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Match Preview

  • 6/9 町田戦
  • メディア

まだ決着は付いていない。敵地で2点差をひっくり返し、プライムラウンド進出を目指す

 

FC町田ゼルビアをホームに迎えたJリーグYBCルヴァンカップ・プレーオフラウンド第1戦から中3日、舞台をアウェイに移し、セレッソ大阪はプレーオフラウンド第2戦に挑む。第1戦を1-3で敗れたセレッソにとって、90分での勝ち上がりへ向けては3点差での勝利が必要であり、2点差で勝利すれば、前後半各15分の延長戦に突入する。(今大会は、アウェイゴールルールは無し)。それでも決着が付かない場合はPK戦で勝敗を決めることになる。

 

ホームでの第1戦は、前半6分、ジョルディ クルークスの鮮やかなミドルシュートで先制に成功したが、後半にPKを与えて追い付かれると、1分後に逆転ゴールを許し、終了間際にも3失点目。スコア的にも内容的にも厳しい敗戦となった。もっとも、「1発勝負だったら今日で敗退ですが、幸いにもすぐアウェイで試合がありますので、シンプルにやり返すだけ」と試合後に小菊昭雄監督も話したように、プレーオフラウンドとしての決着は付いていない。“前半”が終わっただけであり、“後半”でひっくり返すことは十分に可能だ。「自分たちも3点取れるポテンシャルはある」(舩木翔)ことを信じて第2戦に臨みたい。もっとも、内容的には教訓にしないといけないことも多かったことは事実。守備面では、1失点目につながったロングボールへの対応、2失点目につながった攻から守への切り替え、3失点目につながった背後への対応など課題が残り、いずれも町田のストロングポイントを存分に生かされた形となった。勝ち上がりへ向けては複数得点が必要になる第2戦だが、町田はこちらが前に出たところをカウンターで仕留めることを狙ってくると思われるだけに、意識を攻撃に傾けるだけではなく、守備面での細かな部分も徹底しなければならない。選手個々へ目を向けても、両サイドのナ サンホやバスケス バイロンの突破力、さらにはエリキのスピードなど、実際に対戦することで体感したことを、第2戦では生かしたい。

 


そうした相手のストロングポイントにも警戒しつつ、得点を重ねていくためには、こちらも相手の隙を見逃さずにカウンターを仕掛けることや、前からのプレス、ボール保持で押し込む時間を作ることが必要になる。守備でのリスク管理を行いつつ、複数得点を奪うという困難なミッションを成し遂げた先に、プライムラウンド進出は見えてくる。容易い作業ではないが、2点差なら十分、挽回可能な範囲でもある。複数得点を目指すチームの急先鋒となることが期待されるカピシャーバも、「アウェイで2点差をひっくり返すために準備してきました。自分自身、コンディションは100%に戻っているので、ベストを尽くしてチームの力になって、次のラウンドへ導きたい」と意気込みを語る。第1戦からメンバーの変更も見込まれる中で、「明日はチームの総合力を示す一戦になる」と指揮官も言葉に力を込める。第1戦を懸命に戦い抜いた選手たちからバトンを受け取って第2戦に出場する選手たちの反発力に期待したい。

 

これまで小菊監督体制でのルヴァンカップでは、就任直後の21年準々決勝・ガンバ大阪戦や、22年準々決勝・川崎フロンターレ戦など、アウェイでの第2戦で、数々のドラマを起こしてきた。最後は“勝ちたい気持ち”をどれだけ強く持てるかも重要になる。試合終了の笛が鳴るその瞬間までチーム全員で戦い抜き、タイトルへ一歩近づくプライムラウンド進出を目指す。


試合前日コメント

小菊 昭雄監督


Q:第1戦の試合後は「やり返す」という言葉もありましたが、改めて、プレーオフラウンド第2戦へ向かう意気込みについて

「私たちが求めるモノはハッキリしています。攻守でやるべきことは、全員で強く共有しています。ボールを奪いにいく、ゴールを取りに行く、その目的をチーム全員で共有しながら、選手たちは誰一人諦めることなく、『やり返す』という強い気持ちを持って、ここ数日も素晴らしい準備をしてくれました。明日は強い気持ちを持ってアウェイに向かい、試合に臨みたいと思います」

 

Q:町田はリーグ戦とはメンバーが変わり、異なるキャラクターの選手が出場してきたが、そうした町田と1回戦ったことで、改めて得た教訓、第2戦に生かしたいことは?

「(第1戦は)町田の総合力の高さを痛感したゲームでした。選手も大きく変わっているので、リーグ戦から戦い方に変化が起こることは予想していましたが、高さを存分に生かしたサッカーから、下のパスや速さを生かしたサッカーを全うしてきました。そのあたりの使い分けが上手くて強かなチームだと感じました。クオリティーの高い選手がたくさんいることも感じました。ただし、私たちも、第2戦は総力戦として、ホームでの借りを返したい。明日はチームの総合力を示す一戦になると思います」

 

カピシャーバ選手


Q:プレーオフラウンド第2戦に挑む意気込みについて

「ホームで戦った第1戦は、前半は良い戦いをしましたが、後半にペースが相手に移って2点差で負けたことは悔しいです。ただ、第2戦に向けてやらないといけないことをもう1回、話し合って、アウェイで2点差をひっくり返すためにいい準備をしてきました。難しい状況ですが、次のラウンドに進めるよう頑張ります」

 

Q:守備のリスク管理も行いつつ複数得点が必要になる状況だが、攻守のバランスについて

「試合の中で頭を使いながらプレーしないといけないことは確かであり、難しい試合にはなります。ただ、2点差があるため、自分たちとしては点を取りに行かないと、次に進めません。相手にスペースを与えないことも意識しながら、2点差を追い付いて逆転する準備はしてきました。自分自身、コンディションは100%に戻っているので、ベストを尽くしてチームの力になって、次のラウンドへ導きたいです」

 



Q:やはり先制点が重要になる?

「そうですね。先制点を取って、2点目も取りたいです。相手がどう戦ってくるか、みんなで意思疎通しながらプレーして、頭を使いながらも常に前に出て、2点差をひっくり返したいです」


試合情報

YBCルヴァンカップ プレーオフラウンド 第2戦 vs.FC町田ゼルビア 14:00キックオフ @町田GIONスタジアム

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