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Match Review

  • 9/22 湘南戦
  • メディア

開始早々に失点も、エース・レオ セアラの2得点で逆転勝ち。リーグ戦9試合ぶりの勝点3を獲得


 


試合データ(選手・監督コメント/スタッツ)

https://www.cerezo.jp/matches/result/2024092216/


前節のヴィッセル神戸戦から中8日。セレッソ大阪はリーグ戦9試合ぶりの勝利を目指し、アウェイに乗り込み、湘南ベルマーレとの明治安田J1リーグ第31節に臨んだ。先発は前節から3人変更。北野颯太が第7節・アルビレックス新潟戦以来、今季2度目、喜田陽が今季初、奥田勇斗が2試合ぶりに、それぞれ先発を果たした。



前節の反省を踏まえ、「受けずに前へ」(小菊昭雄監督)という意識を持って入った今節だが、湘南のアグレッシブな姿勢を前に、今節も立ち上がりから守勢に回る。システム上、ミスマッチになるサイドを突かれてCKを立て続けに与えると、中でクリアした後のセカンドボールも拾われ、2次攻撃を受ける。2分、4分と湘南に決定機も作られたが、前者はレオ セアラがシュートブロック、後者はGKキム ジンヒョンが好セーブで失点は防いだ。ただし、ここで押し返すことができずに波状攻撃を受けると、12分、FKから鈴木章斗にヘディングを決められ、先制を許してしまった。前節をなぞるような展開となったが、「失点後も自分たちで折れずに向かっていって、もう一度ゲームプラン通り、前から行こうと徹底した。その中で1点目は、前線からの素晴らしい守備からショートカウンターでした」と試合後に指揮官が振り返ったように、21分、敵陣左サイドで為田大貴とルーカス フェルナンデスが連動した守備でボールを奪うと、フェルナンデスがそのまま運び、縦に突破。ペナルティーエリア内深くまで進入し、中でDFと駆け引きしてフリーになったレオ セアラへラストパス。これをセアラが押し込み、1点を返した。さらに3分後、今度は田中駿汰の背後へのパスに抜け出したセアラが巧みなトラップから体を入れてドリブルのコースを作り、相手DFを吹き飛ばしてゴール前に進入。最後はGKも交わしてゴールに蹴り込み、逆転に成功した。「最近は先に取られてしまう状況が続いていた中で、今日もやられたが、これまでとは違う形を示せた」と背番号9。自身20点の大台に乗せる2得点で、一気に試合をひっくり返した。ここからは湘南の勢いも弱まり、セレッソがしっかりとブロックを作った状態で相手の攻撃を跳ね返すと、この試合、セアラ、フェルナンデスとともに前線で輝きを放った北野が躍動する。ドリブル、パス、トラップと高い技術を遺憾なく発揮し、29分には自身が背後に飛び出してゴールに迫ると、37分には高い位置で奪ってセアラへラストパス。好機も演出した。




もっとも、1点リードで折り返した後半は再び守勢に回る。湘南にボールを動かされて押し下げられると、セカンドボールも拾えず、湘南のターンが続く。そうした中で、61分、セレッソに3点目の絶好のチャンスが訪れる。高い位置で相手DF間のパス交換をカットした北野がそのまま持ち込み、決定機。ただし、シュートはわずかにクロスバーを越えた。すると、直後の62分に大ピンチを招く。中で起点を作られ、サイドへ振られると、クロスから鈴木章斗のヘディングがポストを直撃した。続く64分にも危ない場面を作られた小菊監督は、65分という早い時間帯で進藤亮佑を投入し、システムを5-4-1に変更。数的優位を作られていたサイドにしっかりフタをして、中の人数も増やして跳ね返す形で試合を締めにかかった。進藤はリーグ戦としては今季初出場。しびれる場面で出番が回ってきたが、3バックの中央に入って守備を安定させると、75分にはカウンターからチームに決定機。ただし、ここは相手GKの好セーブに遭い、為田が仕留め切れず。跳ね返りを拾った喜田のシュートもDFに防がれた。ここからは互いに選手交代も行い、1点を巡る攻防が過熱していく中、セレッソは途中出場の阪田澪哉や山﨑凌吾に決定機が訪れつつ、逆に決められてもおかしくないピンチもあったが、何とかしのいで2-1で試合終了。約2年2ヶ月ぶりの逆転勝利を収めた。




何より欲しかった勝点3を手にした今節は、エースに複数得点が生まれ、北野に覚醒の兆しが見られ、さらには今季ケガで出遅れた選手たちも続々と戻ってくるなど収穫も多かった。試合後は、9試合ぶりの勝利に安堵の表情も浮かべた選手たちだが、ここからさらに勝点を重ねていきたい。次節はホームに戻っての柏レイソル戦。「ホームで久しぶりにサポーターの皆さまと勝利の喜びを分かち合う」(小菊監督)べく、チーム一丸で準備を進めていく。


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