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Match Review

  • 6/1 京都戦
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鮮やかな連係から先制も、後半に追い付かれてドロー。上位追撃へ欲しかった勝点3を逃す


試合データ(選手・監督コメント/スタッツ)

https://www.cerezo.jp/matches/result/2024060106/

激闘の末、1-1の引き分けに終わった前節のサンフレッチェ広島戦から中5日。セレッソ大阪は、敵地に乗り込み、京都サンガF.C.との明治安田J1リーグ第17節に臨んだ。先発は前節から1人変更。第10節以来、7試合ぶりに復帰したカピシャーバがジョルディ クルークスに代わり、スタメンに名を連ねた。



「強い矢印を我々に向けてくることが予想された」(小菊昭雄監督)一戦は、指揮官の読み通り、京都が前へ前へとボールを入れてくる立ち上がりに。京都のフィニッシュを託されていたのは豊川雄太。1分、左サイドからのクロスにボレーシュート、6分にも、セットプレーの流れからバイシクルシュートで狙ってきた。いずれも失点には至らなかったが、かつてセレッソでもプレーしたストライカーが試合序盤から牙を剝いてきた。それでも、セレッソも徐々に落ち着きを取り戻すと、相手のプレスを見ながら、つなぐところと背後に蹴るところを使い分け、京都に的を絞らせない。「相手のコンパクトな陣形を縦、横に広げるゲームプラン」(小菊監督)を遂行していく中で、GKキム ジンヒョンのキックも素晴らしく、高精度のフィードを左右へ蹴り分け両ウィングにボールを届けた。14分には、1発のパスからレオ セアラが裏に抜けて決定機になりかける場面もあった。20分過ぎ、京都のセットプレーからゴールも脅かされたが、舩木翔が2度に渡って好ブロックを見せ、相手に得点は許さない。すると33分、セレッソが先制に成功。カピシャーバがドリブルで3人に囲まれながらも突破を図ってファウルを得ると、このリスタートを素早く始めた中から中央を崩し、ゴールに結び付けた。西尾隆矢が縦に入れ、ルーカス フェルナンデスがキープして相手を引き付け、奥埜博亮へヒールパス。相手を置き去りにした中で生まれたスペースに奥埜が進入してスルーパス。ヴィトール ブエノの折り返しをセアラが合わせ、ネットを揺らした。複数の選手の意図が合った素晴らしい得点だった。前半終了間際には、自陣左サイドを突破されて豊川にシュートを許したが、ここはキム ジンヒョンが好セーブで阻止。セレッソが1点リードで折り返した。





「理想通り」(キム ジンヒョン)の展開で進めていたゲームだったが、後半立ち上がりに落とし穴。55分、自陣左サイドでの守備の意識が合わず、京都に前進を許すと、右サイドバックの選手から背後へスルーパスを許す。抜け出したFW原大智のシュートはキム ジンヒョンがセーブしたが、跳ね返りをつながれ、決められた。「前は行くけど後ろは行けていない状態があり、後ろと前の間にスペースが空いてしまった」と西尾も悔やんだように、この場面では守備の連動性を欠き、全体が間延びしてしまった。ここからは、両チームとも選手交代を駆使しながら2点目を狙う。セレッソは、75分に清武弘嗣と為田大貴を投入。清武にボールを集めつつ、打開を図る。86分、京都にネットを揺らされてヒヤリとする場面もあったが、ここはGKへのファウルでゴールは認められず、スコアは動かない。89分、上門知樹と山田寛人が入り、前線4枚を総入れ替えする形でゴールに迫ると、90+6分、清武のパスを受けた上門がボレーで狙ったが、クロスバーを越えた。終盤は相手の陣形も間延びした中で、「ボランチ、トップ下の選手を使いながら、うまくショートパスを使いながら攻めていく」(小菊監督)形でゴールに迫ったが、2点目はならず。勝ち切ることはできなかった。





6月最初の一戦、上位追撃へ欲しかった勝点3は奪えず、「先制した中で追い付かれたことは、自分たちにとっては残念な結果だったと思います」と奥埜。今季13点目とゴール数を伸ばしたセアラも、「がっかりしているのは僕だけではありません。チーム全員がもどかしさを感じています」と落胆の色を隠さない。それでも、「すぐにルヴァンカップもあるので、下を向かず、準備していきたいと思います」と、中3日で迫るJリーグYBCルヴァンカップ プレーオフラウンド第1戦に目を向けた。カップ戦のタイトルへ向け、そして、リーグ戦へつながる戦力の底上げも含め、FC町田ゼルビアとの大事な2連戦に挑む。

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