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Match Preview

  • 8/24 横浜FM戦
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"新"国立で初のリーグ戦。今こそチームとしての結束を図り、7試合ぶりの勝利を目指す


前節の京都サンガF.C.戦から中6日。セレッソ大阪は、横浜F・マリノスとの明治安田J1リーグ第28節に臨む。舞台は国立競技場。セレッソにとって新しい国立でJ1リーグ戦を戦うのは初めてであり、リーグ戦6試合未勝利の流れを断ち切る一勝を、"新"国立で掴みたい。

FC町田ゼルビア戦、サンフレッチェ広島戦と、リーグ再開後の2試合を無得点で終え、攻撃に重点を置いて臨んだ前節は、今季最多タイの3得点という結果で示した一方、小菊監督体制下では最多となる5失点を喫して敗れた。試合翌日、「ボール支配率(65%)であれだけ上回りながら5失点したということは、自分たちがいかにボールの失い方が悪かったか、守備のセキュリティーで課題があったか、ということ。自分たちの現状、課題を知って、次節に向けて改善していきたい」と指揮官は振り返った。前半の3失点はベンチで見ていた西尾隆矢も、「誰かがやってくれる、誰かがカバーしてくれる、という気持ちが少なからずあったと思う。そういう細かいところが積み重なって、あのような負け(5失点)につながったと思う」と分析し、「声がけなど些細な部分で解決できるところはある。CBというポジションとしてもコーチングは大事だし、副キャプテンという役割も与えてもらっている以上、責任を持ってチームを勝利に導く言動や行動をしていきたい。今まで、キヨくん(清武弘嗣)というキャプテンから色んなことを学ばせてもらった。そのキヨくんが(期限付き)移籍して、そういう選手に代わる選手が求められている。自分も年齢に関係なく、セレッソの先頭に立つ自覚を持って、リーダーシップを取って、勝利に導きたい」と決意を新たにした。最終ラインの統率も含め、西尾のリーダーシップにかかる期待は大きい。もちろん、彼一人で守れる問題ではない。スピードがあり、突破力に長けた横浜FMの両ウィングと対峙するサイドバックの対応力、さらには攻守の切り替えやセカンドボールのバトルで後手を踏まないことも重要で、前節からの改善が求められる。


横浜FMは直近のリーグ戦5試合で4勝1敗。波に乗り切れなかったシーズン序盤から中盤の低迷を脱し、ここに来て息を吹き返してきた。第24節から指揮を執るジョン ハッチンソン監督の下、持ち前の“アタッキングフットボール”が完全復活した印象で、前からのプレスは迫力を増し、アンデルソン ロペス、エウベル、ヤン マテウスの強力3トップも生き生きとプレーしている。さらに、トップ下に入る西村拓真が絶好調。この夏、古巣に戻ってきた“新戦力”は、前節の川崎フロンターレ戦でも先制点となるPK奪取に加え、自らのミドルシュートで2点目を挙げて3-1の勝利に貢献。21日に行われた天皇杯のラウンド16でも、1-2で迎えた後半アディショナルタイムに1得点1アシストの活躍でチームを準々決勝進出に導いた。1トップのロペスとの連係も日に日に高まっており、セレッソとしては彼をどう抑えるかもカギになる。一方で、どの試合でも失点していることも事実であり、相手に与えるチャンスも多い。「守ることだけを考えるのではなく、自分たちの強みである攻撃を出していくことも意識したい」とヴィトール ブエノも話すように、セレッソとしても付け入るスキは十分にある。前節は試合の入りでの意思統一も課題となったが、攻撃力のある横浜FMに対し、ミドルプレスで中を閉じつつ、奪ったボールは相手のハイラインの背後を狙う堅守速攻も選択肢の一つ。ボール保持に力を入れている今季だが、今節の入りに関しては、真っ向勝負を挑む選択肢とともに、現実的な戦い方も視野に入れたい。


