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Match Preview

  • 3/16 鳥栖戦
  • メディア

今季初の連勝を目指す今節。開幕3試合で得た手応えや自信をさらに深める一戦にしたい

 
今季初勝利を掴んだ前節の東京ヴェルディ戦から中6日。セレッソ大阪は今季初の連勝を目指し、明治安田J1リーグ第4節、サガン鳥栖とのアウェイゲームに挑む。
 
開幕からの2試合、セレッソは相手を上回る内容を示しながら、いずれも追いつかれての勝点1に終わっていた。「この2試合の内容、選手の頑張りを勝点3につなげてあげたい。そういう思いで臨みました」と、試合後に小菊昭雄監督も振り返ったように、勝点3だけを強く欲した前節は、序盤こそ東京Vのプレスに苦しむ場面もあったが、時間の経過とともにチャンスを量産。迎えた42分、今季初出場・初先発となったジョルディ クルークスのクロスに香川真司がヘディングで合わせて先制。後半に一度は追いつかれたが、退場者を出した相手にボールを握って攻め続けると、後半アディショナルタイム、途中出場のレオ セアラが自身で得たPKを決めて勝ち越しに成功した。カピシャーバとルーカス フェルナンデスを負傷で欠いた中、総合力の高さを示して掴んだ今季初勝利に、「チームの結束力や絆、やっているサッカーに対する自信は一気に加速します。これから我々はもっともっと成長していけると確信しています」と指揮官から力強い言葉も聞かれた。ここからどんどん勝点を上積みし、優勝争いに加わっていきたい。

今季初の連勝が懸かる今節、相手はここまで1勝2敗のサガン鳥栖。第2節で北海道コンサドーレ札幌に4-0で勝利した一方、前節はサンフレッチェ広島に0-4で敗れるなど、浮き沈みの激しい試合を演じている鳥栖だが、アグレッシブな守備、長短を織り交ぜたパスワークによる攻撃といったベースは変わっていない。その上で、今季は前線に独力で打開できるブラジル籍選手も加えるなど、個の上積みも図っている。セレッソとしても、前節の失点場面のように、背後を1本のパスで取られる可能性は今節もあるだけに、西尾隆矢を中心としたディフェンスラインは集中を切らさず、常にアラートな対応を心掛けたい。その上で、相手のアグレッシブな守備をどう外して前進していくか。これまでの試合で見せた巧みなビルドアップから、スピード感を持ってアタッキングサードに進入していく攻撃を繰り出して、ゴールに迫りたい。開幕からの3試合は、いずれも先制しながら失点も喫している。今節はクリーンシートにもこだわり、複数得点で相手を突き放すことができればベスト。この3試合を通じてチームが得ている手応えや自信を、さらに強固なものに変えていきたい。

14日に日本代表に選出された毎熊晟矢は、「前節、初勝利をしたことで少しホッとはしたけど、勝った後はより引き締めないといけない」と話し、故郷・長崎県にも近いスタジアムでの躍動を誓う。15日にU-23日本代表に選出された西尾も、「連勝することはチームにとって大切なこと。チーム全体で勝点3を目指して戦いたい」と意気込む。代表ウィーク前最後の一戦にしっかりと勝利し、よりチーム内の競争力を高めて中断期間に入りたい。

試合前日コメント

小菊 昭雄監督


Q:前節の今季初勝利を受けて、今週の練習で重きを置いたことは?

「キャンプから新たなトライもしながら攻守に取り組んでいるのですが、その精度を上げること。攻撃では、自分たちの立ち位置から前進すること。東京ヴェルディ戦では、(相手に)スカウティングもされて、私たちの良さを消してくる対応もしてきました。鳥栖もスカウティングしてきて、自分たちの良さを消してくる可能性もありますので、それに対してのオプションをどのように持つか。鳥栖のディフェンスに対し、どのように前進していくのか。そういったところをチーム全員で共有しました。守備のところは、自分たちでアグレッシブにボールを奪いにいく。そこは全員で強く共有しながら、この1週間、いいコンディションといい雰囲気の中でトレーニングすることができました」

Q:今季は特徴的なビルドアップを行っているだけに、今後も研究を重ねて挑んでくるチームはありそうだが、そうした対策を跳ね返して上回っていくことが必要になる?

