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Match Review

  • 5/26 広島戦
  • メディア

先制されるも、西尾隆矢の今季初ゴールで勝点1を獲得。高強度の広島にも競り負けず、次につながる戦いを披露


試合データ(選手・監督コメント/スタッツ)

https://www.cerezo.jp/matches/result/2024052604/


JリーグYBCルヴァンカップ1stラウンド3回戦・FC琉球戦から中3日。再びリーグ戦に戦いの場を戻し、セレッソ大阪は連勝を目指してホームにサンフレッチェ広島を迎え、明治安田J1リーグ第16節に挑んだ。先発は前節のアビスパ福岡戦から1人変更。負傷明けの毎熊晟矢が右サイドバックに戻った。



ホームでは2017年以来勝利がなく、6連敗中の広島戦。立ち上がりは、そんな相性の悪い相手に攻め込まれる展開に。前からのプレスを外されると素早く縦に付けられ、サイドに展開され、クロスからピンチを招く。CKも前半だけで8本与えたが、守備陣も中でしっかり跳ね返して失点は許さない。前半の途中から、「ブロックを下げて、背後のスペースは消しながら、ファーストライン、セカンドラインを基準に(プレスに行く)という守備の仕方に変えた」(小菊昭雄監督)ことで広島のスピードに乗った攻めを抑えると、攻撃では相手のプレスの網にかからぬよう、ロングボールを多用。特に右サイドのジョルディ クルークスのところで起点を作り、前半終盤は相手を押し込むことに成功した。45分には、クルークスのクロスがファーに流れたところを拾ったルーカス フェルナンデスがカットインからイン巻きのシュート。わずかに枠を外れたが、前半で最も得点に近付いた場面だった。





ただし、後半も入りは広島。前への圧力を受けると、53分、CKから荒木隼人に決められ失点。さらに直後の57分にも、松本泰志に裏に抜け出されて決定的な形を作られたが、ここはGKキム ジンヒョンが左足に当ててビッグセーブ。跳ね返りも西尾隆矢が素早く反応してクリア。何とか2失点目は防いだ。この日が27歳の誕生日でJ1通算150試合と出場となった田中駿汰も、「あのシュートが入っていれば厳しい試合になった。スーパーセーブをしてくれたジンさん(ジンヒョン)に感謝しかない」と振り返ったビッグプレーだった。広島のプレスの前に、思うようにボールを運べなかったセレッソだが、60分を過ぎたあたりから中盤にスペースが空き始め、下からつないで前進。両サイドに活きたボールを届け始める。65分、田中、ヴィトール ブエノ、レオ セアラ、クルークスとテンポ良くつなぐと、クルークスのクロスが相手ゴールを襲う。広島GK大迫敬介に弾かれたものの、ここで得たCKからセレッソが同点に追い付く。フェルナンデスのファーサイドへの正確なキックに合わせたのは西尾。「それまでにはニアに入っていたけど、あの瞬間はGKの後ろに立って、ファーに流れた」と前半からの相手との駆け引きにも勝って、今季初ゴールを決めた。



この得点で息を吹き返したセレッソは、ここから終盤にかけて攻勢を強める。68分には再びフェルナンデスのCKから、今度はニアで西尾が合わせて決定的な形も作ったが、ここは枠の外に飛んだ。77分には、キム ジンヒョンのフィードに途中出場の為田大貴が抜け出し、決定機になりかけたが、相手DFに止められシュートには持ち込めず。ここで得たFKはブエノが蹴り、こぼれたところを奥埜博亮が詰めたがわずかに届かなかった。その後も何度もセットプレーを獲得し、終了間際には清武弘嗣がピッチに入り、後半アディショナルタイムには舩木、為田、清武とつないで左サイドを崩し、清武のクロスにセアラが飛び込む大きなチャンスも作った。しかし、最後まで勝ち越しゴールは奪えず、1-1で試合終了。連勝とはならなかった。



それでも、球際の強い広島にデュエルで負けず、互角に渡り合ったことは収穫。「広島という素晴らしいチームと強度の高いゲームができたことは次につながると思います」と小菊監督も試合を総括。殊勲の西尾も、「全員の『勝ちたい』気持ちが非常に強かった。だからこそ追い付くことができたと思うので、そこはポジティブに捉えてもいい。次は勝点3を取りたい」と前を向いた。次節はアウェイでの京都サンガF.C.戦。苦しかった5月の戦いを経て、6月を勝利でスタートさせたい。


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