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Match Preview

  • 12/3 新潟戦
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今シーズンの最終戦。トライした1年の締め括りを、勝利で終えたい

 

今シーズンのホーム最終戦となった前節の京都サンガF.C.戦から中7日、セレッソ大阪はアルビレックス新潟のホームに乗り込み、今季の最終戦となる明治安田生命J1リーグ第34節に挑む。現在の勝点は49。勝利すれば昨季の51を『1』上回る52まで伸ばすことができる。何としても勝利を掴み、昨季を超えて、今シーズンを締めくくりたい。

 

前節の京都戦は、前半こそ相手のプレスをかいくぐることができず、思うようにボールを前に運べなかったが、阪田澪哉と奥埜博亮が投入され、システムも変えた後半は主導権を握る時間が増え、後半からトップ下に移った柴山昌也らにチャンスも訪れた。そうした中で、70分、今季J1初出場を果たした清武弘嗣と復帰戦となった為田大貴が投入されて以降の時間帯は攻撃のリズムに変化が生まれ、相手を敵陣に押し込むことに成功。終盤にかけて幾度となくCKも獲得するなど最後まで攻め続けた。ただし、現在の課題でもあるラストの質を欠き、同点、逆転には至らず、ホーム最終戦を白星で飾ることはできなかった。それでも、清武キャプテンの復帰や、久しぶりにコンビを組んだ為田と山中亮輔の左サイド、ルーキー阪田の躍動など収穫も見られたゲームとなった。今節は、そうしたポジティブな要素をいかに結果につなげることができるか。チームの総力を結集させ、有終の美を飾りたい。


 


対する新潟は、現在リーグ8戦負けなしであり、シーズン終盤も安定した戦いを見せている。前節も横浜FMのホームに乗り込み0-0と奮闘。攻撃的なスタイルが確立されたチームではあるが、3試合連続無失点と守備の堅さも見せており、セレッソとしては、そうした相手の粘り強い守備をどう打開するかが問われる。攻撃では、新潟はスペースを巧みに使える選手も多いだけに、中盤の構成も含め、相手が使うスペースをしっかりと締めることも重要になる。ホーム最終戦となった前節を欠場した毎熊晟矢は、今節に挑む思いを次のように述べる。「前節は1年間応援していただいたファン、サポーターの皆さんへ感謝の気持ちを表現する試合だと思っていました。そこに出場できなかった悔しさもありました。幸い、最終節を前に復帰できて、試合に出られる状態まで戻って来られました。現地に来ていただける方は、ホームに比べると少ないかも知れないですが、感謝の思いも込めてプレーしたい」。日本代表に選出されるなど飛躍のシーズンとなった背番号16がどのようなプレーでシーズンを締めくくるか。21年にはセレッソでもプレーした新井直人とのサイドの攻防も含めて注目したい。新潟とは開幕戦でも対戦し、この試合は2-2の引き分けに終わった。そこから月日が流れ、最終戦でぶつかる今節。J1昇格1年目をタフに戦い抜いた相手に対し、セレッソも今季培ってきた力を全て発揮したい。


 


ホーム最終戦を勝利で飾れず悔しい思いをしたチームにとって、シーズン最終戦をどう終えるかは非常に重要だ。「勝つことによって、来季へつながることもたくさんあります」と小菊昭雄監督も話す。今季トライしてきた攻守を存分に発揮することが、さらなる飛躍を期す来季へもつながる。新潟の地で、サポーターとともに笑顔で2023シーズンを終えたい。


試合前日コメント

小菊 昭雄監督


Q:今シーズンの最終戦となる今節。来季へ向けても重要な意味を持つが、どういう戦いで締めくくりたい?

「最終戦、勝って終わりたいですし、最後は笑って終わりたいです。勝ち、負けも繰り返しながら、シーズンの3分の2、4分の3までは、トップ3、優勝争いまで全員の力で前進することができましたが、ここ数試合は結果が伴わず、後退してしまった。今の自分たちの課題も全員が理解しています。しっかりと準備もしてきましたので、そこを結果につなげたい。勝てばトップ5の可能性もあります。勝つことによって、来季へつながることもたくさんあります。セレッソファミリーの皆様に、最後は笑顔をお届けできるように頑張ります」

 

Q:新潟の特長も踏まえた上で、今節のポイントについて

「スタッツが示す通り、新潟はJ1でも1、2を争うボール保持率を誇っています。チームとしてどのように前進するか、どうゴールを奪うか(が確立されており)、攻撃力のあるチーム。そうしたスタイルの新潟に対し、私たちとしても、ハイプレスとブロックを組んで粘り強く守る守備、その使い分けが大事になります。攻撃に関しても、新潟はここ数試合、無失点が続いています。その相手に私たちはアグレッシブにゴールを奪いにいく、そういう姿勢を見せて、ゴールにつなげたいと思っています」

 

Q:現在は8位ですが、終盤に失速してしまった。トップ3に入るために、何が足りなかったと感じていますか?

