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Match Preview

  • 6/30 名古屋戦
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開幕8戦無敗を止められたリーグ前半戦のリベンジを果たし、連勝で上位を追撃したい


後半戦のスタートを勝利で飾った前節のサガン鳥栖戦から中3日。セレッソ大阪は再びホームに名古屋グランパスを迎え、明治安田J1リーグ第21節に臨む。3連戦の3試合目、総力を結集させ、連勝で上位に食い込んでいきたい一戦だ。


前節の鳥栖戦は、立ち上がりから相手を圧倒する素晴らしい入りを見せると、8分、ルーカス フェルナンデスのクロスが相手のオウンゴールを誘って先制に成功。その後も幾度となくチャンスを作るなど、素晴らしい内容の試合を演じた。そうした中で追加点を奪えなかったことは反省として残ったが、後半の終盤、相手に押し込まれた時間帯でも集中力を切らすことなく全員で守り抜き、5試合ぶりのクリーンシートを達成したことは大きな収穫となった。自身、歴代4位となるJ1通算112試合目の無失点を記録したGKキム ジンヒョンも、「ゴール前でのコミュニケーションは(最終ラインの)4人と取るようにしています。僕から一方的に言うのではなく、みんなの意見も聞きながらやっています」と話す。ロングカウンターに特長がある名古屋に対し、背後のスペース管理など今節も選手間でのコミュニケーションは重要になる。互いに声を掛け合い、連係を取り合って、2試合連続での無失点を目指していきたい。攻撃面では、直近は2試合続けて上門知樹がトップ下に入っているが、ライン間でうまく受けるだけではなく、背後を狙う動きで相手を押し下げる役割も果たしている。好調を維持するレオ セアラとともに、今節も「相手の最終ラインを破壊する動き」(小菊昭雄監督)を見せていきたい。



名古屋とは、前半戦は第9節にアウェイで対戦し、1-2で敗れた。開幕からの8戦負けなしを止められた試合であり、終始、相手を押し込みながらの敗戦という内容面も含め、「間違いなく、悔しい負け方」(キム ジンヒョン)をした思いは強く残っている。「私にとっても選手たちにとっても、(当時の)敗戦の悔しさは今も胸に刻まれています。明日、ホームでリベンジする機会があることを高いモチベーションにして、全員で向かっていきたい」と指揮官は勝利でやり返すことを誓う。あの試合を振り返ると、前半からボール支配で上回りながら、好機で先制点が取れなかったことが試合を難しくした。それだけに、前節の鳥栖戦と同様、入りで優位に立ち、先制して試合を進めることが勝利を手繰り寄せるためには重要になる。また、「1発で仕留めることができる選手がたくさんいる」(小菊監督)名古屋に対し、1点差で終盤を迎えると、セットプレーも含めて気の抜けない時間が続いてしまう。セレッソとしては、前節の課題になった追加点を奪い、相手を突き放す姿勢を強く持つことも求めていきたい。


シーズン後半戦のスタートを勝利で飾り、ここからさらに連勝を伸ばしていきたい今節。「明日は優勝争いのキーポイントになる試合だと思っています。今は6試合負けなしですが、この試合にも勝って、また優勝争いができるようにやっていきたい」と桜の守護神も語るように、改めて「リーグ優勝」という目標を明確に視界に捉えるためにも、第9節での敗戦を払拭し、前に進んでいくことは重要になる。「セレッソファミリーの皆様の力強い後押しを受けながら、今の流れを加速させる連勝を飾りたい」と小菊監督。今シーズンの行方も占う大一番だ。


試合前日コメント

小菊 昭雄監督


Q:名古屋には、前半戦の対戦では悔しい思いをしました。そのリベンジの意味合いも含め、今節に臨む気持ちは?

「前半戦のアウェイでのゲームは、私にとっても選手たちにとっても、敗戦の悔しさは今も胸に刻まれています。開幕から8試合負けなしで首位を走っていた状態での敗戦で、当然、悔しい思いは今も強く残っています。明日、ホームでリベンジする機会があることを高いモチベーションにして、全員で向かっていきたいです。相手のストロングポイントはハッキリしています。セットプレー、カウンター、その良さを出させないようにして、我々の良さを存分に発揮して、内容を伴った勝利を飾りたいと思っています」

 

