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Match Review

  • 4/7 新潟戦
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レオ セアラの2試合連続ゴールが決勝点に。守備でのハードワークも光り、開幕からの負けなし記録を7に伸ばす


 試合データ(選手・監督コメント/スタッツ)

https://www.cerezo.jp/matches/result/2024040702/


前節の柏レイソル戦から中3日。セレッソ大阪は、アウェイ連戦となるアルビレックス新潟との明治安田J1リーグ第7節に挑んだ。先発は前節から3人変更。西尾隆矢、ヴィトール ブエノ、ジョルディ クルークスが外れ、開幕戦以来のスタメンとなった鳥海晃司、今季初スタメンの北野颯太、2試合ぶりに復帰のルーカス フェルナンデスが入った。ベンチには、ジャスティン ハブナーが加入後初めてメンバー入りを果たした。
 

序盤は新潟の攻撃を受ける展開に。3分、自陣左サイドを突破されてピンチを招いたが、最後は相手のシュートが枠を外れ、事なきを得た。7分にも再び左サイドからシュートを受けたが、ここはGKキム ジンヒョンの正面に。パス本数が多くボール保持率が高い新潟に対し「守備で試合をコントロールすること」(小菊昭雄監督)をテーマに今節に臨んだセレッソは、インサイドハーフの1枚が前に出る4-4-2でのハイプレス、4-5-1のブロック守備からのミドルプレスを使い分けて応戦。いずれも最終ラインを押し上げ全体をコンパクトに保ち、中を締めて新潟をサイドに追い出した。攻撃では、後ろから組み立てる時間もありつつ、相手のパスを引っかけて何度かショートカウンターも発動。ゴールには至らなかったが、セアラやフェルナンデスを起点に何度かフィニッシュまで持ち込んだ。もっとも、試合後に「相手にもそこまで決定機は与えなかったですが、こちらも少なかった」と毎熊晟矢が振り返ったように、お互い戦術的な狙いは持ちつつも、相手ゴールを脅かすシーンは少ない前半となった。




一転して、後半は立ち上がりから互いにサイドを突き合うなど、ゲームがにわかに動き出す。55分、セレッソがカウンターから相手ゴールに迫ると、58分、60分には新潟に自陣右サイドを突破されて波状攻撃を受けたが、中ではしっかり体を寄せてシュートは阻止。徐々に得点の匂いが漂い始めた中で、先に動いたのは小菊監督だった。61分、カピシャーバに代えて山田寛人、そして、この試合は守備で奔走しつつカウンターの起点にもなっていた北野に代えて柴山昌也を投入すると、ここからセレッソがボール保持の時間を増やしつつ、前半には見られなかった厚みのある攻撃を繰り出していく。この流れを掴んだ時間帯に、欲しかった先制点を奪うことに成功する。69分、毎熊、柴山、フェルナンデスと右サイドで3選手がローテーションしながら崩し、最後はニアゾーンに進入した毎熊が胸トラップから相手のタックルをかわし、左足でフワリとしたクロス。中で待っていたセアラが強烈なヘディングを叩き込み、豪快にネットを揺らした。79分にも、セアラのスルーパスを受けたフェルナンデスがドリブルで持ち込みシュート。良い形を作ったが、ここは相手GKに防がれた。

80分以降は、より攻撃に枚数をかけてきた新潟に対し、セレッソは押し込まれる時間が続く。それでも、4-5-1の統制の取れた陣形は崩れることなく綻びを見せない。87分には、この試合がJリーグデビュー戦となったジャスティン ハブナーを投入し、後ろを5枚で固めるリトリートに切り替えた小菊監督。セットプレーも含めた新潟のパワープレーをしっかりと跳ね返し、見事1-0で逃げ切った。
 

 




試合後、「私たちがどれだけ我慢強く守備でゲームをコントロールできるか。そこが大きなポイントになると思っていた中で、交代選手を含めて全員が愚直にハードワークしたその結晶が今日のクリーンシート、勝利につながったと思います」と選手たちを称えた小菊監督。指揮官自身の采配も際立ち、これで開幕からの負けなしは7試合に伸びた。殊勲の決勝アシストを決めた毎熊は、「負けていないことは自信になっていますし、誰が出ても、いいパフォーマンスを出せていますが、こういう時こそ引き締めたい。みんなで課題をクリアしていきながら、いい状態を続けていきたいです」と精悍な顔つきで前を見据えた。次節は再び1週間空いて、ホームに戻っての川崎フロンターレ戦。競争力も増しているチーム全体で、勝利に向かって良い準備を重ねていきたい。


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