7月以降、公式戦での勝利がなく、リーグ戦においても上位との差が開き、下位の足音も近づいてきた現在。何としても、ここで歯止めをかけたい。「勝てていないことは事実だけど、違う方向を向いている選手はいない」とは、試合当日が31歳の誕生日となる為田大貴。相手は強力だが、今こそチームとしての結束を図る時。前節の敗戦からのリバウンドメンタリティーを発揮し、国立に集うサポーターとともに、勝利の喜びを分かち合いたい。

試合前日コメント

小菊 昭雄監督


Q:前節の試合後、「ゲームプランの徹底」という言葉もありましたが、今節に向けた取り組みで重視された点は?
「やはりゲームの入りは大事なポイントだと思っています。もちろん、相手のスタイルも把握した中で、自分たちで入りをコントロールして、自分たちのゲームに持っていく、その中で先制点を奪う。そういったところは非常に大事なポイントになります。もう一度、前節の課題をしっかりと全員で共有して、マリノスのスタイルを全員で把握しました。逆に、できているところ、前進しているところ、積み上げているところもありますので、そこの共通理解も全員でしました。選手たちは素晴らしい取り組みで、試合に出ている選手だけではなく、チーム一丸となって勝利を目指して準備してくれています。濃い、素晴らしい1週間を過ごせたと思っています」

Q:横浜F・マリノスは前節の京都サンガF.C.と同様、3トップに破壊力があり、球際の強さも含め、昨シーズンまでの強みが戻ってきた印象だが、そうした相手に勝つためにカギになる部分は?
「京都の3トップと同様、マリノスの3トップも、個人で、2人、3人だけで得点を奪う能力を持っているチームです。また、速攻と遅攻、両方から得点を奪えるチームですので、私たちとしては、(陣形が)伸びないこと、しっかりと攻守にコンパクトにゲームをコントロールすることが大事だと思っています。逆に向こうの守備のスタイルもハッキリしていますので、今週やってきた長短のパスの使い分け、我々の強みを生かす共通理解をしっかりとプレーで表現できれば、この試合でも得点は奪えると思います。ゲームプラン、私たちが準備してきたことを出せるかどうかが大事なポイントだと思っています」

Q:国立競技場に集うサポーターへ、メッセージをお願いします
「夏休み、そして国立ということで、たくさんのセレッソファミリー、サッカーファミリーの方々が来場されると思いますので、勝利をお届けしたいということと、サッカーの素晴らしさをお伝えしたいと思います。クオリティー、メンタリティー、強い気持ちで戦っている姿、勝利を勝ち取る姿をお見せできるよう、精一杯、戦いたいと思います」

ヴィトール ブエノ選手


Q:前節は3得点の一方で5失点。今週、練習の中で重視して取り組んだことは?
「まずはチーム全員で、立ち上がりから集中してプレーしないといけない、ということは確認しました。前半で3失点してしまえば、逆転は難しくなります。良い入りをした中で先に点を取って、そこから優勢に自分たちのサッカーができるように準備してきました」

Q:横浜FMも攻撃力のあるチームだが、失点を防ぐために必要なことは?
「もちろん、相手が強いチームだということは分かっていますが、セレッソも強いチームだと思っています。マリノスと比較しても、劣らないチームだと思います。守ることだけを考えるのではなく、自分たちの強みである攻撃を出していくこと、攻めてゴールをすれば、自分たちが優位に試合を進めることができると思います」

Q:ここまで得点、アシストとも印象的なシーンが多いですが、国立競技場でも、そうしたプレーに期待がかかります。今節、どのようなプレーを見せたいですか?
「やはりチームの勝利です。自分たちが勝利して終われたらと思います。そのために自分もベストを尽くしますし、チーム全体でベストを尽くし、勝利につなげたいと思います」

試合情報

2024明治安田J1リーグ 第28節 vs.横浜F・マリノス 19:00キックオフ @国立競技場


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