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Match Review

  • 7/20 新潟戦
  • メディア

リーグ戦10試合ぶりの敗戦。上位追撃ならず、ほろ苦さの残るメモリアルマッチに

 


試合データ(選手・監督コメント/スタッツ)

https://www.cerezo.jp/matches/result/2024072007/


「セレッソ大阪設立30周年マッチ」として開催された今節。試合前には、「セレッソ大阪設立30周年スペシャルマッチ」も行われ、「セレッソ大阪OBチーム」が大久保嘉人氏のゴールで、お笑いコンビ見取り図率いる「もりちゃんずユナイテッド」に勝利。幸先の良いスタートを切ると、選手入場の前には盛大なオープニングセレモニーも実施され、ゴール裏にはビッグフラッグが登場。舞台は整った状態で試合を迎えた。

 


先発は前節・川崎フロンターレ戦から1人変更。パリ五輪に臨むU-23日本代表に合流した西尾隆矢が外れ、ケガから復帰した登里享平がリーグ戦12試合ぶりに先発復帰を果たした。ベンチには、同じくケガから復帰した進藤亮佑、この夏に加入した山﨑凌吾も入った。セレッソ大阪の初代社長・鬼武健二氏のキックインで始まった試合。序盤は互角の攻防を展開する。9分、登里が中で受けて奥埜博亮を経由し、最後はカピシャーバのクロスにレオ セアラがオーバーヘッドで合わせるなど、登里の復帰でビルドアップのスムーズさは増した。ボール保持に優れた新潟に対し、セレッソは守備では前からのプレスを選択。立ち上がりはうまく封じ込めるシーンもあったが、15分を過ぎたあたりから、新潟にうまく剥がされ、スピードに乗った状態で展開されるシーンが増えていく。16分には自陣右サイドを破られ決定機を作られたが、シュートがクロスバーを越えて事なきを得た。28分にも3人目の動きで自陣左サイドのハーフスペースを取られて被決定機も、シュートは枠の外。33分の被決定機ではGKキム ジンヒョンが好セーブを見せてゴールを守った。新潟に主導権を握られた状態でも何とか失点は防いでいたセレッソだったが、36分に決壊。敵陣での自分たちのスローインから相手にボールを奪われ、自陣右サイドを突破されると、ここで止めることができず、クロスから逆サイドで決められた。

 



後半開始から上門知樹に代えて柴山昌也を投入した小菊昭雄監督。開始早々、ルーカス フェルナンデスがドリブルで運んでチャンスを作るなど反撃に出るが、47分、対人守備で潰し切ることができず、新潟に追加点を奪われた。2点を追いかける展開となったセレッソは52分、奥埜に代わってヴィトール ブエノが入る。それでも思うようにチャンスを作れずにいると、65分にはカピシャーバに代わって山﨑が投入され、形も2トップに変更。相手に圧力をかけると、73分に好機。奥田勇斗を起点に柴山、フェルナンデス、ブエノとつないで中央を崩し、最後は柴山にチャンスもシュートは打ち切れず。77分にも柴山に決定機。山﨑のポストプレーを受けた奥田がハーフスペースへスルーパス。抜け出した柴山がGKとの1対1を迎えたが、左足でのシュートはポストを叩いた。すると82分、セレッソは交代で入ったばかりの平野佑一がVAR判定の結果、一発退場で数的不利に陥る。ここからは10人で2点差を追いかける難しい試合となった中、試合終了間際の90+10分、フェルナンデスが一矢報いるミドルシュートを叩き込み、1点差に迫った。一気にボルテージが上がったスタジアム。残りわずかな時間での同点を目指して最後まで攻めたが、反撃及ばず。1-2で敗れ、第14節・FC町田ゼルビア戦以来、リーグ戦10試合ぶりの敗戦を喫した。

 




「今節は30周年記念マッチということで、セレッソの歴史を作って来られたOB、そして関係者の皆さまに勝利をお届けしたかったのですが、非常に残念な結果となりました」と試合を振り返った小菊監督。ここからリーグ戦は中断期間に入る中、「もう一度フラットにして、競争をゼロからやっていきたい」と改めてチームの見直しを語った。24日に控えているドルトムント戦を経て、再開初戦の相手は首位の町田。今季の目標を達成するためには勝つしかない一戦に向け、良い準備を重ねていきたい。


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