Q:今節の重要性と、中3日での3連戦の3試合目ですが、チームマネジメントについて

「中3日での連戦ですが、その前は1週間、休養も取れましたし、真夏の連戦ではないので、逆に心身ともにコンディションも充実していると感じます。今日の練習でも元気に取り組んでいましたし、この3日間もうまく調整できたと思います。私たちの目標である優勝を目指すためには、連勝がマストになります。明日またホームでやれることも力に変えて、セレッソファミリーの皆様の力強い後押しを受けながら、今の流れを加速させる連勝を飾りたいと思います」

 

Q:2試合続けて先発こそ同じですが、ベンチメンバーは入れ替えも行っています。メンバー入りを懸けた競争も激しいように映りますが、そうしたチーム全体の競争力について

「少しケガやコンディション不良で離脱している選手もいますが、キャンプから変わらずいいトレーニングを意識高く、強度を高くやれています。その中で私は正当にジャッジする、1試合1試合、ベストの18人を選ぶ。そこはブレずにやっていきたいです。今回も、前回、勝ったからと言って同じ18人で臨むつもりもないですし、ベストの18人で毎試合、臨む。それは選手ともキャンプから共有していることですので、これからも大事にしていきたいです」

 

Q:ヴィトール ブエノ選手と上門選手の使い分けについて。それぞれの良さや課題もあると思いますが、彼らのポジション(トップ下)で大事にしていること、求めていることは?

「ブエノに関しては、オン・ザ・ボールのパフォーマンスは素晴らしいですし、彼にしかできないプレーもたくさんあります。守備も意識を高くやってくれて、守備での貢献も良くなってきています。その中で、少し課題として、彼とも映像を見ながらマンツーマンでミーティングもしているのですが、今回、彼に指摘したのはポジショニング、立ち位置です。後ろから安定して前進していく中で、彼のタスクは最後の仕上げのところ、ゴールやアシスト。そこにこだわったポジショニング、パフォーマンスに集中して欲しいと強く共有しました。今後、そうしたタスクをしっかりと把握しながら、より彼の怖さを発揮できると思っています。ジョーに関しては、前線と最終ラインをつなぐ潤滑油として、色んなことをやってくれています。守備での貢献もそうですし、攻撃でも相手にとって嫌なポジションでボールを受けたり、相手の最終ラインを破壊する動き出しも含め、チームとしてのバランスを取れることが彼の良さだと思っています。もちろん、彼も得点力やアシスト能力も高いです。(渡邉)りょうもケガから復帰し、山田も将来性を感じる選手です。競争の中から、そういった良さを私自身もより引き出して、チームとしてコンビネーションを奏でられるようにやっていきたいです」

 

Q:前節の試合を見ると、舩木選手が縦横無尽に動いていたが?

「翔はそれができるだけのクオリティーがある選手です。それはノボリ(登里)もそうですし、奥田勇斗もそうです。サッカーIQやクオリティーを兼ね備えているからこそできるプレーでもあります。私の掲げるサイドバック像もそうですが、現代サッカーでのサイドバックは、攻守にたくさんのタスクを全うする選手でしか務まらない時代になっています。そうしたサイドバック像を翔にも体現して欲しいですし、それができる選手だと思っています」

 

Q:名古屋について。前節は森島選手をボランチで起用したり、4バックも試したり、色々と試行錯誤している様子も見受けられるが?

「どのチームにも色んな流れがあり、チームの状況は日々変わります。その中で、名古屋も色んなトライをされていると思います。そこはチーム全体で共有しながら、間違いなく言えることは、1発で仕留めることができる選手がたくさんいる怖いチームですので、90分間、集中力を切らさずに、アラートに全員で粘り強く戦うことが大事になると思っています」

 

Q:名古屋はロングカウンターからの得点率が高いが、そうした良さを出させないために必要になることは?

「もちろん、そこは一番警戒しないといけないところです。ただし、それを警戒し過ぎるあまり、ボールが常に相手の外ばかりを動くことになれば、相手のディフェンスラインも崩れません。勇気を持って中央を差していくこと、ボランチを基準にゲームを作りながらも、ファイナルゾーンではクサビを打ち込んでいくプレーも必要になってきます。そこを狙いながら、もし取られた場合は、カウンタープレスで全員で襲い掛かること、リスク管理は徹底したいと思います」

 

Q:先日、監督自身、J1通算100試合を達成されました。改めて、その数字に関しての思いはありますか?

