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Match Review

  • 8/24 横浜FM戦
  • メディア

“新”国立での横浜FM戦。試合の入りは改善も、後半に失点を重ねて3連敗を喫する

試合データ(選手・監督コメント/スタッツ)

https://www.cerezo.jp/matches/result/2024082402/


前節の京都サンガF.C.戦から中6日。セレッソ大阪は、横浜F・マリノスとの明治安田J1リーグ第28節に臨んだ。国立競技場が舞台で、先発は前節から2人変更。平野佑一が加入後リーグ戦初先発を果たすと、CBには西尾隆矢が戻った。


立ち上がりから試合の構図は明確になる。ボールを握って押し込んでくる横浜FMに対し、セレッソはプレスの位置を下げて、中盤に守備ブロックを作り、ミドルプレスで対応。左右からのクロスは中でDF陣が跳ね返し、横浜FMに決定機は作らせない。攻撃ではシンプルに背後を狙い、ゴールを目指す。12分、ヴィトール ブエノのパスを受けたルーカス フェルナンデスが右サイドからシュート。決定機に近い形だったが、相手GKの好守に防がれた。前半の飲水タイム時点で横浜FMのボール保持率は68%に達したが、「試合前から『(相手にボールを)持たれても焦れずにやろう』と話していた」と田中駿汰も振り返ったように、セレッソとしては、この展開も織り込み済み。「粘り強く守って、『まず失点ゼロで前半を折り返そう』とみんなで話して試合に入った」(為田大貴)。互いにチャンスシーンは少なかった前半だが、セレッソはフェルナンデスと奥田勇斗で組む右サイドが活性化。31分には右で作り、最後はブエノのパスから背後を取った舩木翔がネットを揺らしたが、ここはオフサイドで得点は認められず。逆に37分、横浜FMに中央を割られ、最後はアンデルソン ロペスに強烈なシュートを許したが、今度はGKキム ジンヒョンが好セーブ。前半は0-0で終了した。




静かな前半から一転、後半は開始早々、試合が動く。47分、セレッソは自陣左サイドからのクロスに対し、ファーサイドでロペスと競り合った奥田がロペスのユニフォームを引っ張ってPKを献上。これをロペスに決められ、先制点を許した。ここからはセレッソもボールを握って敵陣へ入っていくと、52分に決定機。フェルナンデスが田中とのワンツーで右サイドを突破しクロス。中でレオ セアラが頭で合わせたが、際どいコースへ飛んだシュートは相手GKに防がれた。なおも攻めるセレッソは66分、再びブエノのパスに抜け出した舩木が左サイドからクロス。ファーサイドで相手DFのオウンゴールを誘ったが、ここも舩木がオフサイドで無得点に。67分、さらにギアを上げるべく小菊昭雄監督は3枚同時交代を決断。香川真司がリーグ戦では第13節・ヴィッセル神戸戦以来の出場を果たすと、北野颯太、柴山昌也と若きアタッカー2人もこのタイミングでピッチに入った。直後に平野、奥田、北野とつないで最後は柴山がフィニッシュも、シュートはGK正面に飛んだ。攻勢に出た時間帯で同点ゴールを奪えずにいると、73分、敵陣でのパスをカットされて、カウンターから失点。苦しい展開に追い込まれたセレッソは、80分、平野に代わって山﨑凌吾が入り、前線を2トップに変更。ボランチは香川と柴山が務めたが、83分には相手のプレスに嵌められ3失点目。さらには香川が相手選手との競り合いの中でバランスを崩して着地した際、左肘を負傷するアクシデントも発生。すでに交代枠を使い切っていたため、残りの時間帯は10人でのプレーを余儀なくされた。後半アディショナルタイムにはセアラがGKとの1対1を迎えるも、決め切れずにいると、直後に横浜FMに4点目を決められ万事休す。拮抗した展開で推移した前半から考えると、最後は思わぬ大差が付く結果となった。




「みんな『チームを勝たせたい』という思いでプレーしている中で、この結果は悔しい」。試合後、キャプテンマークを巻いて奮闘した西尾は声を絞り出した。リーグ戦7戦未勝利と現状は苦しいが、攻守が一つ噛み合えば、状況が好転することは十分に可能。「サポーターの皆さんはポジティブな声を出してくれている。その思いに応えたい。次の大阪ダービーは勝点3だけを求めて戦います」(西尾)と次節へ向け、チームは決意を新たにした。敗れたアウェイでの借りを返し、シーズンの流れを変えるために、チーム一丸で次節・大阪ダービーに挑む。


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