Match Review
- 3/9 東京V戦
- メディア
香川真司の今季初ゴールで先制、レオ セアラの2試合連続弾が決勝点に。チーム一丸で今季初勝利を掴む
試合データ(選手・監督コメント/スタッツ)
https://www.cerezo.jp/matches/result/2024030909/
前節の鹿島アントラーズ戦から中6日。セレッソ大阪はホームに戻り、今季初勝利を目指して東京ヴェルディとの明治安田J1第3節に臨んだ。先発は鹿島戦から3人変更。レオ セアラ、カピシャーバ、ルーカス フェルナンデスの3トップが揃って外れ、後者2人はベンチからも外れた。1トップには上門知樹、左ウィングには為田大貴、右ウィングにジョルディ クルークスが入った。
これまでの2試合と同様、立ち上がりからボールを握って試合を進めるセレッソだが、東京Vの組織立ったプレスにパスが引っかかる場面も。それでもGKキム ジンヒョンが正確なロングフィードでプレスを回避。少しずつ主導権を握っていくと、14分に決定機。右サイドの毎熊晟矢を起点に左を経由し最後は中央を割って為田がシュートもわずかに枠を外れた。20分にもプレスを回避し香川真司を起点に右サイドからチャンスを作ると最後は毎熊のパスに上門がシュート。21分にも決定機。舩木翔を起点に為田が登里享平とのワンツーで左サイドを突破。クロスに奥埜博亮が合わせたが、ここも枠を捉えることができなかった。時間の経過とともに押し込みながらゴールが遠い前半だったが、守備では相手にシュートをほぼ許さず試合を進めると、42分に待望の先制点を奪う。舩木のロングパスを奥埜が頭で逸らし、右サイドでクルークスが相手SBと1対1の場面を作る。巧みな切り返しで進入して右足でクロスを上げると、ファーサイドで香川が詰めて、頭でネットを揺らした。開幕からの2試合は出場機会がなかった背番号11だが、「練習や練習試合から一生懸命やっていた。それはみんなが感じていること。そういう選手が報われるのは、チームとしても大きい」と香川。巡ってきたチャンスにしっかりと結果を残した。
後半も開始から攻勢に出たセレッソ。香川がペナルティーエリア内に進入し、最後は毎熊がシュート。セカンドボールを拾って登里もミドルシュートを放つなど、厚みのある攻撃を仕掛ける。ただし、54分、高いDFラインの背後を1本のパスで突かれてネットを揺らされる。一度はオフサイドの判定でノーゴールも、VARの結果、オフサイドはなかったとしてゴールが認められた。64分にもカウンターからゴールを脅かされたが、直後の65分に相手選手がこの試合2枚目の警告で退場に。セレッソが数的優位に立つと、ここを勝負所と見た小菊昭雄監督は66分に2枚替え。上門と奥埜に代え、レオ セアラとヴィトール ブエノを投入。勝ち越しゴールを奪いにいく。69分、ブエノ、香川とつなぎ、最後はクルークスのクロスに毎熊がニアへ飛び込む。その後もボールは握ったセレッソだが、[4-4-1]で守備を固める東京Vの守備を崩せないまま時間は経過。逆に86分にはFKからピンチも招いたが、ここはGKキム ジンヒョンが好守で失点は防いだ。すると試合終了間際、左サイドを破って好機を作ると、ここで得たCKから舩木が決定的なヘディングを放つ。ここはGKの好守でゴールならずも、こぼれ球に体を当ててマイボールにしたセアラがペナルティーエリア内で足をかけられPKを獲得。これを自ら決めて、セレッソが土壇場で勝ち越しに成功した。前節の負傷交代を受け、今週は治療に専念していた桜のエース。「トレーナーが支えてくれたおかげでピッチに立てた」と感謝の言葉を残した。
途中、ゴールやPKの判定を巡って試合が止まった関係もあり、後半は10分を超えるアディショナルタイムがあったが、得点後は鳥海晃司を投入して守備を固めて逃げ切ったセレッソ。「今日はとにかく勝ちたい試合でした。この2試合の内容、選手の頑張りを勝点3につなげてあげたい。そういう思いで臨みました。色んなことがあったゲームですが、勝点3を手繰り寄せたことを嬉しく思います」と小菊監督は試合を総括。負傷者も多い中、まさにチーム全員で掴んだ今季初勝利に対し、「一つ勝つことでチームがグンと成長する。今日はまさにそういう一戦だったと思います。これから我々はもっともっと成長していけると確信しています」と今後への自信も覗かせた。連勝を目指し、次節はサガン鳥栖とのアウェイゲームに挑む。