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Match Review

  • 8/7 町田戦
  • メディア

首位をホームに迎えた大一番はスコアレスドロー。好ゲームも、勝点を縮めることはできず

試合データ(選手・監督コメント/スタッツ)

https://www.cerezo.jp/matches/result/2024080708/


約2週間半の中断期間が空け、再開された明治安田J1リーグ。セレッソ大阪は、ホームに首位のFC町田ゼルビアを迎え、明治安田J1リーグ第25節に臨んだ。注目された先発は、前節から3人変更。トップ下に柴山昌也が入り、負傷したカピシャーバの位置には為田大貴、パリ五輪から戻ってきた西尾隆矢が右サイドバックで先発した。

 


前々節の川崎フロンターレ戦、前節のアルビレックス新潟戦と、直近2試合は前半途中から守備がハマらず相手に主導権を握られたが、今節は締まった内容を披露。相手のターゲットとなるオ セフンにもしっかりと競り、藤尾翔太のシュートもブロック。両サイドのナ サンホ、相馬勇紀に対しても、登里享平、西尾がマークに付き、簡単には突破を許さない。立ち上がりこそ町田の圧力に押され気味となるも、次第にボール保持で優位に立つと、ポゼッションの時間を増やして押し返す。キーマンとなったのは、ケガから復帰した登里。コンディションも前節の新潟戦に比べて格段にアップし、保持の際は中に絞って時間を作り、テンポよくつないでチャンスを作った。レオ セアラとの間をつなぐ柴山、奥埜博亮の動きも良く、左サイドの為田も優位性を取るなど、前半中盤から終盤にかけての攻撃は見応えがあった。ただし、良い形でのフィニッシュには至れずにいると、34分、町田にこの試合、最初の決定機を作られる。GK谷晃生からのロングボールに右サイドバックの望月ヘンリー海輝が競り、セカンドボールを拾ったナ サンホのクロスからオ セフンにヘディングで合わせられたが、GKキム ジンヒョンがビッグセーブ。「競り合いに強い選手も多い。クロス対応を意識していた」と試合後に振り返った西尾が懸命に体を寄せたことも大きかった。直後の38分には、セレッソにも得点のチャンス。ルーカス フェルナンデスが高い位置でカットして奥埜につなぎ、奥埜がレオ セアラへ届けると、エースが狙い澄ました一撃を逆サイドへ叩き込んだが、わずかにオフサイドで先制とはならず。悔しそうに天を仰いだ。

 



セットプレーの対応も含め、今季4度目の町田との対戦で攻守に狙いを出せた前半を経て、後半の立ち上がりはセレッソが立て続けにセットプレーを獲得。守備では、相馬に再三サイドからクロスを上げられたが、鳥海晃司、舩木翔のクロス対応が今節は抜群で、幾度も跳ね返した。64分に小菊昭雄監督は最初の選手交代を行う。警告を1枚もらっていたフェルナンデスに代えて山﨑凌吾を送り、柴山を右サイドに出して2トップを組んだ。70分には、柴山のFKから西尾がヘディングを狙うも、わずかにクロスバーを越えた。後半の中盤は3枚替えを行って1点を取りにきた町田の猛攻に耐える時間が続く。それでも、「球際を含めてゴール前の守備は、みんながボールに集中して、一人一人が責任感を持って守れた」(舩木)と、セレッソも体を張って守り、町田に得点は許さない。すると終盤にかけてセレッソにも好機が到来。途中出場の北野颯太がキレのある動きからゴールに迫ったが、最後のところで町田DFに潰された。後半アディショナルタイムには、相手CKを跳ね返してセレッソがカウンターを発動。最後は奥埜のパスに田中駿汰が飛び出したが、あと一歩で防がれた。すると直後に町田のカウンターも受け、最後はミッチェル デュークのパスにエリキが飛び込んできたが、わずかに合わず、胸をなでおろした。

 



試合後、「我々のスタイルと町田のスタイルが真っ向からぶつかった強度の高いエキサイティングなゲームができた」と小菊監督が振り返れば、敵将の黒田剛監督も、「見応えのあるナイスゲーム。セレッソさんの素晴らしい取り組みが我々の力を引き出してくれた」と総括。得点は生まれずとも白熱の一戦になったことは間違いない。ただし、勝点差12で首位の町田を追うセレッソとしては、今節は是が非でも勝点3を取って、その差を詰めたい一戦だった。「優勝する覚悟を示さないといけなかった試合。直接対決の重みを考えると、もったいない」と登里も振り返る。それでも、今節、攻守で示した内容をしっかりと次節以降につなげることが重要だ。中3日で迎えるアウェイでのサンフレッチェ広島戦へ向け、心身を回復させて挑みたい。

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