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Match Preview

  • 7/10 甲府戦
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天皇杯、前々回大会王者との対戦。夏場の連戦、総力を発揮し、ラウンド16進出を目指す

 

直近のリーグ戦、東京ヴェルディとの明治安田J1リーグ第22節から中3日。舞台を天皇杯に移し、セレッソ大阪は敵地に乗り込み、ヴァンフォーレ甲府との天皇杯3回戦に臨む。


現在、リーグ戦では8戦負けなしと安定感を発揮し、勝点を積み重ねているセレッソだが、当然、天皇杯もタイトルを目指す重要な大会。明日の3回戦も、「一つでも上のステージに進むために、結果が全ての試合」(平野)になる。もっとも、アウェイという環境で相手のモチベーションも考えると、決して楽な試合にならないことは確か。「こういう試合で良くないパターンは、自分たちから崩れること。うまくいかない時間帯もあると思うので、そういうところでの修正力も必要」と平野は話す。90分の中で、しっかりゲームをコントロールすることが何より重要であり、訪れたチャンスをしっかり決め切り、相手の時間帯をしっかり耐える。そこから2点、3点と追加点を目指す。言葉にすれば簡単だが、実際にピッチで表現することは、そう容易いことではない。それでも、自身のパフォーマンスをしっかり発揮することがこの試合での勝利に直結し、今後のリーグ戦にもつながっていく。直近のリーグ戦から選手の入れ替えも予想される中、「少し試合から離れている選手もいるのですが、自分の立ち位置をしっかり勝ち取って欲しい。チームに勝利をもたらすことと、自己犠牲をしながらも、各自の良さを前面に出して欲しい」と小菊昭雄監督も期待を寄せる。どんな内容でも勝利することがこの試合の最大の目的だが、今後のリーグ戦へ向けた収穫も得たい一戦だ。

 


対戦相手の甲府は明治安田J2リーグに所属しており、現在は6勝7分10敗の15位。リーグ戦では9試合勝利がなく、やや苦しんでいる。7月に入り、篠田善之前監督に代わって、大塚真司コーチが監督に昇格するなど指揮官の交代も行われた。もっとも、そうした状況だけに、選手一人一人の“現状を変えていこう”とするエネルギーは高まっていると思われ、フラットな状態からアピールする気持ちも強いだろう。セレッソとしても、まずは試合に臨む心構えで負けないことが大切だ。その上で、5バックで固めてくるであろう相手の守備をいかに打開するかがポイントになる。「ボランチを基準にボールを動かし、中央とサイドを使い分け、最後はやはりフィニッシュ、しっかりと決め切る」(小菊監督)ことが求められる。甲府もリーグ戦に挟まれた日程であり、メンバーは読めない部分もあるが、今季ここまでの数字としては、J1でも実績のあるアダイウトンがチーム最多の8得点を記録。J1得点王を獲得した実績もあるピーター ウタカも7得点を挙げている。彼らは「1人、2人でゴールを奪える」(小菊監督)力もあるだけに、セレッソとしてもカウンターには十分警戒したい。

 

甲府は前々回大会の優勝チームでもある。当時は北海道コンサドーレ札幌、サガン鳥栖、アビスパ福岡、鹿島アントラーズ、そしてファイナルではサンフレッチェ広島と、J1クラブを次々と撃破した。当時のメンバーも多く残っているだけに、格上カテゴリーとの対戦で勝ち切る術は熟知しているだろう。セレッソとしても、そうした相手の術中に嵌らないよう、「自分たちがしっかりやることをやる」(平野)姿勢で臨み、しっかりとラウンド16進出を果たしたい。


試合前日コメント

小菊 昭雄監督


Q:ヴァンフォーレ甲府の印象について

「甲府は2年前の天皇杯のチャンピオンチームですし、ACLの決勝トーナメントにも進んだ素晴らしいチームです。個人で見ても、J1で実績を残した選手が多数います。チームとしても、個人としても、クオリティーの高いチームだと思っています」

 

Q:普段、対戦経験の少ない相手との試合で大事になることは?

