Match Preview
- 4/21 名古屋戦
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ルヴァンカップを経てチーム内の競争はさらに激化。18人全員の力で現在の勢いを加速させる1勝を目指す
JリーグYBCルヴァンカップ2回戦・いわてグルージャ盛岡戦から中3日。セレッソ大阪は、再びアウェイにて、名古屋グランパスとの明治安田J1第9節に挑む。ルヴァンカップ2回戦では、直近のリーグ戦から先発10人を入れ替えて臨んだ中、途中から出場したヴィトール ブエノのゴールが決勝点となり、1-0で勝ち切ることに成功した。この試合では、香川真司が約1ヶ月ぶりの公式戦出場、清武弘嗣も今季初出場を果たすなど、勝利以外にも明るい材料があった。ここまでリーグ戦5勝3分と負けなしのチームに新たな役者が加わったことで、さらに競争は激化。
今節へ向けた3日間の練習でも、「毎日、選手から熱気を感じた」と小菊監督。「キャンプから『日常が全て』ということで、クオリティーの高い、集中力の高いトレーニングが出来ていたのですが、ケガ人が戻ってきたことによって、さらにその雰囲気がグッと上がり、競争力、クオリティーも上がったと思っています」とチームの様子を伝える。18人のベンチ入りを懸けた競争の激しさは、そのままチーム力の高さにもつながっていく。難敵が待ち構える今節も、途中出場の選手も含めたチーム全員の力でゴールをこじ開けていきたい。対する名古屋は開幕3連敗の後、4勝1分と復調。シーズン前に選手の大幅な入れ替わりこそあったが、持ち前の堅守は維持されており、3バック+ダブルボランチで組む中央は固い。セレッソとしては、そうした名古屋の堅守をいかに崩してゴールを奪えるかが今節のポイントになる。ルヴァンカップでも見せた対角のボールも織り交ぜつつ、相手を押し下げてニアゾーンを攻略していきたい。相手の前線には、スピードスターの永井謙佑がいる。カウンターの精度は高いだけに、攻めている時のリスク管理も同時に重要になる。また、昨季まで2シーズン、セレッソでプレーしていた山中亮輔と毎熊のマッチアップも今節の見どころ。
前々節のアルビレックス新潟戦、前節の川崎フロンターレ戦と、ルーカス フェルナンデス、柴山昌也も含めた右サイドのローテーションは相手に脅威を与えていただけに、今節も期待が懸かる。リーグ戦3戦連発中のレオ セアラに生きたパスを配球し、仕留めたい。思い返せば、2020年も開幕3連勝で首位に立った翌節、第4節の相手が名古屋だった。この試合でセレッソは0-2で敗れ、連勝はストップした。そのシーズン以来、約4年ぶりに首位に立った現在。相手は再び名古屋だ。歴史を繰り返すわけにはいかない。敵地に集まる多くのサポーターとともにチーム一丸で戦い、今の歩みを止めずに「一気に加速していく」(小菊監督)勝点3を目指す。
小菊昭雄監督 コメント
Q:今週の半ばに行われたルヴァンカップでは、リーグ戦に出ている選手も何名か出場したが、彼らを含めたチーム全体の状態について
「大阪に残ってしっかりと調整をしたグループと、ルヴァンカップに行って戦ったグループに分かれたのですが、こっちに残ったグループも、いいトレーニングをしてくれました。ルヴァンカップを戦った選手たちも、予想していた範囲内でのプレー時間で、しっかりといい数字も出たので、いい準備が出来たと思っています。何より全員で勝って、次のラウンドに進めたということで、いい競争の元で、今週もしっかりとトレーニングできました」
Q:ルヴァンカップを経て競争も激化したと思うが、今節に向けた3日間も、そうした様子は見られたか
「毎日、選手から熱気を感じました。キャンプから『日常が全て』ということで、クオリティーの高い、集中力の高いトレーニングが出来ていたのですが、ケガ人が戻ってきたことによって、さらにその雰囲気がグッと上がり、競争力、クオリティーも上がったなと思っています。その中で、一人一人が成長していくことがチームの成長にもつながります。明日も18人全員で勝ちにいきたいと思います」
Q:今節の相手、名古屋グランパスは中央が固く、最近は勝ち切る勝負強さも発揮している。そうした相手にどのような試合を見せたいか
「色んなチームカラーがある中で、名古屋もたくさんのストロングがあります。特に守備でゲームコントロールできる、粘り強く戦って、速い攻撃で仕留めにかかる。リスタートの強さもあります。そうした名古屋のスタイルに対し、私たちは私たちのスタイルで押し切りたいと思います。しっかりとボールを握って相手を動かすこと、ゾーン3ではイメージの共有も図っています。その回数を増やして、クオリティーを高めていく、ゴールを取る。リスタートも含めてしっかり準備は出来ていますので、全員で結果につなげていきたいと思います」
ルーカス フェルナンデス選手 コメント
Q:ルヴァンカップ2回戦では、自身も途中から出場し、アシストしたが、試合を振り返ると?
「いい準備をして試合に入れました。得点場面は、いい状態でボールを運んでキープできて、ブエノがいいポジションを取っていました。そこへパスを出したら、うまく決めてくれたので良かったです」
Q:加入1年目の今季。出場した試合ではコンスタントにゴールに絡んでいるが、うまくチームに入れた要因をどう考えるか
「最初からみんなとコミュニケーションが取れていることが大きいと思います。練習の中でさらにコミュニケーションは深まっていますし、チームの手助けが出来ていることは嬉しく思います」
Q:特に直近のリーグ戦2試合は、毎熊選手、柴山選手と組む右サイドのローテーションが光っているが、彼らとの連係について
「日々の練習でやっていることが試合にも出せていると思います。それは自分自身も嬉しいです。特に前節の川崎戦は練習の成果が発揮された試合だと思います。チームとしても、いいパフォーマンスを出せました。この先もこのようなコンビネーションを発揮できるよう、いい準備をしていきたいです」
Q:今節は中央が固い名古屋が相手。よりサイドからの攻撃もカギになりそうだが、意気込みを
「ボールを握る時間はあると思うので、その状態の中から自分たちがどうチャンスを作って得点につなげるかがカギになると思います。練習の成果を発揮したいです。アウェイですが、もちろん勝点3を狙っているので、勝点3を取って帰りたいと思います」