「上位に位置しながら、アウェイでの鹿島戦、神戸戦、ここに勝てば一気に優勝争い、という大一番で力の差を感じました。私たちはまだまだ成長しないといけないと痛感しました。もちろん私自身もそうです。安定したチームには成長していると思いますが、安定したチームから、強いチームになる。そこは来季の一番の課題だと思っています。ビルドアップのところも、チームとして非常に成長したと思います。ただし、ここ数試合もそうですが、勝負どころでゴールが足りません。その課題が終盤に出たと思います。ただ、私はネガティブには捉えていません。昨年もシーズン終盤に失速したのですが、その大きな要因として、ラスト15分での失点が多かったことが挙げられます。その課題、試合の締め方に対して私たちは学び、キャンプで準備し、5バックも含めて今季は色々とトライし、大きな成果を得ました。ですので、今季の終盤に出ている課題に対しても、私はポジティブに考えています。この時期にそれを共有することによって、全員が高い意識で臨めています。来季のキャンプから、今の課題に対してどうチームとして、個人として、解決していくのか。今から身に染みていることは大事なこと。そのためにも明日、しっかり勝って、オフシーズンを迎えたい。スタッフ、選手一人一人が課題を胸に刻んで、来季へ向けてやっていくことが大事です」


 


Q:優勝した神戸との差で感じたことは?

「まず一人一人が責任感のあるプレーを100%全うするチームだと感じました。あとは、スタイルを全うする。彼らの強みをチームとして最大限、表現する。そこも感じました。経験ある選手たちが先頭に立って、力強く引っ張る姿も感じました。私たちも、今季は公式戦だけではなく、神戸とたくさんの練習試合も行いました。そこでの彼らの振る舞いも、私自身も感じたことは多かったです。私のチームマネジメント、さらにはリーダーがこのチームをさらに強く引っ張る姿。そこも来季、期待したいですし、私自身もそういう責任を彼らに与えていきたいです」

 

Q:香川選手と清武選手が揃うことで、リーダーが強固になる。そこへ、今季の毎熊選手のように若手も伸びていく姿が理想的だと思います。来季、リーダーに期待すること、伸びて欲しい若手について

「今シーズン、キャプテンの清武が離脱しましたが、経験ある選手たちが引っ張ってくれました。その中で、キヨが復帰することで、プレー面はもちろん、日々のトレーニングもより活気付きました。リーダーがプレー、オフ・ザ・ピッチで示し、そこに若手が引っ張られて、その輪に入っていく。そういったことが、強いチームに成長するためには必要だと思います。タイトルを獲るためには必要な要素だと思います。キヨが戻ってくることによって、様々な面でパワーアップしましたので、来季は楽しみにしています」

 

毎熊 晟矢選手

Q:個人として大きな飛躍を遂げたシーズンになったが、最終節をどう締めくくりたい?

「前節はホーム最終戦で、1年間応援していただいたファン、サポーターの皆さんへ集大成というか、感謝の気持ちをチームとして表現する試合だと思っていました。そこに出場できなかった悔しさもありました。幸いにも、最終節を前に復帰できて、試合に出られる状態まで戻って来られました。現地に来ていただける方は、ホームに比べると少ないかも知れないですが、僕個人としては、感謝の思いも込めてプレーしたいです」

 

Q:今節に向けて、新潟の新井直人選手が強い気持ちで臨んでくるようだが、こちらのサイドでのマッチアップについて

「実は新人研修の時に面識があって、とても優しくしてくれた先輩でもありました。J2で対戦した時も注目して見ていました。その時は逆サイドでしたけど、技術があって、色んなことが器用にできる選手だなと思っていました。それを左サイドでも変わらず発揮している印象です。対面すれば難しい相手になると思いますが、自分の良さを出して、相手の左サイドを攻略できるようにしたいです」

 

Q:飛躍のシーズン、どういうところが成長し、逆に課題に感じているところは?

「課題に関しては、J2時代から一緒で、守備面ではさらに成長しないといけないと思っています。(伸びた部分に関しては)昨年、右サイドハーフをやったことで、今年はより中に入る回数も増えました。サイドハーフをした経験が今年に生きて、中に入ったり、外に出たり、その使い分けが今年一番成長した部分だと思っています」

 

Q:代表でも堂々としたプレー、落ち着きが感じられるが、それはセレッソで試合に出続けてプレースタイルを確立させたことが大きい?

「そうですね。それはもちろんありますし、代表ではとにかくアピールしないといけない思いでやっているので、変に色んなことを考えずにやれているのかなと思います」

 

Q:チームとしては、ある時期まで優勝争いにも関わっていましたが、最後に失速してしまった。その要因はどう考えていますか?

「昨季もシーズン最後に失速してしまいましたが、昨季は1年間を通して同じような戦い方で失速した。今年は色んなことにトライしながら、課題に直面した時にフォーメーションを変えたり、立ち位置を変えたり、課題に対してトライしながら結果が出ていない状況です。チームとして、失速している状況を重く捉えないといけないとは思いますが、トライせずにこの状況ではなく、トライした結果のこの状況なので、そこまで悲観はしていません」

 

Q:優勝に届くために、どういうところを伸ばさないといけないと感じていますか?

「色んなフォーメーションにトライした中で、戦術面ももっと追求しないといけません。それは選手だけではなく、監督スタッフを含め、チーム全体として戦術は突き詰めていかないといけないと思います。それプラス、選手一人一人、持っている能力を最大限、出すことも必要です。それは難しいゲームになればなるほど、大切になる。そういったメンタリティーを持った選手がどれだけ増えるかも大事になると思います。戦術面、メンタル面、全てのレベルを上げないと、自分たちが目標とする優勝、トップ3には届かないと思います」

 

Q:明日は今季の最終節で、来月には日本代表として臨むアジアカップも控えています。毎熊選手にとっては大切な試合が続きますが、どういったプレーで来年につなげたい?

「攻撃面で、よりチャンスを作ることは意識してやってきました。個人としても結果を残したいと思って今シーズンを戦ってきましたが、アシストなど結果としては残せていないので、残り1試合、できるだけ結果を残せるように、アピールできるように、そういう位置付けでプレーしたいです」


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