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Match Preview

  • 6/22 磐田戦
  • メディア

リーグ前半戦ラストの一戦。攻守一体で立ち向かい、連勝で上位をキープして折り返したい

勝点で並ぶ浦和レッズに勝利した前節から中6日。セレッソ大阪は、アウェイに乗り込み、ジュビロ磐田との明治安田J1リーグ第19節に臨む。リーグ前半戦のラストとなる今節。連勝で折り返し、勢いを付けて後半戦に臨みたい。

今節で一巡するリーグ戦。振り返ると、開幕から8戦無敗というクラブ新記録を樹立し、好スタートを切った一方、第9節の名古屋グランパス戦で今季初黒星を喫すると、そこから6戦未勝利という苦しい時期も味わった。ただし、この間も、GKキム ジンヒョンやDF西尾隆矢ら複数の選手が継続することの重要性を口にすると、第15節のアビスパ福岡戦からは4試合負けなしと復調。再び上昇気流に乗り始めている。「開幕してから良い調子で来ていた中で、少なからず満足していた部分があったのかも知れません。シーズンを通して勝ち続けることの難しさも感じました。チーム全体として、今はまた良い状態だと感じています」と西尾はこれまでの戦いを振り返る。上位を追撃し、後半戦に再び優勝争いに加わっていくためにも、今節の磐田戦を勝利で終えることは必須。前節と同様、無失点で進めていく中で、攻撃陣がしっかりと得点のチャンスを生かし、先制点につなげていきたい。また、後半戦は、ここまで13点と攻撃を牽引してきたレオ セアラに次ぐストライカーの台頭も求められる中、今節は上門知樹や渡邉りょうら、調子を上げているFWのゴールにも期待したい。



対する磐田は、昇格1年目の今シーズン、ここまで5勝4分9敗で16位。日本代表のコーチとして森保一監督を支えていた、横内昭展監督の下「攻守に全員が役割を全う」(小菊昭雄監督)した戦いぶりを見せている。前節のFC東京戦は、相手にボールを持たれる時間こそ長かったが、組織的な守備で対応すると、前半にCKからリカルド グラッサが先制点。終盤に追い付かれて勝利こそ逃したが、シーズン序盤に得点を量産したジャーメイン良も復帰し、長身のマテウス ペイショットとの2トップは強力だ。スタッツを見ると、1試合平均クロス数、1試合平均空中戦勝利数とも3位。攻守において、サイドからのボールに高さと強さを発揮している。前節、クロスから失点を喫したセレッソとしては、しっかり対応したいポイントとなる。もっとも、そうしたJ1屈指の2トップとの対峙について、「色んなタイプのFWと対戦できることは、自分としても、いい経験。そこで勝ち切れたら成長できるし、自分の価値も上がる」と西尾は腕を撫す。今週の公開練習では、守備の対応にも時間を割いた中、「しっかりと全員で良いポジションを取って、跳ね返すこと。声を掛け合うことで解決できることもある」と小菊監督。際(きわ)での争いも含め、競り負けない強さを全員で発揮していきたい。

前節、浦和に勝利し、6位に順位を上げたセレッソ。上位との勝点はまだ少し離れているが、「自分たちが1試合1試合、勝つことで、上位の背中も見えてくる」(小菊監督)。まずは敵地での今節を勝利で飾り、連勝でリーグ前半戦を締めくくり、次節以降のホーム連戦に弾みを付けたい。

試合前日コメント

小菊 昭雄監督


Q:ジュビロ磐田のここまでの戦いぶりと、警戒するポイントについて
「磐田は攻守に安定しているチームです。ハッキリしたカラーがあって、2トップの質は高いですし、サイド攻撃は脅威です。守備はハイプレスとブロックを組んで粘り強く全員でハードワークする。そうしたチームカラーがしっかりしているチームだと思っています」

Q:第15節のアビスパ福岡戦からリーグ戦は2勝2分と負けなしです。後半戦に向けて巻き返したい中で、明日のリーグ前半戦ラストをどう締めくくって、後半戦に臨みたい?
「あっという間に明日の試合で一巡目の最終戦になります。開幕から紆余曲折、色々ありました。連勝できた時期、なかなか勝てない時期、色んな流れもありながら、ここ4試合は2勝2分です。システムや役割も変えながら、チームが安定して戦えるようになってきたことは、選手たちの成長を感じます。この安定をさらなる強さに変えていけるように、明日の試合も大事な試合になります。前回の浦和戦では、上位に踏みとどまれるかどうかの大一番をしっかり勝つことができました。明日も勝つことで、上位をキープして折り返すことができます。そういった意味でも明日は大切な試合になります」