「いつも思っていることですが、100試合という数字を監督として叶えることができたのも、選手たち、スタッフの支え、頑張りのおかげです。それに尽きます。クラブスタッフの皆さん、セレッソファミリーの皆さんの応援、サポートに対し、感謝の気持ちしかないです。1試合1試合、これからも精一杯、指揮を執っていけたらと思います。昔から、私は若い選手に言ってきたのですが、『J1で200試合に出場することができたら、大したもんだ』と。逆に、『そこに辿り着かなかったら、自分の努力不足だと思え』と。そういったことを当時、若い選手には言ってきましたが、改めて自分にその言葉を向けたいですし、言い聞かせたいと思います。私自身も1試合1試合を精一杯、戦いながら、200試合に目標をもって、やっていければと思います」

 

Q:試合数という意味では、今節は、出場すれば奥埜選手がJ1通算300試合、鳥海選手がJ通算150試合を達成されますが、彼らの良さと、その数字について

「2人とも私のサッカーには欠かせない選手です。その試合数をこなす能力、クオリティー、素晴らしい力を持っています。ケガが少ない選手だとも感じますし、そこは本人の努力以外にも、ご家族やスタッフの支えもあると思いますので、改めてそうした方々に感謝の気持ちを持って臨んで欲しいです。感謝の思いも胸に、これからも努力して、チームの中心として輝いて欲しいです。オクに関しては、攻守にどこでも存在感を発揮する素晴らしい選手です。技術も高く、得点感覚もあり、セカンドボールの回収やボールを奪う力もある。課題を探す方が難しい選手です。トリに関しても、スピードがあって高さがあって、守備範囲はJ1でも屈指のCBだと思っています。まだまだ上を目指して欲しいですし、彼にも常に言っていますが、『本気で代表を目指してトレーニングして欲しい』と伝えています。まだまだ成長できる選手だと思っています」


キム ジンヒョン選手


Q:再び開幕当初のような、負けにくいチームになってきたが、現状をどう感じていますか?

「負けないチームにはなってきましたが、もう少し勝利が多かったらと思っています。ただ、1シーズンを通して勝てない時期はあるので、そこでブレずにやれたことが一番良かったと思います。最近はまた勝ち切れるようになってきたので、これからが一番大事だと思います」

 

Q:システムを少し変えながら守備も安定してきました。現在のディフェンスラインは西尾選手、鳥海選手、奥田選手、舩木選手と若い選手も多いですが、そうした選手たちを後ろから支える上で、心掛けていることはありますか?

「ある程度、みんな経験している選手ですし、そこまで細かく言うことはないです。隆矢と勇斗は最近、出始めて、いい感じで成長していると思います。まだ若いので、自分がやれることをしっかりやり切ればいいと思います。ゴール前でのコミュニケーションは4人と取るようにしています。4人とも声を出せますし、僕から一方的に言うのではなく、みんなの意見も聞きながらやっています。充実しています」

 

Q:前節の結果、J1での無失点が112試合となり、東口順昭選手を超えて歴代4位となりました。この記録について、何か思いはありますか?

「気にしていなかったですね(笑)。なるべく無失点で試合を終わらせたい気持ちは毎試合あります。そういう気持ちで臨めば、また記録も伸ばしていけると思っています」



Q:シーズン前半の名古屋戦では悔しい思いをしました。今節に臨む抱負をお願いします。

「間違いなく、悔しい負け方でした。開幕からいい状態で進んでいた中での負けだったので、それも含めて凄く悔しい気持ちでした。ただ、もちろん負けることもあるので、明日、その分もしっかり勝ちたいです。明日は優勝争いのキーポイントになる試合だと思っています。今は6試合負けなしですが、もっと上を目指していきたいですし、この試合にも勝って、また優勝争いができるようにやっていきたいです」

 

Q:名古屋の印象については?

「相手のことを細かく考えるより、僕らの戦術にフォーカスして臨みたいです。ただ、相手は高い選手が多く、セットプレーに強みがあるので、全員で集中して、しっかり防ぎたいと思っています」

 

Q:名古屋の得点としては、ロングカウンターが占める割合が高いが、そうしたロングカウンターへの対応について

「まずボールホルダーにしっかりプレッシャーをかけることが大事だと思います。僕らもラインが高いですし、相手には速い選手も多いので、その駆け引きも勝負になります。ディフェンスのカバーも大事にしたいです。ボールホルダーへのプレッシャーも、バラバラで行くのではなく、まとまってタイミングよくプレッシャーをかけていきたいです」

 

Q:前からのプレスという意味では、今年は昨年以上にレオ セアラ選手の貢献が光るが、その姿はどう映っていますか?

「後ろからしたら助かっています。レオもそうですが、ジョー(上門知樹)もその駆け引きがうまい。監督もそこは規律として求めているので、レオもジョーもしっかりタスクを全うする気持ちは強いですし、誰が出てもそこはしっかりやってくれると思います」

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