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Match Preview

  • 6/12 JLFC戦
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ルヴァンカップ敗退も糧に挑む天皇杯。頂点へ向け、好スタートを切りたい


FC町田ゼルビアとのJリーグYBCルヴァンカップ・プレーオフラウンド第2戦から中2日。休む間もなく舞台を天皇杯に移し、セレッソ大阪は、大分県代表ジェイリースFCとの天皇杯2回戦に臨む。


ルヴァンカップ敗退のショックも残る中での戦いになるが、このタイミングで新しい大会が始まることは、気持ちの切り替えという面ではプラスに働くかもしれない。今大会を迎えるにあたっては小菊昭雄監督も、「いいタイミング」と語る。「ルヴァンカップに関しては、選手、スタッフとも深い思いを持って臨んだ大会でしたので、あのような形で終わってしまい、ショックも大きいですが、逆に言えば、このタイミングで天皇杯が始まることは、いいタイミングで初戦を迎えることができると思います」と2回戦に臨む心境を話す。選手それぞれに悔しさも残っていると思われるが、目の前の試合に全力を尽くし、次なる戦いに歩みを進めていきたい。昨年の天皇杯2回戦でプロ初ゴールを決めた阪田澪哉は、「とても印象深い楽しみな大会」と、天皇杯について話す。今年の2回戦でも、成長著しい彼や北野颯太ら若手の活躍は楽しみだ。また、ルヴァンカップではジョルディ クルークスや上門知樹、奥田勇斗らが好パフォーマンスを披露したが、引き続き、リーグ戦での出番が少ないプレー機会に飢えた選手たちのアピールにも期待したい。



対戦相手のジェイリースFCは九州リーグに所属しており、天皇杯の大分県予選決勝では、JFLを戦うヴェルスパ大分に2-0で勝利。カテゴリーとしては格上にあたる相手を下して初の天皇杯出場を果たすと、1回戦では徳島県代表のFC徳島を延長戦の末に1-0で勝利し、2回戦にコマを進めてきた。公式戦でJリーグチームと対戦するのは初めてであり、モチベーションは高いだろう。セレッソとしても、そうした相手の強い意気込みを跳ね返すメンタルを持って挑むことが重要だ。J1経験のあるベテラン選手に加え、J2やJ3でプレー経験のある選手も多く、「攻撃は素晴らしいパスワークで攻めてくる。守備でも強度高く、全員で前から圧力をかけてくる」(小菊監督)チームだが、技術・戦術でも相手を凌駕していきたい。選手個々を見れば、清武弘嗣と大分トリニータU-18で同期の小手川宏基も所属している。両者のマッチアップが実現すれば、それも楽しみなポイントだ。


「どの大会も初戦は大切であり、危険な試合。明日も開始から100%の集中力とメンタリティーで臨みたい」と指揮官は気を引き締める。例年、天皇杯では下のカテゴリーに所属するクラブが上を倒すジャイアントキリングが起きている。セレッソとしても何度か経験しているだけに、決して油断することなく試合に入り、頂点へ続く道のりの第一歩を刻みたい。

 

試合前日コメント

小菊 昭雄監督


Q:ルヴァンカップで敗退した直後であり、よりタイトルへ向けた思いも増した中での試合になると思うが、天皇杯へ臨む意気込みについて

「まずルヴァンカップに関しては、選手、スタッフとも深い思いを持って臨んだ大会でしたので、あのような形で終わってしまい、ショックも大きいですが、逆に言えば、このタイミングで天皇杯が始まることは、いいタイミングで初戦を迎えることができると思っています。昨日、今日と、非常に集中した素晴らしい雰囲気でトレーニングできましたので、このタイミングで試合ができることを嬉しく思っています」


Q:対戦相手のジェイリースFCについて。チームとしての特長と試合のポイントについて

「数試合、見ましたが、Jでの経験が豊富な選手が多く、個々で見ても素晴らしい選手が揃っています。攻撃は素晴らしいパスワークで攻めてきます。守備でも強度高く、全員で前から圧力をかけてくる素晴らしいチームです。どの大会も初戦は大切であり、危険な試合です。明日も試合開始から100%の集中力とメンタリティーで臨みたいです」

 

Q:阪田選手の最近の成長ぶりについて

「澪哉は元々、前の選手ですが、毎熊のように、スピードがあり、体の無理も利きます。強度の高いディフェンスから、一気に攻撃へ出ていく。そういったスピードと攻撃力があり、守備でも体の強さがありますし、ヘディングも強いです。バランスの取れた選手であり、サイドバックとして、攻守にできることを増やしている状況です。元々、突破からのクロスは素晴らしいモノを持っていましたが、最近では、中での役割、ゲームを作るところからフィニッシュまで。その部分での成長も著しいです。マイクのように、将来が楽しみな選手です。技術のベースが高いので、前(ウィング)でも後ろ(サイドバック)でも、右でも左でもできる選手ですので、大事に育てていきたいですし、明日の試合も楽しみです」

 

阪田 澪哉選手


Q:天皇杯はどういった思いのある大会ですか?

「昨年は最初の1試合だけ出させてもらい、プロ初ゴールを決めた試合でもあるので、とても印象深いです。楽しみな大会です」


Q:明日の試合では、チームとして、個人として、どのようなプレーを見せたい?

「先週、ルヴァンカップで敗退して、一つタイトルを失ってしまった。チームとして、リーグでの優勝を目標に戦っていますが、天皇杯でタイトルを獲ることも目指しています。相手も分析した中で、とてもいいチームだと思いますし、難しい試合になると思いますが、しっかり勝ちたいです。個人としても、結果を意識してプレーしたいです」



Q:現在はサイドバックでプレーしているが、手応えと、どのような思いでプレーしている?

「サイドバックは自分の特長を生かしやすいポジションだと思っています。近くに毎熊選手という、尊敬できるお手本がいますし、左もカケくん(舩木)やノボリさん(登里)がいます。そういった選手たちの技術やポジション取りを見て学ぶことは多いですし、やれることは増えてきたと思っています。元々、前のポジションでプレーしていた分、守備で強度が課題になることもあるのですが、気持ちで(カバーして)やっていこうと思っています」

 

試合情報

天皇杯 JFA 第104回全日本サッカー選手権大会 2回戦 vs.ジェイリースFC 19:00 @ヨドコウ桜スタジアム

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