Q:前節の試合後、「3点目を取れるチームになった時、優勝争いの権利が発生する」という言葉もありました。その意味でも、上門選手や渡邉選手の働きは重要になると思うが、彼らにFWとして期待することは?
「その両選手は、今、素晴らしい状態にあります。ここまではケガやコンディション不良もあり、少し波に乗り切れない時期もあったのですが、今はケガも癒えて、2人ともコンディションは100%の状態です。毎試合、競争しながらベストの11人を選ぶ、ベストの18人でゲームに臨むことは私も大事にしています。今、名前が挙がった2人は明日の試合で結果が出ると、私自身も楽しみにしています」

 

西尾 隆矢選手


Q:今節でリーグ前半戦も終わります。振り返ると、6戦未勝利という苦しい時期もあったが、現在は4戦負けなしです。現在のチーム状態をどう感じていますか?
「僕自身が感じるのは、チーム全体として、今は良い状態だと感じています。前節もしっかり勝ち切ることができました。前半戦を振り返ると、勝点3を落としてしまった試合もありましたが、直近はまた勝点を重ねることができています。今の流れを継続して、折り返しの試合となる明日もしっかり勝点3を取って、勢いに乗っていきたいです」

Q:振り返ると、リーグ3連敗となったアウェイのFC町田ゼルビア戦の後も、「ブレずにやり続けることが大事」と話していましたが、そうした思いが現在の復調にもつながった?
「そうですね。開幕してから良い調子で来ていた中で、少なからず満足していた部分があったのかも知れません。そうした自分自身の甘さもあり、苦しい時期にもなりました。シーズンを通して勝ち続けることの難しさも感じました。ここからも1試合1試合が大事になることは身に染みて分かっているので、連戦ということもありますが、まずは目の前の試合で100%以上を出し切ることをやっていかないと、上位には食い込んでいけません。チーム全体で、1試合1試合を大事に戦っていきたいです」 

Q:今節の相手、ジュビロ磐田はクロス数も多く、前線には長身の選手もいます。前節はクロスからの失点もありましたが、今節も空中戦のバトルは試合のカギを握りそうです。前節からの修正も踏まえて、今節に臨む意気込みを
「前節も終盤に自分のところでクロスから失点しました。サイドバックの(奥田)勇斗ともコミュニケーションを取ってやらないといけません。今週も映像で振り返りながら、クロスの分析もしています。対策というより、意識で変わる部分でもあると思うので、勇斗とコミュニケーションを取って、しっかり守りたいです」



Q:前節、ジャーメイン良選手が復帰して、マテウス ペイショット選手と縦関係で並ぶ時間帯もありました。強力な2トップだが、守備陣としてはどう対応するイメージですか?
「もちろん、高さもありますし、空中戦でのヘディングが強いことは映像を見れば分かりますが、素直な気持ちとしては、ジャーメイン選手も復帰して、明日対戦できれば嬉しいですし、楽しみな気持ちです。そうした(強力な)2トップを無失点で抑えれば自分の価値も上がりますし、チームとしても勢いに乗れます。素直に対戦が楽しみ、という気持ちが強いです」

Q:「この半年、様々な経験したことがプレーにも出ている」という小菊監督の言葉もありましたが、精神面の成長がプレーにも表れているように見えるが、自分自身ではどう感じていますか?
「小菊監督も『日常が全て』と常に仰っていますが、僕自身も日頃の積み重ねが結果に出ると思っています。何か変化があったというより、目の前の練習や試合で120%を出すことが成長につながると思っています。もちろん、U-23日本代表でいい経験をさせてもらっていることは事実ですし、第三者である周りの方にそう気付いてもらえるということは、自分も少しは成長できているのかなと思います。それは日々の積み重ねだと思うので、これからも1日1日を精一杯、取り組んでいきたいです」

Q:今シーズンはU-23日本代表での活動があって、チームを離れる時期もありますが、そこは難しさなのか、気分も変わって切り替えてやりやすいのか?
「僕自身は、チームはチーム、代表は代表と切り替えています。代表に呼んでいただけることは光栄なことですし、そこで経験を積ませてもらっていることは、自分にとっても良い経験になっています。そうした活動に対し、チームも後押ししてくれているので、そこはチームに感謝しています。代表から戻ってすぐ試合に使ってもらえることも有り難いです。移動やコンディションは言い訳に過ぎないので、そこにストレスを感じることもありません。試合に出られることに感謝してプレーしています」

試合情報

2024明治安田J1リーグ 第19節 vs.ジュビロ磐田 18:30キックオフ @ヤマハスタジアム(磐田)

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