「そうですね。大事なことは、2つあると思います。1つは、今の私たちの立ち位置、スタイルで、相手のスカウティングを上回っていくこと。そういう強い思いと、もう一つは、相手のスカウティングに対して、自分たちで違う形もトライしながら、相手の強い矢印をかわしていくこと。その2つを頭に入れながら、自分たちでどんどん引き出しを増やしていきたいですし、精度を高めていきたいと思っています」

Q:サガン鳥栖の印象と、今節のポイントについて

「攻守に重心を前にかけてくるチームだと思っています。ビルドアップも、いい立ち位置を取りながらのショートパスと、一気にロングパスで打開していく攻撃、その使い分けも巧みなチームですし、守備でも球際で強く、全員が前からアグレッシブにハイラインで来ます。その相手のストロングを全員で理解して、矢印をどうかわしていくのか、攻守に渡ってどうゲームをコントロールしていくのか。そこが非常に大きなポイントだと思いますし、攻守で主導権を握るためのトレーニングをしてきました」

Q:日本代表に選出された毎熊晟矢選手と、U-23日本代表に選出された西尾隆矢選手に期待することは?

「チームの勝利ももちろん大事で嬉しいことですが、個人がフル代表やオリンピック代表に入ることも、私の中では大きなモチベーションの一つです。毎熊も西尾もプレッシャーはかかってくると思います。W杯出場、オリンピック出場が懸かった大一番を戦う。そういう時間が、彼らの成長を一気にスピードアップさせると思います。そういう日々を噛みしめながら戦って欲しいですし、さらに成長した姿で帰って来ることを期待しています」

西尾 隆矢選手


Q:開幕から3試合、チームが示しているパフォーマンスについて

「試合内容としては、やってきたことを表現できている実感はあります。前節は初めて勝点3を取ることができましたが、次は全員で連勝を意識して、勝ちに向かいたいです」

Q:自身は第2節、前節と先発出場を続けているが、チームへの貢献度について、手応えと課題などは?

「チームとしても、ビルドアップでは可変しながら、色んな形をトライしています。その中で、僕もいかにいいボールを前に提供できるかを意識していますが、そこはまだまだ改善すべき点はあります。常に満足せず、1試合1試合を大事にしながらトライすることを意識しています。今のところ、めちゃくちゃいいプレーをしているわけではないですし、もっとできると思うので、もっとトライしていきたいです」

Q:今季は主導権を握る時間も長いですが、前節は高いラインの背後を突かれて失点。今後もそのような攻めをしてくるチームは増えそうだが、前節の失点の形はどう捉えている?

「僕らはハイラインで前からプレスをかける戦術なので、相手がアバウトなボールを蹴ってくることも頭の中には入っています。ああいう形は気を付けてはいましたが、あのような失点をしてしまったことは、僕も含め、舩木選手とコミュニケーションを取って、反省しないといけません。逆を言えば、ああいう形を守り切れば、怖いものはない。ディフェンスラインでしっかりコミュニケーションを取って、ラインコントロールのところももっとマメにコミュニケーションを取りながらやっていけば、あのような失点も減ってくると思います。次の試合もしっかりそこは気を付けながらプレーしたいです」

Q:今節のサガン鳥栖にも速いFWがいて、CBとしては常に気が抜けない試合になると思うが、試合に向けた意気込みを

「最初にも言ったように、今節は連勝が懸かっています。シーズンを通して連勝することはチームにとって大切なことなので、チーム全体で勝点3を目指して戦いたいです」

Q:パリ五輪の出場権を懸けた最終予選も近づいてきたが、オリンピックに対する思いは?

「サッカー選手の中でも出場できる選手は限られています。出たい気持ちは強いので、意識はしますが、まず今の自分の立ち位置としては、セレッソ。しっかりセレッソで結果を出していれば、自ずとチャンスも来ると思うので、まずセレッソで日々の練習に100%で取り組んで、目の前の試合にしっかり戦うことを考えています。もちろん、大会に出て活躍することは選手としての価値を上げることにもつながるので、そこは頭に入れながら、今の自分の立場でしっかり結果を出すことが大事です。セレッソでの競争は激しいですし、そこで勝ってこそ代表にもつながるので、まずはセレッソでポジションを勝ち取ることを考えています」

試合情報

2024明治安田J1リーグ 第4節 vs.サガン鳥栖 15:00キックオフ @駅前不動産スタジアム

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