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Match Review

  • 7/10 甲府戦
  • メディア

延長戦の末、前々回大会王者に屈する。今季の天皇杯は3回戦で敗退


試合データ(選手・監督コメント/スタッツ)

https://www.cerezo.jp/matches/result/2024071003/

直近のリーグ戦、東京ヴェルディとの明治安田J1リーグ第22節から中3日。舞台を天皇杯に移し、セレッソ大阪はヴァンフォーレ甲府との天皇杯3回戦に臨んだ。先発は東京V戦から8人を入れ替え。東京V戦は体調不良でメンバー外となった奥田勇斗も戻り、香川真司やジョルディ クルークスらここ数試合、公式戦出場から離れていた選手も名を連ねた。


 
立ち上がりは甲府の攻勢をしのぐ展開に。5分に舩木翔が警告を受けるなど落ち着かない入りとなったセレッソだが、10分過ぎからボールを握り、自分たちの時間を作ると、為田大貴、柴山昌也、クルークスが両サイドからクロスでゴールに迫る。ただし、決定的な形は作れずにいると、24分、26分と自陣右サイドから仕掛けられ、ピンチも迎えたが、ここはCBとGKが体を張って防いだ。前半セレッソの最大のチャンスは35分。この試合、1トップで先発した渡邉りょうのプレスバックからボールを奪うと、香川のサイドチェンジを受けたクルークス、そして最後は奥田のクロスに渡邉がヘディングで合わせたが、決定的な形も枠を捉えることはできなかった。0-0で迎えた後半開始早々、46分に失点。自陣左サイドでボールを失うと、ピーター ウタカに抜け出され、ドリブルで運ばれ、決められた。試合前、「(甲府には)1人、2人でゴールを奪える選手がいる。カウンターをどう防ぐかはポイントになる」と指揮官も警戒していた形でやられてしまった。53分にも、ウタカのスルーパスから決定機を作られたが、この場面ではGKヤン ハンビンがビッグセーブで2失点目は許さない。すると守護神の活躍に攻撃陣が応える。1分後の54分、相手のミスを突き、渡邉が遠めの位置から右足を一閃。目の覚めるミドルシュートを叩き込み、同点に追い付いた。ここが勝負所と見た小菊監督は61分に3枚替え。レオ セアラ、ルーカス フェルナンデス、カピシャーバを同時投入し、試合を決めにかかる。すると70分、再び相手のパスミスからセレッソに決定機。バックパスがズレたところを拾ったセアラがGKとの1対1に持ち込んだが、シュートはわずかに枠を外れた。その後は73分、79分、80分と甲府に立て続けに決定機を作られるも、DF陣も懸命に体を寄せて失点は阻止。試合は1-1で90分を終え、延長戦に突入した。

 



延長前半は開始から甲府にボールを握られ守勢に回る。96分、100分と連続してピンチを迎えたが、ここでもDF陣が何とかシュートブロック。延長前半のラスト5分はセレッソがボールを握り返して押し込んだが、5バックで固める甲府の守備を崩せずシュートは打てない。互いに疲労の色も濃くなった延長後半、先に仕掛けたのはセレッソ。109分、フェルナンデスが右サイドを突破し、深い位置まで進入。相手DFのタックルを受けたが、ボールに行っていると判断され、笛はならず。すると112分、甲府の途中出場選手、鳥海芳樹とファビアン ゴンザレスのコンビで崩され失点。ここまで耐えていたDF陣だったが、ついにゴールを割られた。このシーンの後、太もも裏を抑える仕草をしていた西尾だが、交代枠を使い切っており、ピッチを下がらず前線に上がってパワープレーを仕掛ける。最後までクロスやセットプレーで同点を目指したセレッソだったが、追い付くことはできず、1-2で試合は終了。今季の天皇杯は3回戦で敗退となった。




 
「結果が示す通り(の試合)だったと思います。耐え切れず、逆に自分たちは決め切れなかった」と試合を振り返った渡邉。内容的にも甲府に上回られた現実に、「向き合うしかないですし、受け止めないといけない。この試合をなかったことにするのではなく、『この試合があったから、変わった』と、この先、言えるように結果で示していくしかない」と西尾も唇を噛みしめつつ決意を示した。2つのカップ戦で敗退し、今シーズン残された大会はリーグ戦のみ。「ここから16試合、1試合1試合を自分たちの目標のために戦いたい。まだまだ目標が達成できる順位だと思っているので、全員でブレることなくやっていきたい」と小菊監督も顔を上げた。中3日で控える明治安田J1リーグ第23節・川崎フロンターレ戦へ向け、まずは心身を回復させ、一戦必勝の精神で臨みたい。

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