Match Review
- 4/21 名古屋戦
- メディア
試合は支配もセットプレー2発に泣き、今季初の敗戦。開幕からの無敗記録は8でストップ
試合データ(選手・監督コメント/スタッツ)
https://www.cerezo.jp/matches/result/2024042102/
JリーグYBCルヴァンカップ2回戦・いわてグルージャ盛岡戦から中3日。セレッソ大阪は、再びアウェイにて名古屋グランパスとの明治安田J1リーグ第9節に臨んだ。先発はリーグ戦の前節・川崎戦と同じ11人。ルヴァンカップで約1ヶ月ぶりの公式戦出場を果たした香川真司がベンチに入った。
立ち上がりから引いて守る名古屋に対し、試合を支配したのはセレッソ。特にルーカス フェルナンデス、柴山昌也、毎熊晟矢で組む右サイドが優位性を保ち、相手を押し込む。4分、毎熊のFKから田中駿汰がヘディングで狙うと、13分にはCKから決定機。フェルナンデスのキックにファーサイドで舩木翔がヘディングで合わせ、ボールは絶妙なコースに飛んだが、相手GKランゲラックが触り無情にもクロスバーを直撃。惜しくも先制とはならなかった。続く18分にも決定機。舩木の縦パスをレオ セアラが落とし、奥埜博亮、カピシャーバとつなぎ、カピシャーバが縦に突破してクロス。フェルナンデスの折り返しを受けた柴山がペナルティーエリア内でシュートを放ったが、枠を捉え切れずクロスバーを越えた。柴山は29分にもドリブルで持ち運んでシュート。調子の良さを伺わせた。攻勢に出るセレッソは攻から守への切り替えも早く、相手ボールになった瞬間に素早くカウンタープレスを発動。高い位置で奪って2次攻撃につなげるなど、前半は名古屋にほぼ攻撃の機会を与えず、ハーフコートゲームを展開。「理想的な」(登里享平)内容で押し込んだ。もっとも、何度も得たセットプレーの機会も生かせず、スコアを動かすことはできなかった。
後半も開始早々にセアラが起点となりビッグチャンス。毎熊、フェルナンデスの2人で右サイドを突破すると、最後は中で奥埜が合わせてゴールに迫ったが、惜しくも枠を外れた。ただし、後半は選手も入れ替えてきた名古屋に両サイドからチャンスを作られ始めると、65分、CKから先制されてしまう。この試合、相手に与えた最初の決定機が失点につながった。今季ここまでの8試合では全て先制し、1度もリードされた展開はなかったが、今季初めて先制点を許してしまった。それでも2分後、すぐさま同点に追いつく。相手GKからDFに出たパスがズレたところを、フェルナンデスが見逃さずにボールを奪うと、狙い澄まして中へクロス。これをセアラが合わせてゴールネットを揺らした。ここからさらに逆転を目指してセレッソが猛攻を仕掛ける。72分には、登里がドリブルで運び、途中出場の香川、毎熊とつないで右サイドを崩すと、フェルナンデスのクロスにセアラとカピシャーバが飛び込むも、わずかに合わず。失点以降は名古屋にチャンスらしいチャンスは与えず試合を進めていたが、82分、FKの流れから勝ち越しゴールを決められてしまった。土壇場で再び追いかける展開となったセレッソ。それでも最後まで諦めずに同点、逆転を目指して攻めると、85分には、香川のスルーパスに抜け出したセアラに決定機も、シュートはわずかに枠を外れた。
試合はこのまま1-2で終了。リーグ戦9試合目にして、今季初の敗戦となった。もっとも、試合後の監督、選手たちの表情に落胆の色は見られず、「このタイミングで負けたことで、より一層、勝ちたい気持ちが強くなった」と話した登里を筆頭に、どの選手も次節へ向けて気持ちを切り替えていた。押し込んだ中で決め切る攻撃、セットプレーの守備対応と課題も出たことは確かだが、内容的には「準備してきたことができた」(小菊監督)と悲観することはない。「負けた後が大事、ということは監督も話されていましたし、選手もみんな思っていること。連敗しないことが大事」と田中駿汰。次節はホームに戻っての横浜F・マリノス戦。ヨドコウ桜スタジアムにセレッソファミリーのパワーを結集させて、勝点3を掴み取る。