「相手のストロングポイントは今日のミーティングでも全員で共有しました。1人、または2人でゴールを奪える選手がいます。カウンターをどう防ぐかはポイントになります。攻撃では、ボランチを基準にボールを動かし、中央とサイドを使い分け、最後はやはりフィニッシュ、しっかりと決め切る(ことが大事)。それがないと、逆にカウンターの危険性は高まります。しっかりと攻撃でボールを動かしてゲームをコントロールすること。全員でリスクマネジメントすること。そこが大事なポイントになると思います」

 

Q:直近のリーグ戦から選手の入れ替えも予想されるが、明日の選手たちに期待することは?

「もちろん、1発勝負のタイトルが懸かった大切な試合。まずは勝つことが一つ。もう一つは、試合でしっかりパフォーマンスを表現して、少し試合から離れている選手もいるのですが、自分の立ち位置をしっかりと勝ち取って欲しい。逆に言えば、明日の試合でパフォーマンスが表現できなければ、自然と序列が下がるのが、この世界の常。まずはチームに勝利をもたらすことと、自己犠牲をしながらも、各自の良さを前面に出して欲しいと思っています」

 

Q:平野選手の直近のパフォーマンスについて

「キャンプで、少しケガで出遅れてしまったのですが、私が求めているゲームコントロールを発揮してくれています。攻守に渡ってゲームを読む力があって、クオリティーも高く、経験もあります。今は素晴らしいコンディションにあると思いますし、明日の試合だけではなく、リーグ戦でも大切なキーマンになると思っています」

 

平野 佑一選手


Q:リーグ戦でも出場機会が増えています。試合勘を含めた自身のコンディションについて

「ケガで出遅れたのですが、徐々に試合にも絡めて、ルヴァンカップ、天皇杯と90分出る機会も増えて、セレッソが求める強度にも慣れてきました。元々、自分も強度は出したいですし、出せると思っているので、ようやく自分の体とフィットしてきた感覚はあります」

 

Q:中3日で公式戦があること、試合が続けてできることはプラスでもある?

「そうですね。同じ11人で連戦を戦うことは難しいですし、総力という意味では、セレッソの価値を示せる機会だと思っています」

 

Q:普段、対戦経験の少ない相手との試合で大事になることは?

「自分たちがしっかりやることをやれば、勝てると思います。こういう試合で良くないパターンは、自分たちから崩れること。とは言え、うまくいかない時間帯もあると思うので、そういうところでの修正力も必要です。なぜうまくいっていないのか、ピッチで戦いながら現場レベルで理解することは割と得意なので、そういうことも周りに伝えていきたいです。うまくいかなくても、やる気がないとか、そういう問題ではないので、的確な要因を全員に伝えながら、自らも行動に移して変えていくことは意識してプレーしたいです」



Q:メンタル面も含め、「自分たちから崩れない」ことがキーワードになりそうですね。

「はい、メンタルも含めてそうですね。僕自身も含めて、なかなか一緒に試合に出る機会が少ない選手も多いので、根源であるサッカーを楽しむことにフォーカスしていけば、自然といい方向に行くと思います」

 

Q:最後に、明日の試合でチームとして発揮したいこと、個人として出したいプレーは?

「チームとしては、勝つこと。一つでも上のステージに進むために、結果が全ての試合です。個人としては、ボランチとして、攻撃では広げたり、意外性のあるパスを出したり、ミスをなくすこと。守備では、失点を抑えて、要所で危機察知能力を発揮していけたらと思います」


試合情報

天皇杯 JFA 第104回全日本サッカー選手権大会3回戦 vs.ヴァンフォーレ甲府 19:00キックオフ @JIT リサイクルインク スタジアム

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