ずや来季以降にもつながっていく。今季ここまで自身最多の12得点を記録しているレオ セアラも、「来季へいい形でつなげていくためにも、ラスト2試合を連勝して終わりたい」と力強く話す。


 対する京都も、J1残留を自力で確定させるべく、勝利へ向けて強い気持ちで向かってくるだろう。直近のリーグ戦は4試合勝利がないが、前節の川崎フロンターレ戦では、特長である前からのプレスが猛威を振るい、前半終了間際には一時、3-1と2点のリードを奪うなど、川崎を追い詰めていた。「とにかくアグレッシブに、前に前に圧力をかけてくる」(小菊監督)相手に対し、セレッソとしては、どうプレスを回避し、ボールを前に運んでいくかが問われる。一つ剥がせばスペースも広がるだけに、相手の重心をうまく活用し、ゴールに迫っていきたい。選手個々では、21年、22年と2年間セレッソに在籍した豊川雄太は前節、2得点を挙げるなど調子は良さそうだ。その2点をどちらもアシストした原大智も含めた強力3トップをどう抑えるかも重要になる。ともに4-3-3を採用しているチーム同士、球際のバトルも含めた中盤の争いも、試合の行方を左右する大きなポイントになるだろう。セレッソ復帰1年目の今季、ここまでリーグ戦では全試合出場を続けている香川真司はホーム最終戦となる今節へ向け、次のように思いを話す。「ホームでは今季最後の試合。必ず勝って終わりたい。この1年の成果を改めて結果で残したい。内容も含めて、ファン、サポーターに対して、素晴らしい試合を見せたい」。ピッチ内外でチームを引っ張ってきた背番号8にとっても、今節は一層強い思いで臨む一戦となる。


 中断期間には関西学生選抜との関西ステップアップリーグも行われ、4-1で勝利した。この試合では、チームの大黒柱、清武弘嗣が実戦復帰。約20分のプレーで好パフォーマンスを披露した。そこから1週間、今節に向けても「しっかり準備できた」と指揮官は明言。開幕前の宮崎キャンプでは高いパフォーマンスを示しながら、ここまでケガで苦しみ続けた桜のキャプテンの勇姿にも注目したい。「ホーム最終戦は、毎シーズン、感謝の気持ちを表現する試合」(小菊監督)。1年間、どんな時でも支え続けてくれたサポーターに感謝の思いを伝えるためにも、是が非でも勝利を収め。試合後に喜びを分かち合いたい。


試合前日コメント

小菊 昭雄監督

Q:ホーム最終戦となる今節。ピッチで示したいことは?

「ホーム最終戦は、毎シーズン、感謝の気持ちを表現する試合だと思っています。1年間、支えて下さったセレッソファミリーの皆様に、素晴らしい内容と、何よりも勝利。その2つをお届けしたいと思います。試合終了後には、全員で勝利を分かち合えるように臨みたいと思います」

 

Q:京都とは今季4度目の対戦になります。お互いの長所や手の内は知り尽くしている部分もあると思うが、試合のポイントはどう考えていますか?

「京都は、チョウさんのスタイルで、とにかくアグレッシブに、前に前に圧力をかけてくるチームです。相手の重心をうまく利用すること、自分たちでポゼッションしながら相手を動かすこと。攻撃面では、その使い分けが大事だと思っています。守備面でも、京都のロングボールとポゼッションの使い分けに対して、我々も、前からボールを奪いにいく守備と、しっかりとブロックを作って我慢強く守ること。攻守において、使い分けが大事なポイントになると思っています」

  

Q:清武選手、為田選手、山中選手も帰ってきました。この2週間、監督の理想に近づけるために取り組んできたことは?

「たくさんの選手が帰ってきてくれました。キヨもタメも亮輔も帰ってきて、トレーニングには渡邉りょうや丸橋も帰ってきてくれています。その中で、もう一度、誰が出ても攻守の規律を共有すること。クオリティーを上げる作業を中心にやりました。競争と新たなトライもしましたので、その競争を勝ち取った選手が明日のピッチに立ちます。明日、出場を勝ち取った18人がいいパフォーマンスを発揮してくれると信じています」

 

Q:サポーターは得点も期待していると思うが、得点へ向けての取り組みは?

「相手のサッカーをしっかりと理解した上で、ゲームプランは大事になります。かなり前から強く来る相手に対し、私たちがどのようにゲームコントロールするのか。全員で共有することが大事です。ゲームには色々な流れがありますので、しっかりとそのゲームの流れを汲んで、全員で同じ絵を描いていく。その作業が大事だと思っていますし、それが得点にもつながっていくと思います」

 

レオ セアラ選手

Q:今季、ここまでどのようなシーズンになっていますか?

「加入1年目ですが、いいシーズンに出来たのではないかと思っています。前半はいいところまで行って、後半は少し落ちてしまったところもありましたが、どんなサッカーをするのか、選手同士で分かり合う時間になりました。来年は今年よりさらにいいチームにできるのではないかと思っています」

 

Q:来季への期待を高めるためにも大切なラスト2試合ですが、今節ピッチで示したいことは?

「ホーム最終戦ということで、いい締め括りにしたいです。支えてくれたサポーターや色んな方々のためにも勝利して終わりたい。勝利して、一つでも上の順位に行きたい。毎年、言っていますが、昨日よりも今日、うまくなっていかないといけません。ラスト2試合、来季へいい形でつなげていくためにも、連勝して終わりたいです」

 

Q:前からプレスに来る京都に勝利するために必要だと考えることは?

「京都は激しく前からプレスをかけてくると思います。Jリーグはレベルが高いリーグであり、どの順位の相手でも簡単な相手はいません。明日は難しい試合になると思います。ただ、相手のこともしっかり分析しました。どういう形で攻めるのか、守るのか。準備してきたことを発揮したいです」

 

Q:中断期間にチームとして得点力を上げるために取り組んできたことは?

「(前節の)マリノス戦では、準備してきたことをピッチで見せられなかったことが残念でしたが、マリノス戦も分析した上で、この2週間、足りないことを準備してきました。明日に向けていい準備ができたので、明日は勝利で終わりたいと思います」

 

Q:今季ここまで12点という数字をどう考えていますか。さらなる得点への意欲は?

「セレッソに来て1年目ですが、個人的にはいい1年になったと思っています。たくさんゴールできたのも、クオリティーの高い選手が集まっているおかげです。自分もチームの助けになれたと思っています。明日、もう1点、もう2点とゴールを決めて、得点数を伸ばしていきたいです」


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