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Match Review

  • 8/11 広島戦
  • メディア

終盤までは拮抗した展開も、宿敵・広島から勝利ならず。上位追撃へ痛い星を落とす

試合データ(選手・監督コメント/スタッツ)

https://www.cerezo.jp/matches/result/2024081102/


前節のFC町田ゼルビア戦から中3日。セレッソ大阪は、アウェイに乗り込みサンフレッチェ広島との明治安田J1リーグ第26節に臨んだ。上位に踏みとどまるために勝点3だけが求められた一戦。初のエディオンピースウイング広島、スタメンは前節と同じ11人が並んだ。


立ち上がりは広島のペースで進む。高い位置からのプレスに、奪ったボールは両サイドを広く使って展開する広島に対し、セレッソは圧をかいくぐることができず、前線ではレオ セアラが孤立。守備で耐える時間が続いた。ただし、16分の決定的なピンチでは、加藤陸次樹のヘディングを鳥海晃司がクリアするなど失点は防ぐと、17分にはセレッソにもビッグチャンス。登里享平、柴山昌也、為田大貴のパス交換で左サイドを崩し、最後は為田のクロスにニアでセアラが潰れ、ファーで受けたルーカス フェルナンデスに決定機。ただし、枠を捉えたシュートはゴール手前で広島DFにクリアされ、先制とはならなかった。29分にカウンターから迎えたピンチでは、再び鳥海がシュートブロックで防ぐと、30分以降はセレッソの保持が広島を上回り、押し込む時間が続く。41分には、柴山のパスから右サイドの奥を取った西尾隆矢がクロス。ニアでセアラが合わせたが、広島DFの寄せに遭い、シュートはミートしなかった。前半はこのまま0-0で終了。得点はできなかったが、しっかりと主導権を奪い返してハーフタイムを迎えた。





後半も入りは広島が圧をかけてきたが、セレッソもすぐにボールを握り返し、相手を押し下げることに成功。セカンドボールも回収し、分厚い攻撃を仕掛けると、58分には再び柴山、登里、為田で左サイドを攻略。最後は敵陣深くまで進入した登里が角度のないところからシュートを放ったが、枠を捉えることはできなかった。続く60分にも、今度はフェルナンデス、セアラ、柴山とつないで右サイドを崩すと、最後はニアゾーンを取った西尾がクロスも、中でDFに跳ね返された。崩しの局面で何度も顔を出していた柴山だが、徐々にプレー判断に正確性を欠き、疲労の色が見られると、66分、代わって北野颯太がピッチに入る。直前には広島も2枚替えを行うなど、拮抗した試合で先手を取るべく両指揮官が動き始める。70分には、加藤の枠を捉えた強烈なシュートをGKキム ジンヒョンが好セーブ。74分のピンチでは、奥埜博亮が戻ってカバーするなどセレッソも懸命に守る。すると76分、今度は小菊昭雄監督が山﨑凌吾、平野佑一の2選手を同時投入し、勝負に出た。ただし、交代策が的中したのは広島だった。78分、広島の新外国籍選手、トルガイ アルスランに正確で強烈なシュートを決められ、先制を許してしまう。その後、ヴィトール ブエノ、阪田澪哉と攻撃に特長があるアタッカーを投入して同点を目指したセレッソだが、攻守のバランスが崩れたところを突かれ、85分に2失点目。勝負を決められた。





そこからも阪田の突破など最後まで攻めたセレッソだが、一矢報いることはできず、無念のタイムアップ。「上位争い、そして我々の目標である優勝争いを考えたときに、痛い敗戦になりました」と小菊監督も唇をかみしめた。今節は町田も敗れたため、首位との勝点差は変わらなかったが、5位・ヴィッセル神戸との勝点差は7に開き、優勝争いのグループからは、一歩交代。痛恨の一敗となったことは確かだが、「まだ何も決まっていない。ここで下を向きたくはない」とGKキム ジンヒョン。シーズン全体を考えても正念場の8月。ホームに戻る次節・京都サンガF.C.戦で、現状を打破するリーグ戦6試合ぶりの勝利を掴みたい。


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